ビールの国のビールのお祭り
9月の最後の週末にビールの国のビールのお祭り、オクトーバーフェストを体験するためにミュンヘンに行ってきました。
朝ホテルから会場に向かうと、すでに瓶ビールを片手にして、みんな民族衣装を着て、同じ方向に歩いていく。
この期間だけのために、巨大なビアホールが何十軒も立ち上がり、遊園地がやってきて、屋台が立ち並ぶ。とても仮設とは思えない規模。
これも仮設。本物のディズニーランドがそこにはありました。
ビアホールに入ると、予約席としてすでに埋まっている席ばかり。なんとか座れるテーブルを見つけ、席に着くことに成功。
小さなオケがずっと音楽を演奏している。曲が盛り上がってくると立ち上がって歌う、踊る、ビールを飲む、乾杯をする。
We are the world, Country Roadなど誰もが知ってる曲が流れ、3回に1回くらい乾杯の歌が流れる(笑)
ジョッキがなんと1リットル10ユーロから。それ以下のジョッキは無い。空になると退席しなくてはならないので、すぐに注文もしくは隣の人に注がれてしまう。
面白いのは、こうやって盛り上がっているのは若者だけではなくて、良い年したおじさんも椅子から立ち上がって歌って踊ってるし、おばちゃんたちもキュートな民族衣装を着ていること。
すごいのは、気持ち悪くなってダウンしている人を全然見なかったこと。
午後14時の時点でどう見ても盛り上がりの最高潮なのに、宴は夜まで続くらしい。
こうやって騒ぎに騒いで、これから来る長くて寒い冬を乗り切るのだろう。
こちらの人は楽しいことを純粋に楽しむことを忘れない。罪に感じたりしない。悪いことのように問うたりしない。
言葉が通じなくても、肌の色が違っても、にこっと笑ってプルースト!(乾杯)
一緒に肩を組んで歌う、ビールを注ぐ。
ビールの国のビールのお祭りは、小さな島国に住んでいた私にこちらの大前提にある「当たり前」のスタンスを教えてくれたような気がしました。
ご支援は、今後の活動に使わせていただきます。