53. マーチングドリル｜ぼくはずっと手描き
Moromi Works™️
１｜ずっと手書き / 敢えて手描き
初めてマーチングドリルを描き始めてから、２０年以上が経ちます．
コンピュータでドリルを描く選択肢もありますが、敢えて手描きを続けています．マーチングドリル描きについて、手描きの良さの視点から記します．
２｜どんなものを使っているの？
ドリルシートはエクセルで作ったオリジナルのものをA4サイズに自宅プリンターで印刷し、使用しています．
作図用シャーペン（0.5mm）で描いています.
直線を引くときは、カードで引いています．
なぜA4サイズに描いているか？
持ち歩くのにちょうどいいからです．
カバンに納まり、Starbucksでも描けます．
線を引くにも、小さい方がサッと引けます．
時には現場で指導しながら、同時進行で描くこともあります.（その場で描いて、その場でどんどん進めるやり方. お勧めはしませんw）
２｜どのように渡してるの？
ネットが自宅で当たり前ではなかったときは、近くのコンビニからFAXで送っていました．
読み込むのがゆっくりなので、送るだけで40分くらいかかっていました．
今はスキャナーで読み込んで、PDFデータにして送っています．
朝から描き始めて昼頃にデータで送る、なんてことも手軽にできる様になりました。便利ですね．
３｜曲線はどの様に描いているの？
描き始めの頃は色々と試しました．
- 一人ずつ定規で描く
- コンパスを使って描く
むちゃくちゃ時間がかかっていました．
現在は、ゴムコードに「2歩 / 2.5歩 / 3歩インターバル」を記してあるものを自作して、曲線を引く時に使っています．
これが超便利で、重宝しています．
４｜手描きの良さは何？
① プレゼントできる
シーズン終盤にメンバーにプレゼントすることもあります．
床にダーっとおき並べて、好きなページを選べるようにしています．
欲しいページが被ったときは、ジャンケンして勝った人が貰えるようにしています．
② 描き手の熱が伝わる
手描きの良さはなんと言っても「熱が宿る/ 伝わる」ことです．
ただのなんてことない絵でも、熱が宿ります．
メンバーの皆さんにとって「宝物であるショウ」だからこそ、描き手側の熱をドリルシートを通して一緒に共有したいという想いもあります．
実際には直接の影響は殆どないかもしれません．
そうだとしても、こうした僅かなことの積み重ねた先に「よいショウ」が創り上げられるのだと、ぼくは考えています．
③ 手描きって かっこいい
完全に主観です．
④ 手間の分だけ時間がかかる"よさ"
手描きは、パソコンに比べると"若干の時間 / 手間"のが掛かります．
この "若干の時間 / 手間" が重要です．
線を引きながら、あれこれアイデアが立ち上がってきます.
描いているうちに、ショウの方から近づいてくるような感覚すらあります．人間は手先を動かすことによって脳が活性化しますから、手描きの最中にアイデアが立ち上がってくるというのは、実はクリエイトの過程に於いては非常に合理的だと考えています．
５｜手描き / アナログの面白さ
「描かれている以上のことが起きる」
という言葉をいただいたことがあります．
これこそが手描きドリルの面白さです．
私の描くドリルは１ページに込める情報量が多いです．
数ページを読むのに、30分かかるなんてこともあるようです．
動いてみるまで見えない、分からないワクワク感もあります．
これらが "アナログの面白さ" です．
不思議と絵に味が出ます．
ちょっとしたところに温度が宿ります．
６｜どうしたら描けるようになる？
この内容は大きいので、いずれまたnoteします．
"なにから始めれば良いか"だけ記します．
"好きなショウをドリルシートに手描きで、描き起こしてみる"
と良いです．
好きなショウであれば、何度も何度も観ていて頭に思い浮かぶくらいになっているでしょうから、ドリルを描く練習に丁度よいでしょう．
ポイントは、"手描き" という点です．
最初の頃こそ手で描き、手を使って学ぶことを経験しておいた方が良いです．手で描くと時間がかかります．この時間が、インターバルや曲線の意味、展開を創る感覚を身体に染み込ませてくれます．認知する以上の深い学びが、この手描きの過程にあります。つよくおススメします．
53. マーチングドリル｜ぼくはずっと手描き
［Moromi Works™️ ］
- Show Design and Coordinate
- Music Arrangement
- Drill DesignRehearsal Design
- Marching Consultant
沖縄県出身 / 東京在住
好きな食べもの：沖縄そば / タコライス
Blue Devilsでマーチ
多数団体にショウ制作や指導、大会審査員などの活動を行なっている。
Mail：moromi.works@gmail.com
［執筆希望のみなさま］
⑴「MEP™️」にご登録ください。（HP参照）
⑵ 後日、事務局よりご連絡致します。
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