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意志の弱い人への朝活のすすめ

毎朝、YouTubeを観ながらヨガとエアロビクスをすることにした。在宅仕事によりすっかりメリハリのなくなった体をどうにかしたかったからだ。とりあえず2週間以上は続いている。

といっても2つ合わせて時間は25分にも満たないので、正直ダイエット効果のほどはわからない。でも、効果が出て痩せることよりも運動習慣を身につけることのほうがまずは大事だろう、やらないよりマシだろう、と毎朝自分に語りかけながらやっている。それぐらい運動が億劫だからだ。

夜の運動は習慣化できなかった

今の生活のルーティーンになるまで、私は夜に室内運動するのを習慣化しようとしていた。夜のほうが時間が取れるし、運動のあとですぐにお風呂に入れるからだ。実際、仕事を終えてからエアロバイクを漕いだり筋トレをしたりして、それが1ヶ月ほど続いたこともある。でも、決心してから1ヶ月ほどでやめてしまうことが多くて、何度も決心してはやめる、と繰り返す感じだった。

そこであるとき気づく。夜の運動が続かないのは、もしかしてどこか無理をしているからなのでは?と。

夜は、確かに朝よりも時間があるように見えるけれど、誘惑が多い。ごはんのあとは少し休憩したい、SNSをチェックしたい、テレビを観たい、さっさとお風呂に入ってゲームしたい……。そんななかで「よし、運動するぞ」と一大決心するフェーズが、私には必要だった。誘惑の全てを断ち切って、あまり好きではない運動をしなければ、と。

そう考えてみると夜の運動が1ヶ月しか持たなかったのも納得できる。だったらいつ運動するか?それなら朝か、と思った。

朝は誘惑が少ないから、何かを続けやすい

朝の運動と聞くと大変そうに聞こえるかもしれないけれど、時間の捻出(≒早起き)にさえ成功すれば良いことづくめだ。

朝と夜の一番大きな違いは、誘惑の少なさだ。夜はあれもこれもやりたい、と思いがちだったけれど、朝は不思議と何かをやりたいという感情が浮かんでこない。おそらく、幼い頃からの刷り込みとして、朝というのは次々にルーティーンをこなすものだという潜在意識があるのだろう。洗顔、歯磨き、朝食、着替え、まで淡々とこなしたあと、さあ運動!とそのままスムーズに移行できる。

新たな朝のルーティーンが確立したことで、やっと「朝活のよさって、これのことか」と気付いた。今までは朝活に関する記事などを読んでも「自分の時間が持てる」というメリットしか見えてこなかったのだけれど、私が思う朝活の良さは「意志の強さがなくても何かを続けやすいこと」だと感じる。

結局、他人事のように見えていた朝活は私にも向いているようだった。なんといっても、運動が好きじゃない人間にとってどう足掻いても運動は億劫なことだから、通常の人よりも意志が弱くて当然なのだ。だったら意志に関係なく続けやすいようにすれば良い、という単純な話でもある。

学生時代よりも寝起きが良くなった気がする

余談だけれど、ここ数年やけに自分の寝起きが良い。

学生時代まではとにかく朝が眠すぎて、目覚ましで起きたあともあと5分……と二度寝しまくっていた。そして起きたあともしばらくぼーっとして、もそもそと朝の支度をして、なんとかギリギリに家を出るといった具合だ。休日なんて無限に眠れると思ったし、予定のない日は昼まで寝ていた。

でも、最近はそういう日がなくなった。確かに今、平日は学生時代よりも起きる時間がやや遅くなったものの、たまに用事で早朝5時に起きるときですらなんだか寝起きが良い。起きてからぼーっとすることはほぼなくなった。

かつて朝活に興味を持っていた頃の私は大学生で、興味はあるけど早起きなんてできない、と思っていた。今冷静に振り返ってみると、多分それは本当に無理だったんだと思う。思春期の人間は朝に弱い傾向があるという研究データもあるし、まだ成熟しきっていない20歳前後の体ではやや無理があった気がする。

今は歳を取って、少し朝に強くなった。朝活に向いた体になった。歳を取るのも悪くないな、と思える。

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