排泄の自立へのステップ3
小さなお子さんのトイトレで悩むママ、パパのために
これまで「子どもの排泄の自立」の3つのステップが必要だとお伝えし、ステップ1と2について解説してきました。
おさらい
ステップ1 おさらい
『体から排泄物が出るという事実を、五感を使って脳が認識する』
ステップ2 おさらい
『おむつの外でするという感覚を取り戻す』
そして今回とうとう最後のステップである・・・
ステップ3
『トイレ・おまるなど決まった場所で排泄するという社会的ルールを学習する』
を漫画で解説していきます!!
ステップ3
『トイレ・おまるなど決まった場所で排泄するという社会的ルールを学習する』
やっとですね。お待たせしました。トイトレと言うとつい、「トイレやおまるで排泄させる!」と意気込んでしまう方も多いと思います。
でも、この社会的ルールを学ぶのは「おむつなし育児」の考え方では最後の段階になります。
しかし、このステップ通りに1,2,3と絶対に順番に進まなくてはいけない!ということではありません。
月齢が早ければステップ1,2をちょちょっとやって、次の日早速おまるで成功!という子もいるので、その辺は目の前の子どもの様子を良く見て臨機応変に進みましょう!
この3つのステップは特に「1年以上紙オムツだけで排泄をしてきた子ども」のサポートに向けて書いています。
子どもへの伝え方
今まで大人が率先しておむつをつけていたのに、いきなり「今日からおむつはダメ!トイレでしなさい!!」と言われたら、びっくりしますよね。
「大きくなってきたから、これからは、おまるやトイレでもできるよ。できなくてもいいよ、ゆっくりやっていこうね。」などと安心させることで、実はママパパ自身もリラックスできます。
ポイント1「無理強いしない」
あせらないあせらない!すんなりできることの方が少ないです!
大人が「紙オムツ」で排泄をするのと同じくらい、違和感があることでしょう。
ポイント2「リラックスさせる」
トイレやおまるを怖がる子はいます。例えばおむつのまま座らせてみて、手遊びしたり歌を歌ってみるなど。そこが怖くないところなんだよ~と伝えていきましょう。
ポイント3「明るくて入りやすい雰囲気」
暗くて、臭くて、入りにくかったら大人でも嫌ですよね。(私も暗い公園のトイレや古い和式トイレが苦手です。)子どもには特に、トイレは明るくてきれいで、入りやすい雰囲気をこころがけましょう。
ポイント4「自動で動くトイレは、電源をオフに」
うぃいいいん!と、自動で洗浄してくれるような高性能なトイレは、子どもにとって怖さ倍増。事前に動かないように設定しておきましょう。
ポイント5「話し合う」
2~3歳位になっていて、もうある程度話ができる子は、「いつからスタートしてみるか」自分で選ばせてもいいと思います。(この日とこの日、どっちからはじめる?などの2択がおすすめです。)
その通りできないかもしれませんが、ちょうど「イヤイヤの時期」でもあり、誰かに決められたことよりも「自分で決めたこと」に納得して、それを実行しやすい傾向にあります。
おわりに
いかがでしたか?
排泄の自立に決まりきったルールややり方はありません。
目の前の子どもの様子を見て、ママとパパが一番納得にいく方法で
「子どもの気持ちに寄り添って」やっていって頂けたら幸いです。
おむつなし育児アドバイザー
あべようこ
(出典、参考文献:おむつなし育児研究所 <0歳からの自然なおむつはずし オムツなし育児アドバイザー養成講座テキスト>)
本投稿の漫画監修:和田智代先生
(おむつなし育児研究所所長)
和田智代先生の最新刊:「赤ちゃんはできる! 幸せの排泄コミュニケーション: 「おむつに頼りすぎない育児」という選択」(言叢社)「好評発売中)
おむつなし育児研究所HP http://omutsunashi.org/
子育て中のママパパに役立つような情報を書いています。 これからも頑張りますので応援お願い致します!! 保育士、モンテッソーリ教育資格者(0-12歳)、おもちゃコンサルタント、おむつなし育児アドバイザー。