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「悪魔の手」のこと

先日Instagramで唐突にアップしたこの「悪魔の手」は

そもそも今作っているストップモーション用に作成していた人形の手

で、

そのままいけば普通に人形の手としてだけ収まっていたんだけど、

どうしても、

どうしても、この手にマニキュアを塗りたい衝動が抑えられず…。


師匠の助言もあってスピンオフ作を作製し始めてしまいました。


前にNOVELSのグッズで栞を作製したことがあったんだけど、

実はあの時ぐらいから

何かもっと視覚的にも意味合い的にも

面白い栞を考えられないかなーと思ってたんだよね。

で、今回この手を作った時に、様々な思考や思惑がこう、

「ガチっ」と合わさりまして…。

今回の運びになったという訳です。


あくまでも最初はただ自分が作ってみたくてやりだしたことで、

自分が欲しいから作ってたら、どうせなら

皆んなにも見せたくなっただけなので…。

実際のところ販売の経路とかまだあんまり考えていないんだけど…w


とりあえず、最近の動向を公表するという意味も含めて

どういう風に作っているかを先出ししていこうかなぁと思って

今回は書いています。

では早速。


まず、

クレイで気持ちの悪いほど長い指を携えた腕を作製し、

オーブンで焼きます。

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次に、

これを油ねんどで固定してシリコンで型取りしマス

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(これ一度作るのに6時間かかるんですど、何度か失敗しました…。

主に空気入ってしまうという超理不尽な理由で…。

まぁトライアンドエラーの精神ですわ。

ヘコんでる時間が勿体無いですからーw)

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で、シリコンの型(上下)が完成したら

そこにポリウレタン樹脂(薬剤A・B混合液)を流しこんで…。

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これが固まったら…。

(これもちゃんと液剤がシリコン型の中を通る様に何度もトライアンドエラーw)

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やっと手が完成です!


と…言いたいところだけど、

さぁ問題はここからです。


そう!ここからやっと塗装やら何やらの本格的な制作が始まるのです…。

スタートラインです。


今回使った彩色道具たちは、

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こちらの面々。

そして彩色して一旦、プロトタイプとして出来たのが

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こちらです。

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雑くてすいませんw

これは栞部分が塩ビ素材なんだけど、

紙、アクリル系、皮、木材、メタル素材…と、

色々と考えた末、栞部分の素材選びだけにも悩みに悩んで…。


とりあえず、耐久性や質感、加工都合を考慮に入れ、

アルミ版でいくことに決めました!

さて、


次回!

「本当にアルミ板で良かったのか!?またまたトライアンドエラーの巻」



という感じでいかせてください。


一口メモとして、

個人的に最近、世田谷文学館に美術家ムットーニさんの

からくり作品を観に行ったんだけど、

「アトラスの回想」に度肝を抜かれた。

トランクケース程の大きさの限られたBOX空間の中で展開される

音楽、語り、視覚効果の融合したとてつもない奇跡のからくり

いや、なんかもう凄過ぎて笑ってしまったくらい。


行けそうな方は是非!

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