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かくかくしかじか。

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エッセイ的なお話たちです。
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#つぶやき

山に登りたい。

山に登りたい。

「山に登りたい」、と最近僕は思っている。
20数年を生きてきた僕の人生において、これは大きな事件だ。

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僕は基本的に、「疲れる」ことが嫌いだ。
なんだかんだスポーツは好きで中学、高校の時は野球部だったし、
大学にいくとサッカーばかりやっていた。

それでも、「疲れる」ということが嫌いだった。
筋トレ、ランニングなどなど、自分のパフォーマンスを上げるものであるとは知りつつも、敬遠し続けた。なぜ

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岩盤浴ってさ

岩盤浴ってさ

岩盤浴、行きました。
温かな石の上に寝転んで、体の芯から温まってきました。

≪僕の辞書≫に「岩盤浴」という文字はもちろんありましたが、それを実際に体験したのはこれが初めてのことでした。
温泉といったら温かい水に入るものだし、温かい石に寝転ぶことに「浴」なんてよく付けたものだと、よく思っていました。
ちなみに、韻を踏んでみただけで、そんなに「よく」思っていたわけではありません。言うなれば、心の片隅

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営業の優しさ

営業の優しさ

営業スマイルとは、よくいったものだ。
時々その笑顔の裏に、お金の匂いがする。
基本的に自己中心的な人間が他人に親切になれるのは、そこに何かしらのインセンティブがある時ではなかろうか。
営業の教科書では、「相手の立場になって考えられたら、もっと儲かります」といっているし、結局はお金のためとはいえ、人のためになることを提案、提供してくれるのだから、接客を受ける側としてはありがたい。

それは、「お金の

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余白を求めてしまう。

余白を求めてしまう。

空気を吸って吐く回数が増えていき、生きている時間が長くなるほどに、人生の余白が段々と失われている、そんな気がする。

余白とは、可能性であり無意識の奥深さ。
余白を埋めていくのは、僕という有限さと浅はかな意識。

若さとは余白の多さであり、年寄りとは余白の少なさのこと。

歳をとりたくないからか、
どうしようもなく、余白を求めてしまう。

ただ求めてしまっている時点で、
すでに余白は意識に侵食され

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