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Markover 50の観た映画

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Markover 50が観た映画の感想や周辺の思い出を書き残しています。
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#映画

『PERFECT DAYS』を観る

本日は、これまでなかなかタイミングが合わずに見逃していた映画『PERFECT DAYS』の鑑賞記です。事前に評判を聞いていたので、かなり期待して行きました。終了後は、高かった期待以上の出来に、いい気分でシネコンを後にしました。 観たら語りたくなる映画本作はドイツ・日本の合作で、監督は、『パリ、テキサス Paris Texas』(1984)『ベルリン・天使の詩 Der Himmel über Berlin』(1987)等で知られる巨匠ヴィム・ヴェンダース(Wim Wender

『君たちはどう生きるか』を観る

横浜の自宅に帰り、家族とガッツリ水入らずの時間を楽しむ為に、毎日note連続投稿を"敢えて"二日連続で飛ばしました。連続投稿を自らの都合で飛ばすことについて、自分の弱さを色々と思う所もありますが、今回の決断は、正解だったと考えています。 2023/7/15の土曜日の昼に妻と原作・脚本・監督 宮﨑駿『君たちはどう生きるか』を観てきました。かなりの実験作品で事前準備なしに観て、感想は生煮えではありますが、記録しておきます。 宮﨑駿の映画.... 宮崎駿の映画ではない『君たちは

『THE FIRST SLAM DUNK』を観る

今夜は、連日悩まされている確定申告作業を放り出して、近所の映画館へ。目的はまだ観ていなかった『THE FIRST SLAM DUNK』の鑑賞です。期待し過ぎないように心を抑えて、今から席につきます。 ※ ここから先は、鑑賞後に書いていきます。 平成の傑作が令和に復活本作は、昨年12月に公開された時点から、必ず観ておくべき映画として、リストアップをしてありました。いつ観に行こうか、とタイミングをはかっているうちに月日が流れ、今日のこのタイミングになってしまいました。 『SL

『エルヴィス』を観る

本日は仕事終わりに公開中の映画『エルヴィス Elvis』(2022)を観て来ました。その感想を綴ります。 史上に残るエンターテイナーの伝記史上最も売れたミュージシャン、”キング・オブ・ロックンロール”、エルヴィス・プレスリー(Elvis Aron Presley 1935/1/8-1977/8/16)の生涯を、彼のマネジャーだったトム・パーカー大佐(Colonel Thomas Andrew "Tom" Parker、1909/6/26-1997/1/21)を語り手に描いた

『シン・ウルトラマン』公開間近!

いよいよ映画『シン・ウルトラマン』の公開(2022年5月13日)が近付いてきました。映画館では、予告版のトレールの放映が始まっているようです。庵野秀明氏が企画・脚本・製作を担当し、監督は『シン・ゴジラ』(2016)に続いて樋口真嗣氏が務めます。ウルトラマンを扱えるのは、このコンビ以外ありえないでしょう。 Webサイトからトレールを一通り観ましたが、もう期待しかありません。 ウルトラマン博士を気取っていた私私は、紛れもなくウルトラマンが好きでした。物心がついた頃には、身近に

『華のスミカ』を観る

先日横浜関内、横浜シネマリンで観た映画、『華のスミカ』の感想文です。 横浜の歴史に触れたい本作は、自身が福建省から日本に移住した先祖の血を引いているというルーツを知った林隆太監督が、横浜の中国人コミュニティを訪ね、地道な調査と取材を重ねながらまとめ上げたドキュメンタリー映画です。 横浜中華街は、全国に存在する中華街の中でも、最も有名です。中国大陸や台湾にルーツを持つ二世、三世、四世の人々が独特のコミュニティを形成し、日中の文化を融合させながら、商売と生活を営んでいます。

『ファーザー』を観る

本日は、映画『ファーザー The father』(2020)の鑑賞記録です。TOHOシネマズ シャンテ(日比谷)で観てきました。(on 2021/6/21) 作品の概要本作の原作は、フランスの人気小説家・劇作家・脚本家のフロリアン・ゼレール(Florian Zeller 1979/6/28-)が、2012年に発表した戯曲『Le Père 父』です。 原作は、フランスで最も権威ある演劇関連の賞とみなされているモリエール賞の最優秀脚本賞を受賞しています。舞台作品としては、イギ

『ロッキー』を観る

本日は映画『ロッキー Rocky』(1976)の感想文です。 アメリカを強く感じさせる映画『ロッキー』は、主演・脚本を務めたシルベスター・スタローン(Sylvester Gardenzio Stallone, 1946/7/6- )を一躍大スターにのし上げた作品です。監督はジョン・G・アヴィルドセン(John G. Avildsen 1935/12/21-2017/6/16)ですが、実質スタローンの映画だと言ってよいでしょう。 本作は第49回アカデミー賞(1977年)の作

『ローマの休日』の思い出

本日のテーマは、大好きな映画『ローマの休日 Roman Holiday』です。この映画に、私は特別な思い入れがあり、以前から是非とも書き記しておきたいと思っていました。 名作『ローマの休日』『ローマの休日』は、私がこれまでに最も多く観た洋画だろうと思います。製作・監督は、ウィリアム・ワイラー(William Wyler, 1902/7/1-1981/7/27)。1953年製作のアメリカ映画です。 各国を表敬訪問中の某国の王女が、がちがちに管理されたスケジュールをこなすだけ

『RAILWAYS 49歳で運転士になった男の物語』を観る

この週末は、外出自粛要請を守り、外出を控えます。今日は朝から季節外れの雪が降り、薄く地面にも積もっています。息子は精神状態が不安定なのか、これまでにないようなヒステリーを起こしました。得体の知れないウイルスが相手なので、当面辛抱の日々が続きます。 映画鑑賞三昧どうせ引き籠るならその時間を楽しもうと思い、amazon primeで映画をよく観ています。ここ数年は邦画作品を面白いと感じています。今回はその内の一つ、『RAILWAYS 49歳で運転士になった男の物語(2010年)

『鉄道屋』を観る

amazon prime videoで降旗康男監督作品『鉄道屋』(1999年)を観ました。その感想を綴ります。 映画『鉄道屋』について原作は、浅田次郎氏の第117回直木賞(1997年)受賞作品で、大ベストセラー小説です。主人公の鉄道屋(ぽっぽや)一筋の武骨な佐藤乙松を演じるのは、名優 高倉健さんです。 この作品は、第23回(2000年)日本アカデミー賞の優秀作品賞を受賞し、高倉健さんは自身二度目の最優秀主演男優賞を獲得しています。 なぜか観ていなかった映画名作と言われ

『スター・ウォーズ9 スカイウォーカーの夜明け』を観る

本日無事に51歳と213日目、無職33日目を迎えることが出来ました。感謝! May the force be with you....金曜日から公開となった『スター・ウォーズ9 スカイウォーカーの夜明け』を観に行ってきます。1978年日本公開の『スター・ウォーズ4 新たなる希望』(ジョージ・ルーカス監督)から、スター・ウォーズ映画と共に年齢を重ねてきた私としては、完結編と言われているので、感慨深いものがあります。これでスターウォーズの物語は、本当にラスト・オブ・ラストなんで

『イエスタデイ』を観る

最近気になっていた映画『イエスタデイ』を、妻と一緒に観て来たので感想文を残します。 あらすじ主人公は、イギリスのサフォークという小さな町で、売れないシンガーソングライターをやっているジャック・マリック(ヒメーシュ・パテル)という男です。幼馴染の女友だち、エリー(リリー・ジェイムズ)はじめ温かい友人たちに囲まれてはいるものの、ミュージシャンとしての成功は夢のまた夢の状態が続いています。 あるフェスでの公演も不発に終わり、ミュージシャンとしての先行きに絶望を感じながら自転車で

『ライ麦畑の反逆児』を観る

本日は『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』の感想です。この映画、ずっと気にはかかっていたのですが、そろそろ上映終了が近そうだったので、時間を捻出し、やっと観ることが出来ました。 不朽の名作、『ライ麦畑でつかまえて』J.D. サリンジャー(Jerome David Salinger、1919/1/1-2010/1/27)が1950年の秋に発表した長編小説「ライ麦畑でつかまえて ~The Catcher In The Rye」は、いまだに世界中で読まれ続けています。