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【コラム】 実録。ゼロからの日本語教育

大家好。我是摩麗茂的金口。(みなさんこんにちは、マリモの金口です。)
実は私、中国語が話せます。しかも、中国語を習い始めたのは36歳の時です。それまでニーハオとかシェイシェとかカタコトしか話せませんでした。なので、私はゼロから今までの事を覚えていますが、英語が話せる人はゼロの時を覚えていますか?おそらく中学校の時にとか小学校の時に・・・と、ぼんやりとしか覚えていないのではないでしょうか。

日本で働くインドネシア人の中で、技術者の殆どの方達は日本語を使えません。じゃあどうやって教えていくのか?当社の社員イエシカさんはインドネシアのバンドンという街で日本語教師をやっていました。彼女はゼロから4ヵ月でN3レベル(※)を育てた経験があります。今回はその実録です。

※日本語能力試験にはN1〜N5の5つのレベルがあります。いちばんやさしいレベルがN5で、いちばん難しいレベルがN1です。N3はその中間にあたります。

<イエシカさんが見た!インドネシアの日本語センター>


特別クラス
*特別クラスの場合、プログラムは加速的で、スタートから4ヵ月でN3レベルぐらいまで上達します。

バンドンのレイギ日本語センターにいた学生さんはゼロから日本語を勉強しました。クラスで日本語を勉強する前の約1週間、ひらがな・カタカナを自習で覚えてもらいました。1月6日から日本語を勉強し始め、3月23日まで「みんなの日本語」-N4レベルぐらいが終わって、次の1ヵ月はN3レベルの日本語を勉強しました。

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日本語の勉強は月から金曜日までで毎日宿題とテストがあります。学生さんに聞いてみますと、そのペースはやはりとても大変なものだと感じている様でしたが、『日本で働きたい』というやる気があるので、みなさん1回も休むことがなく、よく頑張っていました。

クラスでは1日に1時間半ほど勉強しました。授業が始まる前に約15分のテストを行いました。勉強中にはできるだけ、日本語のみを使いました。授業が終わったら、宿題もあります。3時間の授業の時は活用形を学びました。活用法をちゃんと理解できないと、ほかの文法の勉強が難しくなるのです。

(インドネシア時間)
09:35 学生さんがクラスに来ました。
09:45 テストをします。(その時に先生が宿題をチェックします)
10:00 授業が始まります。
11:30 授業が終わりました。(宿題を配ります)
12:00 先生と日本語で雑談および昼食
13:00 学生さんが帰ります。

既に日本での就職が決まっていた学生さんは、学校の後もかなりの勉強量でした。はっきり言いますと、目的をしっかり持ち、毎日抜かりなく勉強すれば4か月でN3まで行けます!この写真(↓)の2名は本当に良く頑張りきったと思います。

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授業の時は言葉から勉強してから、文法を紹介します。文法を理解出来たら、練習して、最後は読解や聴解の問題に答えます。

普通のクラス
普段のクラスは毎日ではなく、週2回の日本語授業を行います。1週間で2つの課を勉強します。「みんなの日本語」の本が終わるまで6〜7か月間ぐらいかかります。しかし実際、授業が進むかどうかは学生さん次第です。頑張る学生さんは7か月間で「みんなの日本語」を終われますが、やる気がない学生さんならもっと時間がかかると思います。


以上、バンドンで日本語教師をしていたイエシカさんによる実録でした。

当社の人材紹介のプログラムに合格できるレベルの学生さんは地頭が良いので、要である目的がしっかりしていて、毎日を大切に過ごせば、短期間で大きな成長を遂げられます。「大人になってからでは遅い」ということはありません。これをお読みくださる皆さまも、目的をはっきとお持ちでしたら、是非、新たな語学習得に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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