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【塗ってあげるよ(๑╹ω╹๑ )】あまりに優しすぎて夢なんじゃないかと思ったが夢じゃない


出勤準備をする夫をよそに爆睡していた今朝の私。(起きたれ

夫が寝室に服をとりに入ってきた音でやっと起きて、「食パン・・・ある・・・サンドイッチ・・・作ろうか・・・・・・?」とほぼ瀕死状態で一応声はかける私。(ちゃんと起きて準備したれ

「大丈夫大丈夫(๑╹ω╹๑ )ゆっくり寝なよまにょちゃん(๑╹ω╹๑ )」と、いつも通り優しい夫。

そんな夫がふいにこう言ったんです。

「あれ(๑╹ω╹๑ )まにょちゃん踵の薬塗ってないじゃん(๑╹ω╹๑ )」と。




もうね、私も年を感じて憂鬱になるんだけども。



踵がガッサガサなんですよ。



20代の頃は気にしたこともなかった踵。最近ふと自分の踵を触ったらもうそれはそれはガッサガサのガッチガチで。もう謎のささくれみたいなのもできててまぁもうなんかもう最悪ですよ。踵って本当にガサガサになるんだ、って。年とったら踵の水分も無くなるんだ、って。まぁもう本当に踵がガサガサであることにめちゃくちゃダメージを喰らって。

踵から出てるその謎のササクレみたいなのが気になって気になって硬くなった踵の皮膚をめくってしまってね。はい。そしたらまぁさらに踵が凸凹になるじゃない(そりゃそうだ)。んでその凸凹が嫌でさらにペリペリめくったら正常な皮膚のところもめくってしまって歩くだけで痛いじゃない(バカじゃないの)。

でも剥けば剥くほどささくれが出てきてそれをまたとってめくってもうわっしょいわっしょいしてたら、踵はもうボッロボロになってね、えぇ(わっしょいわっしょい?)。もう手入れされてない畑みたいな踵になってしまったわけですよ(なんでそこまでするかな)。


もうショックでショックで。踵で年齢を感じるなんて。(そこまで悪化したのはあんたのせい)


「ふえええええええええん(;ω;)踵がボロボロだよおおおおおおおお(;ω;)また一歩おばちゃんに近づいたヨォぉぉおぉぉぉぉ(;ω;)」と夫に泣きついたわけですよ。



そしたら夫。

「このクリームを塗るといいんだよ(๑╹ω╹๑ )このクリーム塗って、踵にこの保護カバーつければすぐ治るよ(๑╹ω╹๑ )」と塗り薬と踵の保護カバーをくれたんですよ。もうどっちが薬剤師だかわかんないっすよね。(一応私が薬剤師です)


それから3日くらい続けて治療したら、まぁ本当良くなってきて。薬ってすごいよね本当に。薬剤師ながらあっぱれですよ。


「1週間くらいは続けなね(๑╹ω╹๑ )1週間も続けたらもう治るよ(๑╹ω╹๑ )」と夫にアドバイスをもらい。(夫に薬剤師免許渡したれもう)



そして4日目にして塗り忘れたわけですよ。(ちゃんと夫の話をきけ)


みんな安心してね、薬剤師でも薬の飲み忘れ・塗り忘れはあるよ⭐︎(何言ってんのお前は一番にちゃんとしろ)



そんなこんなで夫が私の踵に保護カバーがついていないことに今朝気づいたわけですよ。もう私なんて薬塗ってないじゃんって言われても「なんのこと?」くらい寝ぼけててね。


あ・・・ほんとだ・・・あぁ・・・・・・忘れ・・・てる・・・・・・えへへ・・・なんてよだれ垂らした頭ボッサボサの暑くて腹まで曝け出してる妻を見て夫はどう思うのか。書きながら申し訳なくなってきました。(その気持ち忘れるな




そんな私を見て夫がこう言ったのです。



「塗ってあげるよ待ってて(๑╹ω╹๑ )」




・・・んん・・・?ムニャ。塗ってあげ・・・る・・・?ムニャムニャ。何を・・・ん・・・踵に・・・・・・塗ってくれる・・・クリームを・・・??ムニャ。いやまさか・・・ねぇ・・・・・・ムニャ



「・・・(๑╹ω╹๑ )ヌリヌリ」






(´⊙ω⊙`)?!?!?!?!?!?!?!?!?!?



踵に妙な違和感を感じて飛び起きると、スーツ姿でベッドの縁に座って私の踵にクリームをぬりぬりする夫。


ボサボサでよだれを垂らし腹を出して寝ている妻の踵にクリームをぬりぬりする夫。いくら夫が優しい人だと言っても、まさか踵にクリームを塗ってくれる優しさまでを持ち合わせているだなんて聞いていない。いくら奥さんでも踵ってあんまり触りたくなくないですか?ちょっと抵抗ありません?別に絶対無理ではないけど踵って・・・・・・。



ナナナナナナナナなななにしてんの(´⊙ω⊙`)?!?!?!?!?!と慌てふためく私をよそに、


「ん(๑╹ω╹๑ )??クリーム塗ってる(๑╹ω╹๑ )続けて塗らないとダメだよまにょちゃん(๑╹ω╹๑ )ヌリヌリ」


当たり前のように優しく私の踵にクリームを塗る夫。


「ちょっと待ってて(๑╹ω╹๑ )」


薬を塗り終わった彼がベッドを離れ持ってきたのは、踵の保護剤。


「ちゃんとこれもつけてね(๑╹ω╹๑ )ちょっと足あげて(๑╹ω╹๑ )」


そう言って、保護剤まで私の踵に被せた夫。


「じゃ(๑╹ω╹๑ )仕事行ってくるね(๑╹ω╹๑ )ゆっくりねなねまにょちゃん(๑╹ω╹๑ )」



そう言って、彼は出勤していきました。




まさか夫に踵を治療してもらう日がくるなんて思わず。あまりの優しさに慌てふためき。だがしかし私は寝ぼけている。(起きろ)



んんん・・・ん・・・・・・?踵に・・・薬を塗っていった・・・・・・?えぇ・・・?これは・・・・・・現実ぅ・・・・・・???ムニャムニャ

なんて思いながら、二度寝しました。(起きろよ)



そして2時間後起床。時間は11時。(遅すぎるだろ)



ふぇ〜〜〜よく寝た〜〜〜✌︎('ω'✌︎ )と気持ちよく朝(もうほぼ昼だよ)を迎えた私。




足元を見ると、踵に黄色い保護剤が付けられていました。



あまりに優しすぎて夢か現実かわからなかった踵の薬塗り塗り事件は現実だったということに、心がポカポカしてふわふわして数秒じーっと踵を見つめてしまいました。


お付き合いから考えるともう1年半近く経つのに、出会った時から変わらず、いや、想定以上にたくさんの優しさをくれる夫。


これから何かモヤモヤしたり憤慨することがあったとしても、この踵ぬりぬり事件を思い出したら何もかも乗り越えられそうなくらいに驚いた彼の優しさ。



そんな彼に今私は何ができるのか。


とりあえず今は精一杯家を綺麗に保って、美味しいご飯を食べさせてあげて。


今日の夜ご飯はそうめんの予定だけど、そうめんにトッピングする錦糸巻きを美味しく作れるように頑張ろう。きゅうりだって美味しく和えて出してあげよう。「ただいま(๑╹ω╹๑ )」と帰ってきたら、「おかえり!!お疲れ様!!!!!大好き!!!!!!!!!!!!!!!!」と満点の笑顔で出迎えてあげよう。


私なりの精一杯の優しさで、彼を包み込んであげよう。



まにょ。


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