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「権威バイアス」 皮膚科とマラソンのコーチングで体験した話。

先日、皮膚科へかかった。
少し肌が荒れている箇所があり、そこを診てもらったのだ。

かかりつけの皮膚科は、予約ができず受診までかなりの時間、待つ必要があるのだけど人気がある理由は、受診してみたら分かる。

先生がとても丁寧かつ、正確なジャッジをしてくださるのだ。

「こんな状態のものを見せたらどんなひどいことをいわれるのかな」「重症化するようなものだったらどうしよう」

病院にかかるときは多かれ少なかれ、不安な気持ちを抱えながら行くと思うのだけど、その皮膚科ではそういった心配が全くない。

どんな状態の、どんな症状でも「これの原因がこれと思われる」「この薬を塗ったり、飲んだりしたら必ず良くなる」「そんな心配しなくて大丈夫」

もちろん本当に重篤な症状のときもきちんと判断され、診断するとは思うのだけど、基本そんな重症ではないので、いつも「患者を不安にさせない言葉遣い」をしてくれる。

これ、この先生に言われているから心の底から安心する。

あ、そんなに神経質にならなくていいんだ、言われたとおりに薬を塗ったら治るのね。

そんな気持ちにさせてくれて、実際に気にしすぎず言われたとおりにしていたら治りも早い気がする。

それは「気にしすぎなくて良い」という先生の言葉の薬があるからこそだと思う。

同じようなことを他でも体験した。

アタシは今、12月のフルマラソン初挑戦に向けて日々トレーニングを重ねているのだけど、トレーニング後、毎回歩けなくなるほど膝が痛くなっていた。

最初は右足の膝、そのうち右足をがばっていたのか左足の膝まで痛くなり数日間痛みが引かない。

これ、アタシ、本当に大会出られる?不安すぎるのだが。

フォームが悪いのかな、姿勢が悪い?トレーニングのし過ぎ?何か足に負担のある走り方なのかな・・?

原因も分からず不安な日々を過ごしていた。

そして先日、コーチングを受けたことを記事にしたのだけど、変化はそこから起こった。


コーチングでは「走り方について特にクセはない、いい感じ、なんならマラソンに向いてるかも、ちょっと体重は落としてね」くらいのことを言われて、動物占い「サル」のアタシは安心し、もう勝手に木に登って喜びまくっていたのだけど、そこから不思議なことが起こった。

あれだけ、毎度まいど痛くなっていた「膝の痛み」

その日のトレーニング以降、全く出なくなったのだ。

こ、これは一体・・・?

やはり、コーチに言われたから心理的に安心した?自信がついた?ということなのだろうか。

これは心理学的「権威バイアス」の一つなのだろう。

権威バイアスは、詐欺や悪事なんかにも利用される心理学だと思う。
(警察のような恰好をしていた人に言われたから、白衣を着ていたから信じた、等)

一方、使い方によっては(今回の先生方は意識していないと思うけど)今回のようなことにも効果を発揮するんだ。

案外、こういうことってアチコチで利用され起きているのかもね。
今回身をもって体験することができた。

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