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74. 日本マーチングの課題を解決したスリークロス | チーム / リーダー / スター / クリエイターが次々と生まれるところ

0|スリークロスの元気な世界

スリークロスは元気だ。
選手も会場に足を運んでくださるファンも、そして、大会運営している事務局/スタッフも、みんな元気だ。
どこの会場にも、選手を迎える温かい拍手や歓声がある。ウイナーズショウではフロア正面に座って盛り上がる。
大会後の撮影後の交流のひととき、スコア発表時の緊張感、どこの会場でもワクワクした空気があった。何よりも元気だった。

2023シーズンのスリークロスには、いくつかの大きな出来事があった。
"チームやスター、リーダー、クリエイターがつぎつぎと生まれた"
ことは、日本マーチングに大きな希望を示した。
本稿では、この点についてもう少し深掘りして解説したい。
(2023スリークロスが終わった5月にこの記事を書いている)


1|スリークロスから生まれたチーム

⑴ NOVANICITY|奈良

⑵ allure|神奈川

⑶ Guard Team UNITY|福島

動画ただいま準備中

⑷ REACT|神奈川


2|日本マーチングの課題を乗り越えた!

日本マーチング界には大きな/巨大な課題がある。
"チームが増えにくい"

これまで日本でマーチングチームを創るというと「マーチングバンド」しか選択肢がなかった。
マーチングバンドを創るのは大変だ。
「楽器 / 人 / 練習環境」が必要になる。
まず楽器や場所を用意しないといけない。メンバーもある程度集まらないとショウのカタチになりにくい。こうした環境を揃えるだけでも相当に難しい。時間もかかる。チーム創立者の狂気的な執念と環境、そして運も時間も必要なのだ。

スリークロスの登場によって変化が起きた。
「スリークロスのチームを立ち上げる」
という選択肢ができたのである。
スリークロスのチームを立ち上げるのは手軽だ。
身の回りにあるものを集めて創ることができる。

フラッグがあればカラーガードチームができる。
金管8重奏ができる人と楽器があれば Windsのチームができる。
スネアが4台あれば バッテリーチームができる。
鍵盤楽器があれば ピットチームができる。
これらを組み合わせれば 15名程度の小編成チームも創れるだろう。
いくつかのチームを組み合わせたり、分解したりすることによって、様々なチーム形態をつくることもできる。

何よりも重要なのは、
"極小編成でもチームとして大会に挑戦できる場所がある"
"極小編成で大会を楽しむことができる"
という点だ。

スリークロスは日本マーチングにの巨大な課題、
"マーチングチームを増やす" だけでなく、さらに"持続可能な形態でチームを継続する"
という課題までも解決する基盤をもつくった。


3|クリエイターが次々と生まれる

スリークロスで出場するチームの殆どが、自分達で知恵と工夫を凝らしてショウを創ってきた。
また、2回以上エントリーがあるチームは、途中でチェンジ(変更)を入れながら、ショウに磨きをかけてきた。

クリエイターがショウ制作技量を伸ばすためには、次の3つの条件があることが望ましい。
① 製作活動を気軽に試せる環境
② 途中で変更をかけることができる環境
③ アドバイスを受けながら創れる環境

スリークロスには上記3つの環境が揃っている。

作品を創り/発表する場がある場所があることは、人材育成の観点からみても極めて重要なことだ。
今後、スリークロスでショウ制作のノウハウと知見を蓄積したクリエイターが、どんどん出てくるだろう。そして、彼らが次世代の日本マーチングクリエイターとして活躍していく。
やってみたい気持ちがあるならば、ぜひ挑戦した方がいい。


4|リーダーを育成する仕組みがある

チームを立ち上げる際に、最初に声を上げる存在がある。
「リーダー」の存在だ。
チームビジョンを掲げ、周りを鼓舞しながら大会出場を目指して突き進む。
途中にさまざまな問題が起きる。
挫折に近い気持ちも味わうだろう。
イメージとは程遠い現実に、打ちひしがれることもあるだろう。
その度に知恵を絞り出し、誰も気づかないような小さな努力を積み上げながら、黙々と乗り越えていく。また、こうした問題解決の過程を通して、小さな自信を積み重ねていく。

"リーダーシップ" を自然に身につけていく仕組みが、スリークロスにはある。小さな規模だからこそ小回りがが効き、改善や修復もしやすい。
トライ&エラーを小さなサイクルで繰り返せられる。
リーダーシップも身につけながら、バンド運営のノウハウも蓄積できる。
両方をここまでバランスよく身につけるのに適した環境はスリークロス以外には、なかなか見当たらないだろう。


5|スリークロスのこの先の展望

スリークロスの登場によって、極小編成からチームを立ち上げて挑戦できる環境がつくられた。実はそれだけではない。
これまで吹奏楽の団体がマーチングの大会に出場する際に生じる課題、「マーチング楽器がないと / 揃えないと挑戦しにくい」も同時に克服した。

スリークロスは、吹奏楽をメインに活動してきた団体にも、マーチングに挑戦できる環境を切り開いたのである。

今後の日本マーチングが発展するためには、吹奏楽を愛好してきた層にも認知され、気軽に楽しめるものとして認知してもらう必要がある。
「楽器が演奏できれば踊ることができれば、気軽にマーチングを楽しめることができるコンテンツ」として、スリークロスをより広く伝えていきたいし、伝えていく必要がある。

【読者の皆さんへのお願い】
このnoteをお読みいただいた読者の皆さんにお願いがあります。
あなたの周りの方々に、ぜひスリークロスをお伝えいただきたいです。

「マーチングを、もっと身近に」楽しめるものとして、みんなで日本マーチングを盛り上げていきたい。




74. 日本マーチングの課題を解決したスリークロス| チーム / リーダー / スター / クリエイターが次々と生まれるところ


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