マレーシア人からの日本に関する質問に答えられなかった話:なんで「ロビンちゃん」、「ナミさん」?、ChatGPTの答えがすごかった!
先日私の家の隣に住むイスラム教徒のマレーシア人、Anis(アニス)さんと2人で晩ごはんを食べに行く機会がありました。
Anisさんは日本のことは好きだけど一度も行ったことはなく、もちろん日本語も話せません。
そして、Anisさんが日本が好きな理由…それは日本のアニメです。
特にONE PIECEの大ファンということで、食事中は共通の話題で盛り上がりました。
Anisさんは日本語の音声で英語で字幕がついているアニメのONE PIECEを観ているとのこと。
好きなキャラクターはトラファルガー・ローで、なぜ好きなのか聞いたら
「彼っていつもクールなキャプテンだけど、ルフィ達麦わらの一味と一緒にいる時は何だかちょっと面白くなるのよね!」と言っていました。
マレーシアでも「ギャップ萌え」的な感覚があるようです。
今回はそんなAnisさんのONE PIECEと日本語に関連する素朴な疑問に答えられなかったエピソードをご紹介していきます。
What's the difference between "san" and "chan" in Japanese?
I know "san" is professional.
(日本語の「さん」と「ちゃん」の違いは何?「さん」は仕事で使うよね?)
Anisさんは仕事柄、日本の顧客とも英語でメールなどでやり取りをする機会があるとのことで、日本人の「敬称」について質問をされました。
私の答えは「YES」で、
「さん」は男性と女性の両方に使えるから仕事の場では「さん」を使えば間違いない
「ちゃん」は年下の女性や子供などに使うよ
と答えたのですが、Anisさんはなんだか不納得な顔。
どうしたのか?と思っていたら続けてこんな質問をされました。
But Mariko..
Sanji calls Nami "Nami-san."
but he calls Robin "Robin-chan.
In this case, what's the difference?
(サンジはナミのことを「ナミさん」と呼んで、
ロビンのことを「ロビンちゃん」と呼んでるわよね?この違いは?)
…確かにそうです。
サンジは自分より年上であるはずのロビンに「ちゃん」
年下のナミに対しては「さん」付けで呼んでいます。
ネットで調べるとナミはサンジにとっての女神であることから「さん」付けなんだということで、私は何となく感覚でわかるのですがこれを外国人に説明するってムズカシイ…
I don't know how to explain it.
But Nami is so special to Sanji I guess.
(どう説明していいか…
でも、ナミはサンジにとって特別な存在って感じかな)
こう説明するのが精いっぱいでした。
敬称ってそういえば、日本語独特の感覚なんですよね。
「ちゃん」「くん」「さん」など…
マレーシアでは基本ファーストネームでお互いを呼び捨てにするので説明がなかなか難しいです。
今話題のChatGPTで質問してみると、こんな答えが返ってきました。
「さん」と「ちゃん」の使い分けは、話し手と相手の親しさや関係性を反映しているとのことですが、この回答でもONE PIECEの「ナミさん」「ロビンちゃん」の説明は難しそうです。
続けてChatGPTに質問してみます。
!!!!
ChatGPT、説明上手過ぎです。
日本語訳すると
アニメ「ONE PIECE」でサンジがナミとロビンに使う敬語を変えているのは、ナミとロビンに対する関係や思いが違うからです。
サンジはナミに対して「ナミさん」を使うことで、同じ海賊船のクルーとして仕事上の関係を反映し、敬意と丁寧さをもって接しています。
一方、サンジはロビンを「ロビンちゃん」と呼び、より親密で個人的な関係を表現しています。
日本の文化では、敬語の使い分けは人間関係を反映し、社会的・感情的な距離や親密さを伝えることができるのです。
まじか…
次回Anisさんと食事に行くときに説明しようと思います。
彼女にもChatGPTを教えてあげると、日本文化が反映されたONE PIECEへの理解も深まりそうですね。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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