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恥ずかしげもなく愛について語ろう〜第20回『男というもの』渡辺淳一


男だから、男というものがわかっている
というのは間違いだ。
世界でたった1人の男(=自分)のことさえ、ときには誤解していることさえあるだろう。
つまり著書は、男だからこの本をかけたのではなく、
男女のことの達人だから書けたのだ。
俵万智


そう、これはかの有名な「失楽園」「愛の流刑地」

大人の男女のドロドロ恋愛小説の大家、

渡辺先生のエッセイ的な本。


私がまだ会社員をしている頃・・・

通勤のバスの中で日経新聞を読んでおりました。

それはなぜか?

愛ルケ、つまり、「愛の流刑地」を読みたいから。


なぜ日経新聞に似つかわしくない、

渡辺先生の「愛の流刑地」??


私がまだ結婚や婚活のサポートを仕事にする前で、

「組織の中で成功することこそ大事!」

みたいな価値観があった頃。


なぜ全てを投げ打って不倫だの、純愛に走るだの、

意味わかんないと思っていた頃でした。

だから、どういうことだ??と逆にこれこそ

純粋に興味があって、

この愛の流刑地という大人の小説を

毎日楽しみにしていたのでした。


渡辺先生は、もともとお医者様だったんですよね。


だからこそ、身体、ホルモンのような人間の機能、

心理全体を捉えて、あれらの作品が

出来上がっているのでしょうね。

今回は、そんな男と女の渡辺先生の語る

「結婚」について中心にご紹介していきます。


日本社会においての結婚の位置付け


日本社会では、男は結婚していないと一人前ではないとみられがちで、企業によっては、既婚者でないと責任のあるポジションにつきにくいとか、人間的に問題があるようにみられがちです。

以前聞いた話ですが、ある会社には、妻帯者を採用の条件にしているところがあるそうで、家族がいる人なら、夫や父親としての責任があるから、無茶をすることがなく、問題を起こす可能性も少ないというのがその理由のようです。


だいぶ今は「結婚していないと人間的に問題が・・・」という時代ではないと思うのですが、


確かに、私も会社員で採用の仕事をしていた際には、

仕事への定着率が高いということは採用の一つの目安

となっていました。

実力が同じだが、どうしてもどちらかを選ばなくては

ならないという究極の選択になった時には、

既婚者を選ぶということなのでしょう。

男性の場合、女性とは違ったプレッシャーで

結婚と向き合うことになるんですね。


結婚したくなる理由


女性も社会に出たら、仕事上でミスをして落ち込むことも多いでしょうが、
男の場合は女性に対するよりももっと風当たりが厳しく、それだけに傷つきやすく会社や上司から評価されていない自分が不安になってきます。

こんな時、男の心はごく自然に、いわゆる男の社会の中に組み込まれていない、女性にすがりたくなってきます。この場合男は必ずしも女性を恋愛や性的対象として求めるわけではありません。
「そんなこと気にすることないわ」と励ましてくれたりと、そういう絶対的味方が欲しくなってきます。

この男の「弱りめ」とでもいうべき時が30前後に最も多く、それゆえにこの時期の男は常に味方となってくれる女性を求めるようになり、それが結婚願望につながっていきます。

そう、ここで女性としては胸に手を当てて考えたいところです。


「お互いに刺激しあえる、切磋琢磨し合える関係の結婚がしたいです」

と、意識高い系バリバリのオーラを出している女性と
果たしてその弱り目にいる男性が結婚したくなるか?

という疑問です。

なんと私もそうでした・・・。


「ゴリゴリ自己成長したい」という時期があって、

その時には全くご縁がなかったんです。


そんな時期を経て、少し落ち着いて穏やかになった時

に今の夫と出会っています。


確かに「自分、自分!!」で余裕なく、

いっぱいいっぱいな時。


それは、「この人は味方でいてくれるだろう」

と思わせるような


穏やかで包み込むような雰囲気はありませんよね。

私個人的には、この頃の自分を猛省しています。


確かに、必死に生きることは私にとっては必要な時期だったのかもしれませんが。

世の中を見る目が優しくなり、余裕が出てきた時、

女性は何かを愛したいという雰囲気が

自然に出てくるのでしょうね。


そのタイミングがあった時、

これが結婚のタイミングなのでしょう。


男性側の結婚する理由


男性が結婚へ踏み出すのは、必ずしも相手の女性を愛しているからだけではなく、他にも色々な精神的、社会的な必要性に迫られて決断するというわけです。

付き合っている男性から「結婚しよう」と言われた時、「彼は私のことを愛しているから、結婚を望んでいるんだ」と単純に考えず、その他色々な理由も含まれているのだと、少々割り引いて考えたほうが無難かもしれません。

もちろん、だからと言って、そういう態度を打算的とか、功利的だとか攻めるべきではなく、結婚というのは、そうした現実を踏まえた上で繰り広げられる約束事だと考えるべきでしょう。


この部分は、結婚をサポートする私にとっても、

大変勉強になった理解です。


感情的なものだけではなく、条件が諸々整いましたの上でのプロポーズというわけです。


非常に社会的な生き物である男性ならでは・・・

ですよね。


逆に、結婚ができないということは、

「女性として認められなかったからだ」

と落ち込む必要もないと思いませんか?


女性としての魅力以外に、

男性の中で整わなければならない条件が満たせてなかった場合は、

結婚には至らないということなのですから。

男性と女性が2人の関係性を強くしていくと同時に、

その他の2人を取り巻く条件が整うということ、

それこそ「ご縁」の存在も大きいと言えますね。


このくらい冷静に結婚を捉えていくことは、

男女お互いにとって必要なことでしょうね。

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<記事を書いた人>

クレーン 美幸(Miyuki Crane)

・結婚したい人のコミュニティー マッチモア アカデミー校長・クレーン式コミュニケーションスクール主宰
神戸・東京の企業にて人事採用・教育研修業務に長年従事、2006年にイギリス系日本人男性と結婚。現在結婚14年目。
大学卒業後、神戸のアパレル企業、東京の教育人事制度コンサル、英会話教室など大手企業等に勤務。人事・教育研修、マーケティング、広報などの仕事に従事。

7年間結婚相談所を運営し、会員のほとんどが約6ヶ月の婚活期間での成婚を出してきた。

「大学中退の人は嫌です」「転職が多い人は嫌です」「ご両親が離婚している方は避けたいです」「年収が●●万円以上でないと嫌です」というような、その人の本質を見るよりも、条件での結婚相手選びの環境提供をしていることに違和感を感じたことで「条件ではなく、その人の価値観や本質を見ていく婚活」を勧めたいと決意。

新しい時代にあわせて、令和スタイルに恋愛観をアップデートした結婚の新しい価値観をつくっていくことを目的に、結婚したい人の結婚コミュニティーを運営中。




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