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人はこんなにも話し相手を求めている

ネットで流れてきた記事によるとイギリス人で犬を飼っている人のほとんどが家族や友人よりも犬に話しかけることが多いとアンケートに答えているそうだ。朝の挨拶に始まり、今日何着ていこうかしら、こんなことがあってうれしかったのよ悲しかったのよ…

わんちゃんがいなければ独り言になってしまうことの数々。家庭で飼われる犬というのはそれらをすべて聞き取り、飼い主に寄り添うことを得意としているらしい。道を歩いていると犬の散歩をしている人をよく見かけるがそのアンケートの記事を読んでから私は

「この人も何か犬に聞いてほしいことがあるんだろうか」

という目で飼い主を見てしまっている気がする。

政治や宗教の話は親しくない人としてはいけないというのは昔から言われているけれど親しい人との会話でも話題は選ぶ。以前習い事のコーチが得意な話題は最近近所にできた美味しいお店のことが多かった。お天気の話の次に無難だ。美味しいものの話は罪がない。

高齢者が子どもに求めている役割の第一位も話し相手になってくれることだそう。話し相手は事程左様に得られにくいもののようだ。高齢者でなくても心置きなく話せる相手はそうそう簡単に見つからない。人間にはいろいろな感情も事情もあるのでそうねそうねと話を聞くことは大変難しい。

ましてや今はそれぞれが忙しく過ごしているし不要不急の外出は控えることを推奨されている。わざわざ電話してまで聞いてもらうのも大げさだし、何かのついでに雑談のように心の内を話せる機会が減った。それなのでわんちゃんを飼っている人はわんちゃんに話しかけるんだろう。

でも皆が犬を飼える環境にいるわけでもない。我が家もマンションの規約もある上、夫が犬嫌いでほぼ飼うことは望めない。昨日も同僚に

「犬がいると人が寄ってくるしめちゃくちゃ楽しいよ!おすすめよ!」

と言われたけれどそれは現実的ではなくて話したいことは独り言でつぶやいておくかnoteに書くか。

今日から娘の友人が留学するというので親しくしているお母さまに連絡してみたら寂しいわ、聞いてほしいことがたくさんあるから今度会いましょうと返信があった。私を話し相手と思ってくれているのだと思うと嬉しかった。今度、ができるだけ早く実現しますように。そしてこんなご時世に留学に行く若い人に大いなる実りがありますように。

今日は夏の暑さが戻るようです。気温の変化に体が悲鳴を上げそうですが皆様もどうぞよい一日をお過ごしください。

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