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【映画】真面目にふざける役者たち~『新解釈・三國志』(福田雄一監督)~

映画「新解釈・三國志」は、劇場公開時に観にいきたかった作品です。だって大泉洋とムロツヨシが共に出るとあれば、面白くないわけはないので。しかしやはりコロナ禍での映画鑑賞はためらわれ、観そびれてしまいました。

そうしたら、早くも地上波で放映したので、観た次第です。

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なんたって新解釈なので、「三国志」の有名なエピソードをある程度分かっていないと、本当の面白さは分からないと思います。なんだったら、映画「レッドクリフ」を観てから本作を見ると、抱腹絶倒かもしれません。


大泉洋とムロツヨシが共演しているのは、私としては初めて観ました。どちらも真面目にふざけるというか、シリアスなシーンでもコメディに見えるという点で、役者としてタイプが似ている気がするので、観る前は食い合わないか心配でした。ですが、杞憂でしたね。むしろ相乗効果で面白かったです。


大泉洋演じる劉備が、ムロツヨシ演じる諸葛孔明に会いにいくシーンで、もちろん二人とも大真面目にふざけ続けるわけですが、勝ったのはムロツヨシのような気がしました。大泉洋がムロツヨシの演技に、素で笑っていた気がするので。同年代の二人ですが、どちらが年上かと思ったら、大泉洋が3歳上でした。


二人だけではなく、出てくる役者たちが全員、大真面目にふざけ続けています。みんな楽しそうでした。


ちなみにどうでもいいけど気になったのは、作中で「諸葛亮孔明」と連呼されていたこと。『創竜伝』の5巻で始が言っていますよ。

「諸葛亮と姓名で呼ぶか、諸葛孔明と姓プラス字(あざな)で呼ぶか、どちらかにしろ。諸葛亮孔明などと姓名と字をあわせて呼ぶような呼びかたは、中国では絶対にしない」


ネタバレになるので書きませんが、諸葛孔明の秘策の出所には笑いました。意外と本当にそうだったりしてね。


あと、なんだかんだで結構お金をかけて作っているところに感心しました「100本の矢」を作るために木を切り倒したり材木にしたりしているシーン、本当に何本か伐っていますよね。こういうところも、真面目にふざけていると言えるかもしれない。



見出し画像は、横浜中華街の「2022春節ランタンオブジェ」の関羽です。本作の橋本さとしの関羽とは、だいぶ違いますが。


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