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3ヶ国でワーキングホリデーをしてみて【①オーストラリア②イギリス③ニュージーランド】


こんにちは。2020年11月現在カナダにて4ヶ国目のワーキングホリデー(以下ワーホリ)をしておりますMari(@Mari_the_world2020)です。

自己紹介記事はこちら

今回、カナダで一人さびしく14日間の軟禁・・・もとい隔離をしている間に、今までの思い出を整理することとしました。

今回の記事では今までワーホリで3年半海外生活をした各国でどんなことを感じたか、そして自分がどう変わっていったかに絞ってつづっていきたいと思います。

どうぞ最後までご覧ください。

動画は私のYouTubeチャンネルMari the worldより

動画:Lockdown Day22 in NZ ワーキングホリデーをして良かった事【8選】

1.オーストラリアでの1年


Uluru/Ayers rock

美しいビーチ、スカイダイビングなどのアクティビティ、フレンドリーで優しい人々ーその開放的なお国柄が自分の性格に合ってました。

オーストラリアワーホリの1年では、初めてのワーホリということもあり全てが手探りでした。仕事も住居も友達もすべて1から自分の手で築き上げる必要があります。

逆にいえば、自分から動き出さないと何も変わらない状況。

ほとんど海外渡航経験がなかった私には、全てが新鮮で、新しい世界に身をおくようで今までの価値観が一掃されていく思いでした。

最初は理想の仕事に就けず悔しい思いもしましたし、フィリピンの語学留学(これについては、いずれ機会を見つけて書きます)で自信がついた英語も、ネイティブ(しかもオーストラリア英語)の前では赤子のように感じました。

まだこの頃は自分の中で堅さがあり、かたくなに「英語」という軸をもって生活していました。

半分くらいは旅行ガイド(笑)

あの頃がむしゃらに頑張った自分がいたから今があるのは間違いありません。今ふりかえると、余裕がなかったんだと思います。

時間の経過とともに、職場を変えることで少しずつ理想の環境へ近づいていきました。1年が終わる頃には長いようで短く、やりきった感がありました。

英語に関してはまだまだ自信はもてないけれど、完璧を目指すことをやめ、コミュニケーションを楽しめるようになりました。

総じてオーストラリアは都市部にアジア人が多く、初めてのワーホリをする筆者にとってとても生活に溶け込みやすかったと思います。

英語ののびを知りたかったため、帰国後TOEICを受験しました。

2.イギリスでの1年半






Land's End

日本に帰国し、半年ほど働いたのちイギリスへ。

イギリスでの1年半は、2ヶ国目ということもあり気持ちに余裕がありました。ひたすら英語という軸が緩くなり、どちらかと現地での生活を楽しむという方向にシフトしていったように思います。

とはいえ、そこは違法移民の取り締まりに厳しいイギリス。

入国審査はスムーズにいきましたが、学校に通っていなかったため、仕事を見つける前に銀行口座の開設をするのが難易度が高かったです。
「あれが必要」「これが必要」と、仕事のコントラクトレターをもらうまで開設させてくれないところが多かったです。

また、聞いてはいましたが「人種のるつぼ」と呼ばれるロンドンに住んでいた際には、私はどこの国にいるのだろう?とあまりの多様性に圧倒されたのを覚えています。

仕事に関していえば、オーストラリアにいた頃とうってかわってオフィスでの仕事を経験してみたり、ほぼ未経験のチャイルドケアの仕事に長くかかわることができました。

オーストラリアのように働きづめだった生活から、週に30時間以下の就業スタイルとなったことにより、「ワーホリのその先」「自分が本当にやりたい事は一体なんだろう」と考え、その答えが見つからないことに対する焦りを感じることも多々ありました。

短い期間ですが、オンラインで日本語を教えてみようと未経験ながらチャレンジしたこともありました。(オーペアの収入を簡単に上回ってしまいました。笑)

この頃には、オーストラリアではまだ強かった未知に対するチャレンジへの恐れがだいぶ薄まっていたように思います。

気候や全体的な印象としては私にはオーストラリアの方が合っていましたが、イギリス人の礼儀正しい性格が日本人に近いこと、ヨーロッパ各国から色々な人に出会えたことでより多くの価値観をシェアできたことはイギリスならではだと思います。

Leeds Castle

また、「クイーンズイングリッシュ」といわれるイギリス英語と相性がよかったらしく、オーストラリアにいた頃よりも現地の人々が言っていることが理解しやすかったように感じました。(時の経過とともにリスニング力があがったのもあるかもしれません)

イギリスに行きたい人の中には「ヨーロッパが近い」という利点をあげる人が多いと思います。私の場合はヨーロッパに強い憧れがあったわけではないので沢山旅行をしたわけではないですが、それでも母親を日本から誘ってイギリス、フランス、ベルギーを回ったこと。

Bruges (ブルージュ)、ベルギー

また、イギリスから帰国する少し前に中欧(クロアチア、ハンガリー、オーストリア)を回れたことは海外渡航経験の少ない筆者にはいい思い出となりました。

Split(スプリット)の周辺の島、クロアチア

英語ののびを知るために、滞在の終わりにかけてIELTSを受験しました。

IELTSについてはこちらの動画で解説しています







3.ニュージーランドでの1年


先にカナダワーホリのビザをとっていたため、ニュージーランド行きを決めたのはイギリスのビザが切れる数ヶ月前。3週間ほど日本に戻り、すぐに経ちました。

ずっと憧れていた「ホスピタリティ業界で完全英語環境で働く」という思いを胸に生活をスタート。

半年間、とにかくお金を貯めよう、と仕事にフォーカスしたワーホリにするつもりでした。そして起こったCOVID-19パンデミック。

「半年間お金を貯めてカナダへ」から、「ワーホリ自体を継続できるのか」とう状況に立たされました。幸いこの頃にはチャイルドケアにシフトしていたため仕事はありました。周りの知人・友人はどんどん自国へ帰っていきます。

週30時間、家から仕事をしながら1ヶ月半に渡るロックダウン(都市封鎖)を経験。この頃、オーストラリアワーホリの頃から抱いていた「ワーホリで何がしたいのか」「ワーホリの先は」と自問する声が大きくなっていきました。

この頃から、今まで以上に情報発信をするようになりました。
YouTubeを始めたり、過去のブログをやめてnoteを始めたり、WordPressのアカウントを作りカスタマイズしてみたり。

ここでは英語だとか、海外生活だとかよりも「人として」「これからの人生」という大きなスパンで物事を考えていました。

残りの半年、ニュージーランドで働きつつ、気持ちはいつ行けるか分からないカナダワーホリにあるのでした。

ロックダウンが起こっていなかったら、あらたまって静かに自分の内なる声に耳をすませることもなかったでしょう。

パンデミックという数世紀に一度の異様な空模様でしたが、その期間中に得られたものは言葉にできない特別なものでした。

オーストラリアでは1ヶ月、イギリスでも1ヶ月、友達づくりに語学学校に行きましたが、ここニュージーランドではそれはせず。

そのかわり、ニュージーランドで一番大きい都市であるオークランドにいた利点を生かし、ハイキンググループ、スピーキンググループ、ランゲージエクスチェンジなど、仕事の外でも英語を話す機会を積極的に設けていました。

「英語を学ぶ」ことから、「英語で何かを学んでいく」ことに意識が向かっていました。教科書ベースの英語学習はしませんでしたが、そのかわり英語の本を読んだり、生活の中で楽しんでとりいれました。

ニュージーランドはとても親切で優しい人が多いですが、日本人のようにシャイで物静かな国民性かもしれません。

私は個人的に山よりもビーチが好きですが、オークランドはそのどちらも楽しめることができ、聞いていたよりもずっと良かったです。

4.3ヶ国経験してみて






よく、ワーホリを複数国経験しているというと「どこがよかったか」と質問を受けます。

これは個人の好みが大きいのと、いつその国に行って誰と出会い、どんな経験をしたかに大きく左右されます。

私が先の質問に答えるとしたらこうでしょう。

一番思い入れがあるのはオーストラリア。最初の国で全てが新鮮だったし、生きていくのに必死だった。

一番濃い生活を送れたのはイギリス。色々な人に会い、色々な場所へ行き、色々なことにチャレンジできた。

ベリーダンスレッスン(マダムたちに混じって)

一番自分とつながれたのはニュージーランド。パンデミックのピークを過ごした国で、これからについて考える時間をくれたから。

具体的にそれぞれの国でどんな経験をしたかは以下に載せておきます。

【オーストラリア】1年のワーホリを振り返って(前編)-ブリスベン編- 

★【イギリス】ワーホリをふりかって~前編~ 

★【ニュージーランド】【ワーホリ】1年の振り返りー2020年ー 

極端にいってしまば、自分の国以外の国で生活すること自体がかけがえのない経験であって、どこの国に行ったから正解、ということはないのです。

5.ワーキングホリデーで学んだこと






ワーキングホリデーは30歳以下(国によっては35歳)に与えられた特権です。海外で1年(ないし2年)自由に働くことができる権利というのは実はすごいことなのです。

この制度のいい点はその自由度にあります。

その国の言葉を学びたければ学べばいいし、多くの国では働かずに観光だけでもOKなのです。(イギリスでは働くことが鍵となりますが)

そんな自由度の高い魔法の切符をつかって何をしようとあなたの自由なのです。

私がワーキングホリデーをして良かったと思うメリットはたくさんあります。詳しくは冒頭の動画で話してますので、興味のある方は観てみてください。

※英語力の変遷についてはこちらの動画にて詳しく説明しています

(2020年5月に撮影)

日本へ帰国しつつも、気づけば最初にオーストラリアへ出発してから4年が経過しました。

この間に経験したこと、見聞きしたことはお金にかえられない価値があります。

ある著書の中で高城剛さんが言っていました。要約するとこんな感じだったと思います。

「洋行体験をすることの最大の目的は、本当の自分自身とつながること」

今ならその意味を自身の経験から理解することができます。

今まで会ってきたワーホリ経験者の多くが口を揃えて「まだ海外にいたい」「またワーホリしたい」というのは、これが大きな理由なのではないかと思います。

(オークランドにて屋外ヨガ)

私が好きなことわざに「かわいい子には旅をさせよ」というものがあります。なぜ旅なのか。それは旅が人間を成長させてくれるから。

長期の海外生活は人生の縮図。楽しいことばかり起こるわけではありません。ルールの違う国、常識が常識でない国で生きていくことによって人間としてのスキルー主体性や柔軟性ーが磨かれていきます。

「英語が喋れるようになりたい」と軽い気持ちで踏み切ったワーホリでしたが、得られた経験や価値観は言語が喋れると同じかそれ以上の価値がありました。

私にとって、海外で生活することは逃げ道でもなんでもなくて、むしろ積極的な選択。

フィリピン留学をすすめる太田英基という方がいて、その方の著書の中に
『日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く』という本があります。このタイトルはかなり的を得ていると思います。

3ヶ国の海外長期生活によって、サバイバル力、主体性、自分を表現する力がついたのは間違いありません。

海外で知り合いのいない中、孤独を味わったり、これからどこへ向かっていいのか迷い、低迷した時期もありました。これからもあるんだと思います。

それでも海外に魅力を感じるのは、「自分で自分の人生のハンドルをにぎっている感覚がある」から。


今回が最後のワーホリになりますが、きっと私はこれからも海外で生きていくのだろうと思います。COVIDで先行きの見えないご時世ではありますが、これからも私は自分の手で人生を切り拓いていくし、人にも助けられていくのだと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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2020年11月 カナダより

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