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『JFK』を観る

本日は、映画『JFK』(1991)の感想文です。


影響を受けた一作

1963年11月22日にテキサス州ダラスで起こったジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件を扱った『JFK』は、数々の問題作を世に問い続けてきた、オリバー・ストーン(William Oliver Stone, 1946/9/15-)監督の代表作の一つです。

ケネディ大統領の暗殺をリー・ハーヴェイ・オズワルド(Lee Harvey Oswald、1939/10/18-1963/11/24)の単独犯行と結論付けたウォーレン報告に疑問を持ち、執拗に真実を追及する主人公、ニューオーリンズ地方検事のジム・ギャリソンを、当時キャリアの絶頂期だったケビン・コスナー(Kevin Costner, 1955/1/8-)が務めています。オズワルド役は、数々の映画賞を受賞している名優、ゲイリー・オールドマン(Gary Leonard Oldman, 1958/3/21-)です。日本でも人気のトミー・リー・ジョーンズ(Tommy Lee Jones, 1946年9月15日 - )が、ギャリソン検事が訴追を目指すクレイ・ショー役を怪演しています。

日本公開は翌1992年の3月で、日本でもヒットを記録しています。当時の私は、映画館に行く経験が非常に少なかったのですが、この作品は映画館で観たことを、はっきりと覚えています。

好きなシーンが多い作品

現在でも完全には謎が解明されていないケネディ大統領暗殺事件に新解釈を持ち込み、当時も物議を醸しました。全体的にストーン監督の思想が色濃く反映されており、観る人を選ぶ映画かもしれません。3時間を超える大作の中身は、ほぼシリアスシーンばかりですが、今回も飽きずに観れました。

特に好きなシーンが二つあります。一つは、ドナルド・サザーランド(Donald McNicol Sutherland, 1935/7/17-2024/6/20)演じるCIA高官のXから、ギャリソンが、ワシントンD.C.で陰謀の情報を聞くシーン。もう一つが、法廷で、ギャリソンが陪審員に向けて、全力で長広舌を奮う場面です。

アメリカの闇を糾弾するかのように叩きつけられることばの数々は、ストーン監督の魂の叫びでもあったのだと思います。引用される数々の名言も、渋いです。

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