高いところが苦手な息子が、1年3ヶ月かけて、プールで飛び込みができるようになった話。
「ママ!10級合格したよ!」
ちょうど一年前、当時小三の息子が、一年三ヶ月ほどかけて、スイミングの「10級」の進級テストに合格した。
彼の通っているスイミングは、12級からスタートする。小二の秋に入会し「けのびが出来ること」が進級の条件となる12級・11級はすぐに合格。(元々バタ足は泳ぐことができた。)
ところが「スタート台からの飛び込みが出来ること」が進級の条件となる10級は(このスイミングでは、バタ足の前に「飛び込み」を習う)、鉄棒や木登りなど、「高いところ」での遊びが苦手な彼にとって難関だった。
10級に上がったのが2020年の秋、それから、冬春夏が過ぎ、一緒に入った子や、後から入った一年生の子、幼稚園の子がどんどん9級・8級に進級していっても、彼はなかなか10級から上がれない。
コーチが隔月で変わっちゃうから、適切な指導が受けられていないんじゃないか…他のスクールに変えた方がいいのかも…?(でも他のスクールは車でないと行けず、送迎が手間)この前、近所の年少さんの息子の半分くらいの大きさの子も、10級合格したのになぁ…と私はヤキモキ。
しかし夫は「いつか出来るようになるんじゃない?」と楽観的。
スイミング辞めたい、とは言わず、淡々と通う息子。(ちなみに、息子と一緒に始めた年長の娘は「飛び込みが怖いから」と3ヶ月ほどで退会)
そんな彼に変化が出てきたのが、年末くらいのテストから。「今回はちょっとできた。あとは足が伸びていればいけるかも。」
しかし、次のテストでも不合格。「できると思ったのに、ダメだった…」と、初めて悔し泣きしていた。
そんなこんなで、昨日、一年三ヶ月ほど掛けて、始めて飛び込みに成功し、「合格」できたのでした。
「どうやってできるようになったの?」と聞いてみると
「スタート台で、なるべく頭を低くすれば、怖くないってことに気付いたんだ。」と。
なんだか、時間をかけて、苦手なこととじっくり向き合い、克服した彼が、本当にすごいなと、素直に尊敬…。
そう伝えたところ、うんうん、とうなずきながら、聞いてくれました。
学童に出す書類の「短所」のところに「怖がり」っていつも書いてしまっていたけれど、むしろそこが、こういった長所に繋がっていたのだなぁ。
短気とか、怖がりとか、出来ないことがあるとか、子どもたちの短所として見える部分って、ついつい「直さねば」と思ってしまいがちだけど、その部分はこの子の中で、どんな役割を担っているのかな、とこちらもじっくりと向きあっていきたいな、と感じた出来事です。
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