読書日記*まとめて5冊。死ぬために生きること
最近、女性が描く本ばかり読んでる気がする。文章の中の「共感」がほしいんだと思う。わたしのきもち、書いてくれてありがとう。
じゃあ、男性の書く物語は共感できないのか?
中学生の頃、太宰治の『人間失格』を読んで、どうしてこの人はわたしの頭の中がわかったのかと衝撃を受けた。
今は女性であるじぶんをやっと受け入れて「共感」したいんだと思う。醜いところもずるがしこいところも。
人として生きていくことは、死ぬことに向かうことなのかもしれない。そんな生きることを考えた5冊の本のメモ。
たゆまずとも沈まず 原田マハ(著)
読み始めて1年以上は経ってると思う。読んでは他の本を読み、ついに読み終わった。わたしは本は最後まで読まなくてもいいと思っている。じぶんにひっかかる何かが1つでもあれば、それでいい。
この本の中のゴッホは脇役のようであり、弟のテオが主人公のような、架空の人物「重吉」目線で進んでいく。ほんとのような嘘のような確かにあったゴッホの物語。
天国旅行 三浦しをん(著)
「心中もしくは自ら選び取る死」をモチーフにした短編集。
だれもが死と向かい合わせに生きている。そこで生きることがわたしたちの使命と尊厳だと思った。
人生オークション 原田ひ香(著)
人生に必要なものってなんだろう。
価値はわたしがつける?それとも他人?
だいじなモノと捨てるモノ。見極めるのはじぶん自身。
冥土ごはん 洋食店幽明軒 伽古屋 圭市(著)
ここは人生の最期に訪れる幽瞑と顕世を繋ぐ洋食店でございます。
最後の晩餐というより、死んでからのごはん。わたしは何を食べるだろう?
いろいろな謎は謎のままだったのは、続編のためか他の本に謎解きがあるのか、謎は謎のままお皿に盛られて味わうべきか。
あたたかいうちに召し上がれ。
古書店・小松堂のゆるやかな日々 中居真麻(著)
本が付箋だらけになった。
追われると逃げたくなるし、追ってこなくなって逃したらそれが必要だったのかわかることもある。
人は何を大事に何を感じて、何を感じないで生きていくんだろう。
こころの中を見透かされて、共感。わたしのきもち、書いてくれてありがとう。
ラストのほうで、「小松堂の店主に別段会いたいとも思わない」という、主人公のこころに、それでいいんだなと、ゆるり思った。
shinku | 読書ヒーリングさんのこの記事↓を読んで読んでみたいと思いました。この記事の中の引用文を読んでほしい。きっと生きていけるから。
ありがとうございました。
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