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「Lets stop giving fish only」:2021年12月21日(バスケットボールの日)

10月31日は、天才の日にちなんで「スラムダンク」の桜木花道のことをnote書きました。

「スラムダンク」は私が小学生の頃にバスケットボールブームのきっかけになった名作漫画、そしてアニメも大ヒット。
来年、2022年秋には映画が公開される予定とのことで、最近また話題になっています。

名言が数多くあることでも有名な作品ですが、私が大人になって好きになったのは安西先生のこの言葉です。

お前のためにチームがあるんじゃねぇ。チームの為にお前がいるんだ

管理職になってから、チーム内で問題が発生したときにはこの言葉を思い出すことが多くなりました。
私の場合は、今のチーム内でも一番年上で経験者ということもあって、親心?とも呼べる感情が起こることもあります。

実際にチームメイトのことを「うちの子は~」と呼んで、「お母さんか!?」と言われることもしばしば。

ただ、そんなときに忘れてはならないのは「私のチーム」ではないということです。
私はチームをよりよく導くためにいる、その役割を担っているということ、決して自分1人の力だけで成り立っているものではないことを肝に命じたいですね。

12月21日はバスケットボールの日。1891年、アメリカ・マサチューセッツ州で、この年考案されたバスケットボールの初の試合が行われたそうです。
日本ではバスケットボール解説者の島本和彦が提唱し、2011年から12月21日はバスケットボールの日とされています。

私はバスケットボールは苦手です。
それぞれポジションが決まっていてチームプレイをするというのは、オールラウンドに何でもやりたいという自身の気質にあまり合いません。
仕事でも同じで、今はだいぶマシになりましたが、以前はそれぞれの役割の人がいるにもかかわらず仕事を人に任せることに抵抗がありました。
でも、それだと仕事は回らないですね。
結果自分が何でもやりすぎることは、周りの迷惑になってしまいます。

スラムダンクに登場する人気キャラクターである流川楓も最終的にはチームプレイで勝利をつかんでいました。
全ポジションを1人でもこなし、「天上天下唯我独尊男」などと呼ばれていた流川がパスをしたシーンは今でも印象的です。

全体で大きなことをなすためには、1人だけの力ではどうしようもないときがあります。
そんな時に、まさに安西先生の名言の通りで、周り(チーム)と協調しながら全体をみて自分はどう貢献できるか?自分のベストな役割は何か?を考えていく、利他の考え方が大事になってきますね。

「利他」というと、自己犠牲という意味で使われがちですが、実は仏教ではもう一つ「教育的指導」という意味もあります。

会社の中華系マレー人の上司から「Lets stop giving fish only」、と私はよく言われるのですが、ブッダも同じく、「利他」については「学び方を学ぶ」を伝えることが最大の利他的行動で、後輩の自立・自律の重要性と説いています。

安西先生の名言である「チームの為にお前がいるんだ」という言葉も、チームのために自分を犠牲にするなどの自己犠牲という意味ではなく、チームを正しく導いていく役割を1人1人が持つことの大切さ言われているのでしょう。
桜木花道へマンツーマンでのシュート練習メニューと課題を出したシーンなども、桜木のチームの中での役割をひとつ与え、そして自身が自律できるように安西先生は導いてくれています。

そして、「スラムダンク」の中では、湘北高校のメンバー全員がそれぞれのバスケットボールへの熱い思いをもって、最終的には自律しながらも、チームメイトがお互いに助け合える素晴らしいチームとなりました。

「スラムダンク」の物語は漫画では全国大会のシーンで完結しています。
来年秋の映画はどんな展開になるのでしょうか。
今からとても楽しみです。

本日もお読みくださりありがとうございます。

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