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【脱対立】理想と現実の両輪を回して前に進めると良い世界になるのかもしれない

こんにちは。ぱたそんと申します。

今回は「人」の考え方について考えるという回です。人が持つ理想主義的なマインドと、それと対立するかのように語られてしまう現実主義的なマインドについて考えてみました。所詮大学生のお気持ち表明だと思って読んでください。

結論としては、対立構造で語られがちな「理想」と「現実」を、同時に見つめることこそが、人がより良い世界を作りだすために重要なんじゃないかというお話です。もっと具体的には、未来の理想を持つこと、今の現実を見ることを同時並行で行い、より良い未来のために今をどう動かすべきかを考えるのが重要なんじゃないかというお話です。ちょっと考えてみれば当たり前のような気がしますが、無意識に対立させてしまうこの両者をどう舵取るのが良さそうか、考えてみます。

◆ 理想主義者・変革者は嫌われる

まず考えたいのは、理想主義者や変革者のことです。
歴史上、彼ら彼女らは最初嫌われることが多いはずです。少数派です。馬鹿にされます。(こんな変な文章を書いている自分もその一部と見られていてもおかしくないでしょう。)

なぜ保守的な人、現実主義者、普通に社会で生きていて普通の価値観を持っている人は、変革者を嫌うのでしょうか。なぜ、対立構造になってしまうのでしょうか。3つ理由を考えてみました。

○ 現状のままで良いと思うから

ちょっとカッコつけて言うと現状維持バイアスが働くからってのは一つの理由として考えられます。今のままで自分は十分幸せだ、別にわざわざ変えなくても良いじゃんと感じるからでしょう。変化は疲れますからね。変えたくないって気持ちが働くのも分かります。

変えた後の世界が今とそんなに変わらない気がしたり、変える理由が明確に理解できなかったり、今が好きだったり…色々な感情が絡み合って、結局今のままで良くね?ってなる人は多い気がします。あくまで気がするだけですが。

そういう立場から考えると、少数の理想主義者・進歩主義者が色々と変革させようと動いているのは鬱陶しくなりますよね。わざわざそんなことしなくていいよ、なんか色々やってるけど俺らのためになるの?って感じる。マイナスの感情になります。

そうすると、何か自分たちの都合に合わないことをしようとする変革者たちを一括りにまとめて、リベラルとレッテル張りして批判したり馬鹿にしたり対立したりするのだと思いました。

○ 机上の空論で「甘い」と感じるから。ウザくて鬱陶しいから。

変革者や理想主義者の言うことは
どこか夢見がちで、非現実的だと感じるのかもしれません。

それっぽいことを言っているだけで中身ないじゃん!とか
言っているだけで実情を伴ってないじゃん、とか
何も成果上げてないじゃん、とか
何かやってる感を出しているだけでしょ、とか
それっぽいことやっただけで満足してるだけじゃん、とかね。

理想の空論って言葉があるくらいですから。こういう風に思う人が多いってのは理解できます。自分もそう思うことありますし。自分もそう思われている部分もあるでしょう。この文章もそう思われてしまっても仕方ないとも…

要は甘いし、見れてないし、ズレてる。

なのに色々言ってきたり、お気持ち表明したり、勝手に活動したり、働きかけてきてウザい。そうやって嫌われていって対立していくのかもなあと。

これに関しては、理想主義者の伝え方、動き方にも問題があるんじゃないかって説が個人的にかなーり濃厚です。

中身がなくとも、その背景に社会に対する真っすぐな想い・真摯な気持ちがあれば、そしてそれが伝わりさえすれば、そこまでバッシングを受けることもないのではないでしょうか。

また、いくら中身があって実情に合ったことをしていても、大衆にネガティブな解釈をされ、批判をされ、時に文句を言われ、サンドバックみたいに叩かれても仕方ないじゃないですか。結局理想主義者がどんなに崇高な理念や思想を持っていても、伝わらなかったら意味がないですから。どう伝えるか、どう動いている様子を見せるか、どう共感してもらうか、どう巻き込むかが重要になる気がします。自分も伝え方、工夫していきたいです。

○ 裏があるのでは?と思ってしまうから

理想っぽいものを偉そうに語っている人はなんか胡散臭い。なんか違うんだよなーってなる。(この文章もそう)

論理がどこかで破綻している気がするとか、
何か裏があって、どこかの利権が絡んでいるのではって疑っちゃうとか、
これも全て「どこかズレている」ことから出発することだと思います。

ズレているから、胡散臭くて、裏がある気がしてしまう。
胡散臭いから嫌われるし、距離を取られるのかなと。

◆ みんな自分に都合が良く生きている。でもより良い世界を作りたい・生きたいって思いは同じなはず。

次に考えたいのは、人間の都合の良さ。(ちょっと強めの言葉でごめんなさい)

ほとんどの人は自分に都合良く生きている。
思いたいように思う。知りたいように知る。聞きたいように聞く。
解釈は人それぞれ。価値観も人それぞれ。
自分が好きなように世界を見て、感じて、思う。

それは仕方ないことで、価値観は中々変わらないもので。
全人類でその価値観をすり合わせること、統一することは多分無理。

でも理想主義者も、それを嫌う人も、残りの大衆も、ほとんどの人は心のどこかで「出来れば幸せに楽しく暮らしたい」「より良い世界を作りたい」と思っているはず。自分にとってプラスに、悪い言い方をすると都合よく生きたいはず。この根底にある欲求は、人それぞれ違いはあれど、大きくは変わらない気がする。

より良い世界を作りたいはずなのに、楽しく生きたいはずなのに、
理想主義者の訴えかける「より良い世界」はどこかで拒絶される。
拒絶する側だって、普通に生きて、普通に幸せになりたい人のはずなのに。

どうにかしてお互いが拒絶せず、よりよい未来と世界のために建設的に議論できるようになれないのでしょうか。(議論できる場はあれど、SNSの普及で)

◆ そもそも理想と現実は別の時間軸にあるから…

理想を語りがちな人、妄想レベルの戯言を話す人、進歩主義者、革命家。
みんな異端っぽく扱われて、みんな大衆から距離を取られる。
大衆は現実を生きていて、目の前の生活で精一杯。
結果的にお互いが「あいつらは俺らのこと分かんねーんだ」と思って対立っぽくなる。

でもそもそも論、理想と現実って別の時間軸にあるものでは?という素朴な疑問が出てくる。え、別に理想を語りながら現実を見て理想に向けて前に進んでいけば良くね?って。

理想は未来を頭で考えること。
考えられるうちで、最善の状態を想うこと。
社会の理想を語るとき、人は「今」ではなく「未来」を見ている。
理想が実現していたら、それは理想ではなくただの現実なんだから。
未来の理想を実現するために仕事をする。
未だに達成されていない、頭の中のものが理想なはず。

現実は今を捉えること。
現に実際こうであるという状態のこと。
社会の現実を語るとき、人は「今」の実際にある状態を見ている。
現実は頭の中で完結するものではなく、その場にあるもの。
現実を見定めて、その課題感を特定して、課題解決のために何が出来るか考え、より良い現実を創り出していく。

理想と現実は異なるものですが、よくよく考えると両立させられるものに見えてきます。

だって理想は頭の中で未来。現実はその場にあるもので今。
そうであれば、頭の中で最善の状態を想い、その最善の実現に向けて一歩一歩前に進んでいくことは出来るはずだし、その場の状態を見て、最善に向けての変化を進めることも出来る。

遠い未来に向けて進歩主義的で革新的な考え方を持ちつつ、目の前の現実をきちんと見定めて長期スパンで物事を変えようとコツコツ行動するのが重要なんじゃないか?説が自分の中で浮上してきました。やっぱり理想と現実の両輪を回して前に進んでいくのが重要なんじゃないかって気がしますね。そうすると真実の英雄レシラムと理想の英雄ゼクロム、対立してるのおかしくね?笑(ポケモン分からない人には分からないネタでごめんなさい)

でも信念が強いと、熱く話していると、両者の区別がつかなくなってしまうんでしょうね。やっぱり人は感じたいように感じますから。気付いたら両立可能なものなのに、対立してしまう。

理想主義者は理想を見過ぎるがあまり、厳しい現実から目を逸らしてしまうとか。理想に向けて現実を一歩ずつ着実に進めることよりも、何かそれっぽく大胆なことをやった感を求めてしまうとか。それで論理が破綻して余計嫌われるという負のサイクルに入るとか。伝え方があまりにも下手で、伝えられる側の心的安全性を損なってしまうとか。

それを嫌う人達も、目の前が厳しいからこそ、机上の空論に感じてしまうとか。自分にとって不都合に感じて拒絶してしまうとか。現実を見られない愚かな人だと思えてしまうとか。

お互いが理想と現実を区別しながら理想も現実も素直に見つめ、理想を描きながら現実を改善させていくことが出来るようになると、平和な世界になるのかもしれませんね。

※ こんな偉そうにツベコベと書いてますが、あくまで21歳の若造の考えでしかありません。たぶん今の僕はどちらかというと理想主義者側です。目の前の現実にキチンと向き合うこと、行動しながら前に進めていくこと、事の実現可能性を吟味することを忘れないようにしたいです。そして伝え方も考えたいですね。人に合わせた伝え方があるはずなので。この文章を10年後に見返したら、いかに自分が愚かだったかを痛感することになりそうですね…。まあでも備忘録です。この時こう考えていたという内容を少しずつ残していくので、もし面白いと感じた方は僕のことをフォローしていただけると嬉しいです。

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