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Markover 50の観た映画

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Markover 50が観た映画の感想や周辺の思い出を書き残しています。
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記事一覧

名言が与えてくれるもの39:桜切る馬鹿、梅きらぬ馬鹿

誰しも、大切にしていることば、忘れられないことばがあると思います。私にも、過去に自分の心に深く鋭く刺さったことばがあり、自分自身の行動や言動を考えるきっかけとしてきました。名言が教えてくれるものシリーズの第39回は、『桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿』です。 映画『梅切らぬバカ』で知った格言この一週間、心配し通しだった台風10号直撃は避けられ、今日の午後1時頃に熱帯低気圧に変わったという報道を確認してから、松本市街地へ向かい、昼間からガッツリとビールを飲みました。嫁に以下の写真付き

『花束みたいな恋をした』を観る

本日は、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の流れから、amazon primeで観ることにした映画『花束みたいな恋をした』(2021)の感想文です。 実は恋愛映画好き昔から、純愛ものの恋愛映画が好物です。56歳に達した中年の親父が、「恋愛映画が好き」などと書けば、"キモい"と思われることは百も承知ですが、抗えない趣味嗜好なので仕方がありません。自分が体験することのできなかった遠い過去へのノスタルジーがそうさせるのでしょう。 そういう意味では、ド直球の恋愛映画である本

『トノバン』を観る

今日は朝から雨模様です。塩尻市街地の少し外れにある知る人ぞ知る映画館、東座で映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』を観て来ました。本日はその感想文です。 華麗なるキャリアと業績作品のタイトルである『トノバン』とは、音楽家・加藤和彦氏(1947/3/23-2009/10/16)の愛称です。 加藤氏は、龍谷大学の学生だった20歳の時、ザ・フォーク・クルセイダーズで制作した『帰って来たヨッパライ』(1967)が空前の大ヒットを記録し、デビューを果たすと、1971年には北山

映画x2+献血

昨日は、予期していた通り、『金曜日の随筆2024』の投稿を飛ばしてしまったので、また連続投稿のカウンターは振り出しに戻りました。本日は、横浜の自宅に帰ってきて充実の時間を過ごした日記『映画x2+献血』です。 ① 映画『プリンス ビューティフル・ストレンジ Mr Nelson on the North Side』を観る松本で暮らしている時と同じ、5:55に目が覚めました。昨夜は横浜関内で旧友と楽しく酒を酌み交わしていたので、二日酔いになりのを懸念していましたが、全く大丈夫でし

『海洋天堂』を観る

2024/5/18(土)は、『障害者の「生きる!」を考える交流会(第2回)』というイベントに、主催側のお手伝いを兼ねて参加しました。第2回となる今回は、2010年に中国・香港の合作で製作された映画『海洋天堂 Ocean Heaven』を鑑賞し、終了後にグループディスカッションを行いました。この映画については、事前に「号泣してしまうかも……」という評判を聞いていました。号泣こそしていませんが、私の心に深く深く刻みこまれる終生忘れられない作品となりそうです。 平凡にして偉大なる

日常に映画鑑賞を組み込む

本日は、『日常に映画鑑賞を組み込む』という、私の取り組みについて、頭を整理する為に文字に起こします。 コスパのいい娯楽松本生活で気に入っていることの一つに、気軽に平日夜の映画鑑賞が楽しめることがあをます。自宅からクルマで行ける映画館が三箇所あり、それぞれ月曜日、水曜日、木曜日にメンズデーの割引料金が設定されており、1,100円で一本観れてしまいます。単館モノの稀有な作品は難しいものの、話題作ならばどこかで公開されているので、こまめに予定をチェックして、気になる作品は極力映画

『PERFECT DAYS』を観る

本日は、これまでなかなかタイミングが合わずに見逃していた映画『PERFECT DAYS』の鑑賞記です。事前に評判を聞いていたので、かなり期待して行きました。終了後は、高かった期待以上の出来に、いい気分でシネコンを後にしました。 観たら語りたくなる映画本作はドイツ・日本の合作で、監督は、『パリ、テキサス Paris Texas』(1984)『ベルリン・天使の詩 Der Himmel über Berlin』(1987)等で知られる巨匠ヴィム・ヴェンダース(Wim Wender

『チョコレートドーナツ』を観る

本日は、映画『チョコレートドーナツ Any Day Now』(2012)の感想文です。 2024/2/3の日記昨夜は、記事を投稿し終えたと勘違いして寝落ちしてしまい、またしても連続投稿を飛ばしてしまいました。朝、目覚めて投稿されていなかったことに気付き、愕然としました。またしてもの凡ミスに心が折れましたが、起こってしまったことは仕方がないので、気を取り直して再出発です。 上映会で鑑賞トラヴィス・ファイン(Travis Lane Fine, 1968/6/26-) 監督の本

『ゴジラ-1.0』を観る

本日仕事終わりに、念願だった『ゴジラ-1.0』を観ることが出来ましたので、その感想文を残します。 山崎貴監督作品11月3日の『ゴジラの日』に公開となり、かなり好評で話題になっている作品です。長野県松本市出身の山崎貴監督が、脚本・VFXを務めています。太平洋戦争の敗戦で全てを失った後の日本に残虐なゴジラが現れて暴れまくる構成になっています。NHK朝の連続テレビ小説『らんまん』で夫婦を演じた神木隆之介と浜辺美波が再びコンビを組んで主役を演じています。 王道のゴジラ映画過去ゴジ

『シン・仮面ライダー』を観る

本日は、今年3月に公開された映画『シン・仮面ライダー』の鑑賞記です。 見逃してしまった映画庵野秀明監督・脚本で、仮面ライダーが映画化されるということで、去年から公開を心待ちにしていた一作でした。庵野氏自身が、石ノ森章太郎原作の大ファンだと言われていたし、並々ならぬ情熱と拘りを注ぎ込んで映像化するだろうことは想像していました。 ただ、公開期間の3〜5月頃は何かと慌ただしく過ごしていて、映画館に行くのを躊躇って後回しを繰り返しているうちに、気がつくと上映期間が終わっていました

『君たちはどう生きるか』を観る

横浜の自宅に帰り、家族とガッツリ水入らずの時間を楽しむ為に、毎日note連続投稿を"敢えて"二日連続で飛ばしました。連続投稿を自らの都合で飛ばすことについて、自分の弱さを色々と思う所もありますが、今回の決断は、正解だったと考えています。 2023/7/15の土曜日の昼に妻と原作・脚本・監督 宮﨑駿『君たちはどう生きるか』を観てきました。かなりの実験作品で事前準備なしに観て、感想は生煮えではありますが、記録しておきます。 宮﨑駿の映画.... 宮崎駿の映画ではない『君たちは

『冷静と情熱のあいだに』を観る

本日は、映画『冷静と情熱のあいだに』(2001)の鑑賞記です。夕食を終えた後、ベッドに寝転んでamazon primeを漁っていたら、偶然見つけました。 ザ・ラブストーリー江國香織、辻仁成『冷静と情熱のあいだ』を原作に、フジテレビ・角川書店・東宝がコラボして製作された大作です。監督はフジテレビで数々のヒットドラマを手掛けてきた中江功氏、脚本は売れっ子の水橋文美江(中江氏の妻でもあり)氏が手掛けています。主人公の順正は竹野内豊、ヒロインのあおいは、香港の人気女優、ケリー・チャ

『銀河鉄道の父』を観る

本日は、ずっと気になっていながら、なかなか機会が合わず、予定が延び延びとなっていた映画『銀河鉄道の父』を、仕事終わりに観て来ました。その感想文です。 ※ネタバレを含みます。 直木賞作品の映画化本作は、門井慶喜氏の直木賞受賞作品『銀河鉄道の父』の映画化です。私は原作を読んでいないのですが、宮沢賢治の父、宮沢政次郎を主人公とする感動の物語だと言われていました。監督は、『八日目の蝉』『いのちの停車場』『連合艦隊司令長官 山本五十六』などのヒット作品を生み出してきた成島出氏、脚本は

金曜日の随筆:『ボヘミアン・ラプソディ』を(再び)観る

また運命を動かしていく金曜日が巡って来ました。2023年のWK16、卯月の参です。さて、本日は映画『ボヘミアン・ラプソディ』がテーマです。 今週の格言・名言《4/17-23》クィーンに思いを馳せる週4月17日は、クィーンの四人が初めて来日(1975/4/17)したことを記念して、『クィーンの日』と呼ばれているらしいことを知りました。今週は”Queen Week”と称して、様々な特集が組まれているようです。その一環として、金曜ロードショーで『ボヘミアン・ラプソディ』(2018