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『禁じられた遊び』のギターのメロディーがふと聞こえてきた。

地下街を歩いていて長い間耳にもしなかったギターの調べが頭に浮かんできました。そういうことってあるのですね。タイトルを一生懸命思い出すと『禁じられた遊び』でした。中学生の音楽の教科書に載っていたのか、はたまた文化祭でギター部が弾いていたのか、記憶もあいまいですが耳から離れません。

その音楽は

です。皆さんもご存じでしょうか。何とも秋にぴったりな哀愁を帯びた名曲です。暗い曲を聴きたいときは心がまあまあ元気な証拠でしょうか。この曲を気が滅入っているときに聞くのはあまりオススメできません。自然とバランスを取ろうという気持ちが働くのか、私は疲れたときは明るめの曲を好んで聴くような傾向があります。

この音楽は知っていても映画は観たことがありません。古いフランスの映画です。父の青春のころに流行ったのでしょうか。無性に観てみたくなりました。そんなこと急に言っても観られるはずないでしょ。

と思いつつ調べてみると会員になっているアマゾンプライムビデオにあるではありませんか!家族のいない時間にゆっくり観ましょう。chromecastをつけているのでそこそこ大きな画面で観られます。これは優れものです。最新のテレビでしたら内蔵されているかもしれませんがNetflixもyoutubeもスマホで観るより断然いいです。さっき思い浮かんだ曲の映画がすぐ自宅で鑑賞できるなんて、なんて良い時代でしょうか。

映画は…第二次世界大戦前のフランスの田舎が舞台です。空襲に逃げ惑う市民と遺児になる女の子。その何も知らない女の子と通りかかった男の子と家族を中心に描かれています。繰り返し繰り返しギター曲が流れます。白黒の映画を観るのはこれが初めてかもしれません。たまたまおとといの夜バラエティ番組で白黒の映像の時代は世の中が白黒だと思っていたという天然のタレントさんがいましたがわからなくもない。つつましい暮らしです。主人公の女の子のその後が気になります。

西洋の音楽や美術や映画をより理解するにはキリスト教を知っていた方が良いと思いますが、この映画も十字架や主の祈りが出てきてなかなか暗くて難しいです。戦争がもたらす悲劇ですから当然ですが。

他にも世に名画と言われる古典的作品がたくさんあります。哲学的だったり、難解だったりとっつきにくいものもありそうですが古典は私にとっては新しい出会いです。『ローマの休日』も『カサブランカ』も父から聞いてはいても観たことがありません。気になる『アンナ・カレーニナ』も見つかりました。最近カラーで撮りなおされたようですが、ヴィヴィアン・リーが演じたものとはずいぶん違うようです。ほかにも友人おすすめの『道』は必ず観たいと思っています。あー時間がいくらあっても足りません。

スティーブ・ジョブズの自伝を読むと、彼が一旦Appleを離れ映画界の仕事をしていたことが書かれています。曰く、その二つは対照的だったと。それはコンピュータ開発の仕事がどんどんアップデートされて新しければ新しいほど値打ちがあるのに対して、映画の仕事は良いものを作ると後世までいつまでも愛されるから、というようなことだったと記憶しています。なるほどその通りです。

そろそろ映画館に足を向けても大丈夫かな?でもまだ心配はありそう。秋の夜長におうちで映画鑑賞はいかがでしょうかというお話でした。おしまい。






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