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Markover 50の観た映画

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Markover 50が観た映画の感想や周辺の思い出を書き残しています。
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記事一覧

『PERFECT DAYS』を観る

本日は、これまでなかなかタイミングが合わずに見逃していた映画『PERFECT DAYS』の鑑賞記です。事前に評判を聞いていたので、かなり期待して行きました。終了後は、高かった期待以上の出来に、いい気分でシネコンを後にしました。 観たら語りたくなる映画本作はドイツ・日本の合作で、監督は、『パリ、テキサス Paris Texas』(1984)『ベルリン・天使の詩 Der Himmel über Berlin』(1987)等で知られる巨匠ヴィム・ヴェンダース(Wim Wender

『チョコレートドーナツ』を観る

本日は、映画『チョコレートドーナツ Any Day Now』(2012)の感想文です。 2024/2/3の日記昨夜は、記事を投稿し終えたと勘違いして寝落ちしてしまい、またしても連続投稿を飛ばしてしまいました。朝、目覚めて投稿されていなかったことに気付き、愕然としました。またしてもの凡ミスに心が折れましたが、起こってしまったことは仕方がないので、気を取り直して再出発です。 上映会で鑑賞トラヴィス・ファイン(Travis Lane Fine, 1968/6/26-) 監督の本

『ゴジラ-1.0』を観る

本日仕事終わりに、念願だった『ゴジラ-1.0』を観ることが出来ましたので、その感想文を残します。 山崎貴監督作品11月3日の『ゴジラの日』に公開となり、かなり好評で話題になっている作品です。長野県松本市出身の山崎貴監督が、脚本・VFXを務めています。太平洋戦争の敗戦で全てを失った後の日本に残虐なゴジラが現れて暴れまくる構成になっています。NHK朝の連続テレビ小説『らんまん』で夫婦を演じた神木隆之介と浜辺美波が再びコンビを組んで主役を演じています。 王道のゴジラ映画過去ゴジ

『シン・仮面ライダー』を観る

本日は、今年3月に公開された映画『シン・仮面ライダー』の鑑賞記です。 見逃してしまった映画庵野秀明監督・脚本で、仮面ライダーが映画化されるということで、去年から公開を心待ちにしていた一作でした。庵野氏自身が、石ノ森章太郎原作の大ファンだと言われていたし、並々ならぬ情熱と拘りを注ぎ込んで映像化するだろうことは想像していました。 ただ、公開期間の3〜5月頃は何かと慌ただしく過ごしていて、映画館に行くのを後回しすることを繰り返しているうちに、気がつくと上映が終わっていました。聞

『君たちはどう生きるか』を観る

横浜の自宅に帰り、家族とガッツリ水入らずの時間を楽しむ為に、毎日note連続投稿を"敢えて"二日連続で飛ばしました。連続投稿を自らの都合で飛ばすことについて、自分の弱さを色々と思う所もありますが、今回の決断は、正解だったと考えています。 2023/7/15の土曜日の昼に妻と原作・脚本・監督 宮﨑駿『君たちはどう生きるか』を観てきました。かなりの実験作品で事前準備なしに観て、感想は生煮えではありますが、記録しておきます。 宮﨑駿の映画.... 宮崎駿の映画ではない『君たちは

『冷静と情熱のあいだに』を観る

本日は、映画『冷静と情熱のあいだに』(2001)の鑑賞記です。夕食を終えた後、ベッドに寝転んでamazon primeを漁っていたら、偶然見つけました。 ザ・ラブストーリー江國香織、辻仁成『冷静と情熱のあいだ』を原作に、フジテレビ・角川書店・東宝がコラボして製作された大作です。監督はフジテレビで数々のヒットドラマを手掛けてきた中江功氏、脚本は売れっ子の水橋文美江(中江氏の妻でもあり)氏が手掛けています。主人公の順正は竹野内豊、ヒロインのあおいは、香港の人気女優、ケリー・チャ

『銀河鉄道の父』を観る

本日は、ずっと気になっていながら、なかなか機会が合わず、予定が延び延びとなっていた映画『銀河鉄道の父』を、仕事終わりに観て来ました。その感想文です。 ※ネタバレを含みます。 直木賞作品の映画化本作は、門井慶喜氏の直木賞受賞作品『銀河鉄道の父』の映画化です。私は原作を読んでいないのですが、宮沢賢治の父、宮沢政次郎を主人公とする感動の物語だと言われていました。監督は、『八日目の蝉』『いのちの停車場』『連合艦隊司令長官 山本五十六』などのヒット作品を生み出してきた成島出氏、脚本は

金曜日の随筆:『ボヘミアン・ラプソディ』を(再び)観る

また運命を動かしていく金曜日が巡って来ました。2023年のWK16、卯月の参です。さて、本日は映画『ボヘミアン・ラプソディ』がテーマです。 今週の格言・名言《4/17-23》クィーンに思いを馳せる週4月17日は、クィーンの四人が初めて来日(1975/4/17)したことを記念して、『クィーンの日』と呼ばれているらしいことを知りました。今週は”Queen Week”と称して、様々な特集が組まれているようです。その一環として、金曜ロードショーで『ボヘミアン・ラプソディ』(2018

『THE FIRST SLAM DUNK』を観る

今夜は、連日悩まされている確定申告作業を放り出して、近所の映画館へ。目的はまだ観ていなかった『THE FIRST SLAM DUNK』の鑑賞です。期待し過ぎないように心を抑えて、今から席につきます。 ※ ここから先は、鑑賞後に書いていきます。 平成の傑作が令和に復活本作は、昨年12月に公開された時点から、必ず観ておくべき映画として、リストアップをしてありました。いつ観に行こうか、とタイミングをはかっているうちに月日が流れ、今日のこのタイミングになってしまいました。 『SL

『ストロベリーショートケイクス』を観る

本日、仕事はお休みです。休日には意識して外へ出かけるようにしているのですが、降雪予報を受けて、部屋に巣籠もり中です。信州の厳しい冬にインドア生活の充実も欠かせません。本日は、amazon primeで2006年公開の映画『ストロベリーショートケイクス』を観た映画感想文です。ネタばれしますが、ご了承下さい。 東京を強く意識させられた作品魚喃キリコ の 漫画 『strawberry shortcakes』の映画化作品です。最近パワハラ騒動などがあったアップリンク社の製作で、監督

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』を観る

私の部屋から歩いていける映画館での上映終了が迫っていた為、仕事終わりの昨夜、レイトショーで、『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』を観てきました。本日は、2023年最初に映画館で観たこの作品の鑑賞記です。 ディーヴァの一生成功した女性歌手、卓越した技巧とカリスマ性、スター性のある歌姫を、イタリア語のディーヴァ(diva)と呼ばれます。ホィットニー・ヒューストン(Whitney Elizabeth Houston、1963/8/

『すずめの戸締り』を観る

もう12月です。今日は寒い一日で、通勤中のクルマから中央アルプスの山頂付近に白い雪がうっすら積もっているのが見えるようになってきました。いよいよ信州にも厳しい冬がやって来るのだなあと身構えます。 今日は外食で済ませたい気分だったので、仕事を終えて部屋に帰ってから、徒歩で外出しました。松本市街地までは行かず、最近よく訪れている近所のお好み焼き屋さんで、夕食を摂りました。満腹になり、満足して部屋に戻る途中の映画館の前で、今日が映画の日であることを思い出しました。上映時間を確認し

『君の膵臓をたべたい』を観る〜真実か、挑戦か

この記事は、観るたびに刹那的な気分にさせてくれる原作:住野よる・監督:月川翔『君の膵臓をたべたい』(2017)を、amazon primeで観ながら書きます。 出会いは飛行機の中主人公のヒロイン、山内桜良を浜辺美波、高校時代の志賀春樹を北村匠海が演じています。この映画を初めて観たのは、海外出張中の飛行機の中でした。恥ずかしながら、学生時代を舞台にした恋愛物の青春映画は、私の大好物です。物語の設定や展開が、私の思い出の中には存在しないものなので、欠落感が刺激されるのかもしれま

『エルヴィス』を観る

本日は仕事終わりに公開中の映画『エルヴィス Elvis』(2022)を観て来ました。その感想を綴ります。 史上に残るエンターテイナーの伝記史上最も売れたミュージシャン、”キング・オブ・ロックンロール”、エルヴィス・プレスリー(Elvis Aron Presley 1935/1/8-1977/8/16)の生涯を、彼のマネジャーだったトム・パーカー大佐(Colonel Thomas Andrew "Tom" Parker、1909/6/26-1997/1/21)を語り手に描いた