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健気で可愛い(?)カビ~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.430 2022.5.1)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事第34弾です。手違いでVOL431を先に読んでご紹介してしまったため、順番が前後しています。

そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。


今号の特集は、「”カビ”の世界」です。なのに表紙は、スペシャル企画のオードリー・ヘプバーンの麗しい写真というギャップが良いです。


まず、表紙をめくってすぐの「私の分岐点」にあった、高橋洋服店の高橋翔さんのお話の一節に笑いました。

頑固なところがある父ですが、私が高校生だった頃、極太ズボンが流行っていて、父にダボダボの制服用ズボンを作ってもらったことがあります。ああいうだらしないズボンを徹底的に嫌う父なのに、よく仕立ててくれたなあと今考えるとおかしいですね(笑)。

銀座の老舗テーラーの作るダボダボズボン。さぞ美しい仕上がりだったことでしょう。


オードリー・ヘプバーンに、思春期に重度の栄養失調に陥り、バレエダンサーになりたいという夢を手放さざるを得なかった過去があったことは、知りませんでした。彼女の「世界に罪はなくても責任はある」という言葉は、胸に染みます。


特集の”カビ”については、浜田信夫さんのお話の一節が面白かったです。

ほとんどのカビは生鮮食品を狙っても成長の早い細菌に負けるので、壁紙のノリやホコリ、せっけんなどのまずいものを食べています。(中略)普段はお菓子にありつけないから、仕方なくせっけんを食べているんでしょう(笑)

そういう風に捉えると、カビも健気で可愛い気も……。でもやはり、お友達にはなりたくないですが。


「販売者に会いにゆく」のウェンデル・ウィリアムズさんの言葉も印象的でした。

『ホームレス』というのはその人の人格を表す言葉ではなくて、単に住まいの状況を指す言葉だということを多くの人にしってほしいね


「原発ウォッチ」の中の一節は、シンプルながら、これ以上にないほどの真実。

更田豊志原子力規制委員長が認めているように、原発は武力攻撃に耐えられない。


「ビッグイシュー日本版」のバックナンバーは、街角の販売者さんが号によってはお持ちですし、サイトからは3冊以上であれば送付販売していただけます。


コロナ禍のあおりで、路上での「ビッグイシュー」の販売量が減少しているそうです。3ヵ月間の通信販売で、販売員さんたちを支援することもできます。


もちろん年間での定期購読も可能です。我が家はこの方法で応援させていただいています。


見出し画像は、今号が入っていた封筒に貼られていたシールです。「小商い」で発送作業をしてくださった「うえだ」さん、ありがとうございます!



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