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Markover 50の観た映画

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Markover 50が観た映画の感想や周辺の思い出を書き残しています。
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#コラム

『トップガン マーヴェリック』を観る

毎月1日は映画の日で、1,100円で映画が観られるお得な日です。上映を心待ちにしてきた『トップガン マーヴェリック Top Gun: Maverick』(2022)を観てきました。まだ、興奮から醒めていません。私の事前の期待を遥かに上回っていました。個人的には、前作の出来を凌駕していると思います。 待望の映画1986年公開の映画『トップガン』は私にとって思い出深い映画です。トム・クルーズ(Tom Cruise, 1962/7/3- ) の話すアメリカン・イングリッシュは、私

『シン・ウルトラマン』公開間近!

いよいよ映画『シン・ウルトラマン』の公開(2022年5月13日)が近付いてきました。映画館では、予告版のトレールの放映が始まっているようです。庵野秀明氏が企画・脚本・製作を担当し、監督は『シン・ゴジラ』(2016)に続いて樋口真嗣氏が務めます。ウルトラマンを扱えるのは、このコンビ以外ありえないでしょう。 Webサイトからトレールを一通り観ましたが、もう期待しかありません。 ウルトラマン博士を気取っていた私私は、紛れもなくウルトラマンが好きでした。物心がついた頃には、身近に

《感想文》【働き方をRethinkせよ】牧野正幸+波頭亮

NewsPicksの配信動画『【働き方をRethinkせよ】(前編/後編)』を視聴しました。Rethink Japanは、株式会社NewsPicks Studios代表取締役社長CEOの佐々木紀彦氏(1979-)と経営コンサルタントの波頭亮氏(1957/2/8-)がMCを務める番組です。 私が視聴したのは、【働き方】をテーマに、ゲストのワークスアプリケーションズ創業者の牧野正幸氏(1963/2/5-)と対談したものでした。牧野氏も波頭氏も、その見識に尊敬の念を抱いている人た

『華のスミカ』を観る

先日横浜関内、横浜シネマリンで観た映画、『華のスミカ』の感想文です。 横浜の歴史に触れたい本作は、自身が福建省から日本に移住した先祖の血を引いているというルーツを知った林隆太監督が、横浜の中国人コミュニティを訪ね、地道な調査と取材を重ねながらまとめ上げたドキュメンタリー映画です。 横浜中華街は、全国に存在する中華街の中でも、最も有名です。中国大陸や台湾にルーツを持つ二世、三世、四世の人々が独特のコミュニティを形成し、日中の文化を融合させながら、商売と生活を営んでいます。

『Fukushima 50』を観る

本日は、映画『Fukushima 50』(2020)の鑑賞メモです。 あの場所の記憶東日本大地震の惨劇には、衝撃を受けました。直接被害を受けていない私ですら、10年経った今でも、あの日起こった出来事の記憶は、完全には癒せない深い傷として体内に残り続けています。 2011年3月11日14:46に東北地方太平洋沖で発生した巨大地震と、その後に各地を襲ってきた津波被害により、多くの死傷者が出ました。大切な人が犠牲になり、自身も被災者になられた方にとっての思いは、私が抱く痛みの

『憂国のモリアーティ』を観る

本日は、テレビアニメ『憂国のモリアーティ』の感想文です。amazon primeで偶然発見し、事前知識も何もなしに観はじめた所、どんどん嵌まっていき、一晩で一気見をしてしまいました。記憶が薄れる前に備忘を残します。 ※ 多少のネタバレ情報が含まれますので、ご了承下さい。 『憂国のモリアーティ』とは?竹内良輔(構成)・三好輝(漫画)作の『憂国のモリアーティ(Moriarty the Patriot)』は、『ジャンプスクエア』(集英社)2016年9月号から現在も連載中です。20

『HOKUSAI』を観る

本日は、映画『HOKUSAI』の鑑賞記です。久々に映画館へ出向いて観てきました。 (※ネタバレ情報を含みますので、ご注意下さい。) 謎の人、葛飾北斎江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎(1760/10/31-1849/5/10)の歩んだ人生を四部構成に分けて、描いた映画です。 駆け出し時代のアクが強い前半期を柳楽優弥が、独自の画風を確立し、名作を生み出す壮年・老年期を田中泯が演じています。監督は橋本一、企画・脚本を作家の河原れん(娘のお栄役で本作にも出演)が務めています。 北斎

『フィールド・オブ・ドリームス』を観る

本日は、映画『フィールド・オブ・ドリームス Field of Dreams』(1989)の感想です。これまで何度も観ている大好きな映画です。 概要W.P.キンセラ(William Patrick Kinsella, 1935/5/25-2016/9/16)の小説『シューレス・ジョー』を原作に、フィル・アルデン・ロビンソン(Phil Alden Robinson 1950/3/1- )が監督と脚本を担当。主人公のレイ・キンセラをケビン・コスナー(Kevin Costner 1

『東京物語』を観る

本日のnoteは、日本映画の最高傑作と評される『東京物語』の感想文です。 手を出せなかった名作『東京物語』は、黒澤明、溝口健二とともに世界的に評価が高い映画監督、小津安二郎(1903/12/12-1963/12/12)の1953年の作品です。名作中の名作として知っていたものの、なかなか手を出せなかった作品でした。 小津安二郎は、1927年『懺悔の刀』から1962年『秋刀魚の味』までの35年間で54作品(現存するのは37作品)を残しています。庶民の日常的な風景を題材にした「

『スティーブ・ジョブズ』を観る

本日は、2013年公開の映画『スティーブ・ジョブズ Jobs』の鑑賞記です。 もう一つの『スティーブ・ジョブズ』映画この作品の監督は、ジョシュア・マイケル・スターン(Joshua Michael Stern 1961/1/12-)が務め、ジョブズをアシュトン・カッチャー(Ashton Kutcher 1978/2/7-)が演じています。 カッチャーは、顔立ちが非常にジョブズに似ていて、傲岸不遜のふてぶてしい態度やちょっとした表情を見事に再現しています。189㎝の長身を腰を

『めぐり逢えたら』を観る

本日は、私にとって思い出深い1993年の映画『めぐり逢えたら Sleepless in Seattle』を語りたいと思います。 最高のラブコメ映画と言う人もいるこの映画の脚本・監督は、ロマンチック・コメディの名手であるノーラ・エフロン(Nora Ephron、1941/5/19-2012/6/26)です。主役の二人、サムとアニー役は、トム・ハンクス(Tom Hanks、1956/7/9- )とメグ・ライアン(Meg Ryan、1961/11/19- )の黄金コンビが演じまし

『キング・オブ・シーヴス』を観る

本日のnoteは、2018年公開の英国映画『キング・オブ・シーヴス King of Thieves』の鑑賞感想文です。 幸せを噛み締めて映画を観る将来の収入減を犠牲にしても、現在のフリータイムを確保することを優先しました。そうまでして手に入れた貴重な時間を埋めるのに、本と映画のコスト・パフォーマンスは秀逸です。忍び寄る不安は一旦横に置き、2時間程度大スクリーンに没頭する時間を持てる自由に感謝したいと思います。 月初めの1日は、基本的にどの映画館でも1200円の割引料金で鑑

『ローマの休日』の思い出

本日のテーマは、大好きな映画『ローマの休日 Roman Holiday』です。この映画に、私は特別な思い入れがあり、以前から是非とも書き記しておきたいと思っていました。 名作『ローマの休日』『ローマの休日』は、私がこれまでに最も多く観た洋画だろうと思います。製作・監督は、ウィリアム・ワイラー(William Wyler, 1902/7/1-1981/7/27)。1953年製作のアメリカ映画です。 各国を表敬訪問中の某国の王女が、がちがちに管理されたスケジュールをこなすだけ

『どん底作家の人生に幸あれ!』を観る

本日は、チャールズ・ディケンズ(Charles John Huffam Dickens 1812/2/7 - 1870/6/9)の小説『デイヴィッド・コパフィールド David Copperfield』の映画化作品となる『どん底作家の人生に幸あれ! The Personal History of David Copperfield』の鑑賞メモです。 映画鑑賞は安全というイメージ2021/1/8に二度目の緊急事態宣言が出されてから、映画館で映画を観る頻度が増えています。昨年4