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データサイエンス講座2回目レポート「AIを知ることは人を知ること」

こんにちは。MANAI 広報担当のヴィアナです。

2月7日、中高生向けデータサイエンス講座「AI×10年後の社会とワタシの未来」2回目が行われました。この日のテーマは「AIについて実験を通じ理解を深める」。

この講座では、オンライン・オフラインでの参加者各15人、合計30人を6つのチームに分け、グループワークや課題に取り組むスタイルです。

どのチームにも、オンライン参加者と市ヶ谷で直接参加してくれる人がバランス良く振り分けられ、たくさん意見交換出来るように実施しています。

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今回は、事前に出されていたグループワーク課題「AIの活用事例について調べる」の発表からスタートしました。

社会や企業が抱える課題の概要や背景、想定される解決法や海外事例を調べてくる、というものです。

それぞれのチームから、教育関係、航空業界など幅広い業界の事例が出されました。

個人的に気になったのは、次の2つです。

・高齢化の影響で、画像診断の需要が高まっているが医師の数が不足している。肺がんCTチェックに1人100枚以上の写真を確認する必要があり、肉体的にも精神的にも負担が大きい。

そこで高解像度の画像データを学習させ、人では発見が難しい疾患や初期段階で見落としがちながんを自動検出するAIなどを用いて放射線科の肺がんチェックに役立てている

・アメリカでは、ファーストフード店の離職率が年間100%以上になり、業界は採用と訓練に毎年34億ドルを費やしている。これを解消すべく、CaliBurger(カリバーガー)という企業が『Flippy(フリッピー)』という世界初・自立型ロボットキッチンアシスタントを開発した。

人が1時間で約60個のパティ(お肉)を焼けるが、フリッピーは150〜300のパティ(お肉)を焼くことが出来る。しかも連続稼働は10万時間。ただ、パティを焼くことに特化しているので、他の作業は人がすること、また、フリッピーが早すぎて焼き終わりまでに人がハンバーガーを組み立てられない。しかし、人手不足の改善になり、他社も導入を考えている

というもの。
人手不足解消のロボットが「早すぎて人が追いつけない」というところで、市ヶ谷では「へー」という驚きの声や笑いが出ていましたよ。

活用事例についての発表がかなりしっかり調べられていて、デロイト デジタルの講師さんたちも「とても面白い事例が出ましたね」と仰っていました。

講座内では、画像認識や音声認識AIにも触れました。

個人的にものすごく学びになったのは、
「今後どんな分野で画像認識が使われると思うか」
という質問に対し、講師の森正弥さんが
「答えるのが難しい質問ですね」
と仰りながら『キユーピー株式会社』の例を挙げられたこと。

キユーピーでは、ベビーフードに使われるじゃがいもの選別にAIを使い始めたそうです。最初は「不良品を見つけるように」と教えていたが、精度が上がらず「いいじゃがいも」を見つけるようにすると、精度が上がったのだとか。

「人とAIの得意な所が違う。人は生き残るという本能があるので、悪いところを見つけるのが得意」なんですって。

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「AIを知ることは、人間を知ること」
という言葉が、とても印象的でした。


*開催スケジュール

1/31(日)開催済み
AIとは? AIの今後と解決できる課題は?

2/7(日)開催済み
AIの機能(認識・予測・分類)

2/21(日)開催済み
ディープラーニングとは?「AIブロック」「Scratch」を用いたプログラミングなど

3/7(日)開催済み
「AIブロック」「Scratch」の活用アイデア企画発表、AI社会でのスキルとマインドなど

3/21(日)
講義ではなく、希望する人のみの参加です。
「データサイエンティストのキャリア紹介&質問会」
デロイト デジタルと縁が深い、楽天株式会社の研究所所長や東京大学の某准教授、ベンチャー企業役員で、CAO(チーフアナリティクスオフィサー)を務められている方たちのこれまでの経歴や仕事内容などを紹介します。

3/28(日)
事前に共有された課題の最終発表、表彰


お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ!
広報担当:ヴィアナ

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