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【2023年12月】有効求人倍率は「3倍」!?

「2023年12月の有効求人倍率」に関するとある記事を読んで、「そうなんだ」と思ったことの共有です。

あるお客様で求人の掲載をしていましたが、年明けに、掲載していた求人の進捗を見て「いつもこんなに悪かったっけ?」と思っていました。ただこの記事で少し納得しました。

[参考記事]

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資料を見て参考にしたいという方は、下記よりご確認ください。

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1.記事の内容について

パーソルキャリア株式会社 『転職マーケットの”今”を知る! 2024年2月15日発表 転職求人倍率レポート(2024年1月)』より抜粋

この記事は、パーソルキャリア株式会社様が発表された有効求人倍率についての記事ですが、ご覧になった方はいますでしょうか?

実際は、パーソルキャリア株式会社様独自の算出方法で計算された数字です。

記事を読んでいる限り、求職者が減ったというより、求人を掲載したい企業が増えたと感じております。

ちなみに、パーソルキャリア株式会社様が運営する「doda」という求人サイトは、とある月間流入数ランキングで、3番目に利用されているサイトとして、ランクインされていました。

[参考記事]

求職者が集まると思い、たくさんの企業が求人を掲載した結果なのでしょうか?

とわいえ、掲載したいと考えている企業が多いことは事実なので、より競合に負けない広告作成が必要になりそうな予感がしました。


2.有効求人倍率とは?

ご存じの方も多いと思いますが、ど忘れてしまう事はないでしょうか?

ここでは、有効求人倍率について説明します。

◆有効求人倍率が1の場合
企業が募集する仕事の数(有効求人数)と仕事を探している人の数(有効求人者数)が同じ状態
◆有効求人倍率が1よりも大きい
求人に対して応募が不足した状態で、人材の確保が難しい状態
◆有効求人倍率が1より小さい
企業の求人に対して仕事をしたい人の数が多い状況(就職希望者はなかなか定職につくことが難しい状況)

indeed『「有効求人倍率」とは何か その定義や数値の意味を理解する』より

https://jp.indeed.com/%E6%B1%82%E4%BA%BA%E5%BA%83%E5%91%8A/c/info/what-is-an-active-opening-to-application-ratio#:~:text=%E2%97%86&text=%E6%9C%89%E5%8A%B9%E6%B1%82%E4%BA%BA%E5%80%8D%E7%8E%87%E3%81%AF%E3%80%81%E4%BC%81%E6%A5%AD,%E5%80%8D%E3%81%A8%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

今回のケースは、「有効求人倍率が1よりも大きい」ため、「求人に対して応募が不足した状態で、人材の確保が難しい状態」という事が分かります。

では、過去の推移はどうでしょうか?

1948年以降の有効求人倍率で1番高い数値は、2018年の1.60倍です。
2018年前後の推移は下記の通りです。

2015年(平成28年) 1.20倍
2016年(平成29年) 1.36倍
2017年(平成30年) 1.50倍
2018年(平成31年)1.61倍
2019年(令和元年)1.60倍
2020年(令和2年)1.18倍
2021年(令和3年)1.13倍
2022年(令和4年)1.28倍

厚生労働省 「一般職業紹介状況(令和5年9月分)について」より抜粋


また、直近の月間有効求人数と月間有効求職者数の推移が下記の通りです。

年度/月間有効求人数/月間有効求職者数
2017年 /2,696,364人/1,792,673人
2018年/2,780,227人/1,724,517人
2019年 /2,736,585人/1,710,001人
2020年/2,161,164人/1,827,928人
2021年 /2,195,949人/1,948,739人
2022年/2,474,041人/1,935,780人
2023年9月/2,456,664人/1,903,494人

独立行政法人労働政策研究・研修機構『図1 完全失業率、有効求人倍率』より抜粋

数字で見る限り、現在と2018年を比べると求人数と求職者数の差が少ないようにも見えます。

ただ、上記は全国版のため、エリアごと、職種ごとなどで見ると大きな変化があるため注意が必要です。


3.エリア別でみる有効求人倍率は?

例えば、「受理地別」で見た時、平均有効求人倍率1.29倍を下回る箇所が19箇所あることが分かりました。

北海道、青森県、岩手県、栃木県、
埼玉県、千葉県、山梨県、静岡県、三重県、
滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、
徳島県、高知県、福岡県、鹿児島県、沖縄県

※受理地別:求人票を受理したハローワークの所在地で集計する
※就業地別:求人票に実際に記入された就業地で集計する

また、「 受理地別」で見た時、神奈川県の有効求人倍率は0.92倍と、全国で唯一1を下回った。


生活関連サービス業、娯楽業のパートを除く求人数は、前年同月と比較して5.0%も増えている。(全体は3.5%減っている)

宿泊業、飲食サービス業のパートタイム求人数は、前年同月と比較して12.4%も増えている。(全体は3.1%減っている)

上記職種(求人数)より、ホテル、飲食店、クリーニングショップ、美容室、エステティックサロン、旅行代理店、映画館スタッフなどの募集は、応募が集まりにくい可能性が考えられます。

[参考]生活サービス業・娯楽業について

職種別の有効求人倍率を見ると、建築、物流、介護は3%以上あるため、応募が集まりにくい職種である事は変わりないと感じております。

ただ、求人を掲載すれば良いわけではないため、しっかり対策をうって、まずは応募を集めていく必要があります。

以上で、有効求人倍率のお話をしました。
ご参考頂けると幸いです。


P.S.


「求人票を自分で作成したけど、効果がでていない」
とお悩みの方は、この本を読んでみてはいかがでしょうか?

書籍の内容は、職種別のハローワーク求人票の書き方についてまとめられています。
「○○の職種は、一般的に▲▲のような書き方が良いです。」といった内容が書かれています。

ハローワークの求人票を基に作成されていますが、どの求人でも応用可能な情報がまとまっていると読んでいて感じました。ヒントを探す時の参考書として活用できるはずです。

私個人的にも、indeed求人を作成する際にも参考させていただきましたので、ご興味ある方は読んでみて下さい。
(※ちなみに、ハローワークの求人票を基に作成されているので、正直そのまま流用する事も可能です。)




ここまでお読みいただきありがとうございます。

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