(23) 低徊に生きる記録 アートとカメラ

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    企画展の感想や自分の創作活動について

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普遍への導き23/24

2023年の振り返りと2024年の展望。筆が遅くて2月になってしまった。 (文章中の「今年」というのは章の西暦に対応します。) 2023 年の瀬にクラシックが聴きたくなるのは、年末年始に掛けてテレビでクラシック音楽の放送が多いためだろう。大晦日はN響の第九、年越しはジルヴェスター、元日にはウィーンフィルのニューイヤーコンサートが放送され、それらを観ることが毎年恒例だ。私の中で年末年始はクラシックのイメージなのだ。 12月の末、サブスクリプションで2021年のウィーンフィル

    • 言語化する時間と余裕がない

      • 文藝春秋を読んでたら「タワマン文学」という言葉を知ってしまって、自分の環境というか価値観はまさにタワマン文学の世界だなぁって。noteで綴っている本音の自分そのものだよ…。

        • バイトで学んだこと

          バイトで学んだこと。シンプルなタイトル。 先日、大学を卒業したと同時にアルバイトも卒業しました。 卒業したバイト先は私鉄の駅員バイトで、2年とちょっと勤めさせていただき、多くのことを学びました。社会人になるにあたってバイトでの学びを文字に起こしてまとめておきたいと思って筆を執ります。(読んでくれた人の参考になれば嬉しいね!) 学生時代にバイトをやる意義 まず、なぜバイトをやる必要があるのだろう。 小遣いを稼ぐためという極めて現実的な理由が第一だとは思うのだけど、個人的に

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        普遍への導き23/24

        • 言語化する時間と余裕がない

        • 文藝春秋を読んでたら「タワマン文学」という言葉を知ってしまって、自分の環境というか価値観はまさにタワマン文学の世界だなぁって。noteで綴っている本音の自分そのものだよ…。

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          6本

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           五日遅れでカレンダーを捲った。  コルビジェの抽象画が現れたが、残りの二五日でこの絵画の意図を理解できるかは定かではない。ただ、少なからず言えることは、私の部屋にずっと飾ってある二枚のノーマンロックウェルの絵とはあまりにも不釣り合いなことと、どうしてこの絵が三月なのかが分からないということだった。  原色の交わらない直線的な画面は、危険に見えそうで絶妙なバランスで安定を保っていたし、実際のところは本当に危険を含んでいるかもしれなかった。それは現在の私の心境と似ているようにも

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          大学卒業しました。

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          移ろいを遺す│モネ展

          上野の森美術館で開催されている「モネ 連作の情景」展に行ったのでその感想とか。 遡ること10ヶ月くらい前、シーレ展(東京都美術館)に行った。そのとき今回のモネ展のパンフレットを手にした覚えがある。そこには「100%モネ」なるフレーズが書かれていたのが印象的で、展示作品全てモネなんて注目度の高い企画展になりそうだと思っていた。 実際かなり人気なようで、美術館の前には列が伸びていたし、平日とは思えない人の多さだった。最近では絵画の代名詞のようになりつつある?モネの注目度の高さ

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          ゆとりをもって、あやまたず

          ハナミズキに実がつく季節になった。最近のいろいろ。 少し遡って10月末のこと。神保町ブックフェスティバルに行った。 古本の街、神保町に書店や出版社の出店がずらっと並んでいて、大勢の人がそこに集結していた。本に関心はあるものの、読書が習慣になっていない私。自称積読家U22日本代表なので(褒められない)、また本を買ってもどうせ読まないだろうと思ったし、そもそも数多ある出店の中から何の本を買っていいかもわからず、結局一冊も買うことはなかった。 しかし年季の入った古本屋にずらっと並

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          移りゆく街

          10月31日、都心へ上る。 最後に見ておきたい場所があり、千代田線の日比谷駅で降りた。 ホームへ降りると程なくして、北千住方面の発車メロディ「スニーカー」が流れて気分が高揚する。千代田線の発車メロディは名曲揃いだ。革靴が似合う日比谷駅の発車メロディにスニーカーというタイトルを付けた作曲者は天才としか言いようがない。 話が逸れてしまった。日比谷で降りたのは新有楽町ビルヂングを最後に見たかったからだ。新有楽町ビルは2023年10月31日をもって、56年の歴史に幕を閉じて閉館し、後

          移りゆく街

          nocturne

          最近のことを脈絡もなく。 金木犀の香りがしてnoteに秋を感じたとでも投稿しようと思っていたのに、金木犀の花なんてとっくに枯れていた。 投稿が2ヶ月も滞ってしまった。 というのも自動車免許を取るというたった一つのことが気掛かりで、どうも創作活動に精を出すことができなかった。内定先の入社条件として普通自動車免許の取得が必須だ。東京の配属だとあまり車には乗らないようだが、とにかく免許を取得しなければならない。私はまだ免許を持っていなかったので6月に友達と一緒に合宿免許に行った

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          月明に想う

          八月が終わり、脈絡もなくただ徒然と。最近のこととか。 夏が終わった。まだ残暑は続くだろうが、やはり夏は8月までという感じがする。大袈裟に夏が終わったなんて言っても、特段夏に対して強い意識がある訳でも目標を持っていた訳でもない。ただ自由に与えられた時間を暇な時間として消費し続けただけだ。しかし世間は何かと夏をヨイショしたがる気がするので、一応夏が終わってしまったという感情を私も持っておこうと思い筆を執る。とりあえず愛すべきミスチルの「君がいた夏」を聴いて今年の夏を締めたことに

          月明に想う

          noteの一人称がいつも私なのは硬派な文章にしたい訳じゃなくて、単に俺って一人称があまり好みでなく使いたくなくて。でも僕もなんかなぁって感じで私。友達には俺、家族には僕、目上の人とnoteには私、(Twitterではワイ)。どうも一人称が定まらないもので。

          noteの一人称がいつも私なのは硬派な文章にしたい訳じゃなくて、単に俺って一人称があまり好みでなく使いたくなくて。でも僕もなんかなぁって感じで私。友達には俺、家族には僕、目上の人とnoteには私、(Twitterではワイ)。どうも一人称が定まらないもので。

          確立された世界観を目指して|マティス展

          先日、東京都美術館で開催されたマティス展(2023/4/27~8/20)に行ったのでその感想とかをつらつらと。 フランスの画家、アンリ・マティスはフォービスム(野獣派)を主導した一人であり、色彩豊かな作風が特徴だ。企画展でもその原色が大胆に使われた画面が目を引いた。 大抵の企画展は展示に合わせて壁紙の色を章ごとに変えることが多いが、マティス展の壁紙が白一色だったのは、マティスのその強い色彩に配慮してだろうか。珍しい企画展の配色は新鮮ながらも違和感を感じず、さすがは都美術館と

          確立された世界観を目指して|マティス展

          帝都スナップ

          猛暑が続き外出する気になれない夏休みだ。 だが先日せっかく新しいカメラを買ったのに家にいるだけでは勿体ないので、写真を撮りに出掛けることにした。 https://note.com/manbougasuki/n/nd4e82d526b1f 新しいカメラでまず撮りたいと思っていたのは都会の風景だ。 それは素直に東京が好きだからだ。発達した交通網とビル群、そこに数多の人々の生活があると思うと高揚する。活気があってすぐに流行でも文化でも享受できる東京という環境が好きだ。 とはいえ

          帝都スナップ

          FM2を手放してZfcを買った

          フィルムカメラのFM2を手放して、ミラーレスのZfcを買った。 FM2を手放した FM2は素晴らしいカメラで大切に使っていたが、フィルムの価格高騰が続くなかで迷ったが手放すことを決断した。 ちょうど2年くらい前にフィルムカメラを始めたが、その頃と比べてフィルムの値段は2倍くらいになっている。ここまで価格が高騰すると、大学生には趣味としてのランニングコストがかかりすぎだ。 フィルムの高騰や生産終了が進むので、フィルムカメラの流行もそろそろ頭打ちな感じもする。カメラは趣味の道

          FM2を手放してZfcを買った

          部屋用に小さい蚊取り線香を出す。かわいい。蚊取りと言えどこの強烈な香りに敵う虫など居ず、最強なので我が家では蚊取り線香が未だに現役だ。 蝉も鳴き出したこの頃、本格的に夏がやってきたと実感する。この前、年度が始まったかと思えば、何もせず数ヶ月経ったのだと蚊取りの煙を眺めながら焦る。

          部屋用に小さい蚊取り線香を出す。かわいい。蚊取りと言えどこの強烈な香りに敵う虫など居ず、最強なので我が家では蚊取り線香が未だに現役だ。 蝉も鳴き出したこの頃、本格的に夏がやってきたと実感する。この前、年度が始まったかと思えば、何もせず数ヶ月経ったのだと蚊取りの煙を眺めながら焦る。