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1人の笑顔に向き合い、日中とアジアの架け橋に:尹海淑さん 【Color Full カラ・フル ~私が描く未来の色々~ #3】

 目標を達成するためにどうすればいいのかわからない。誰もがそのような悩みを抱えるでしょう。困っている、悩んでいる人を笑顔にしたい。そんな1人の笑顔をまちに、社会に、アジアに広げていきたい。そう話すのが、尹海淑さん。「日本は第二の故郷」と話すほど日本好きの尹さんは、長年日本に暮らした経験を活かし、企業向けのコンサルタント事業や個人向けのコーチングを行っています。自分の周りにいる人をつなげる窓口になることで、実現したい社会や未来、尹さんのお思いに迫ります。


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尹  海淑 いん  かいしゅく さん LinkUP合同会社代表
〈経歴〉
1999 滋賀大学経済学部卒業。卒業後は日本でビジネス経験を積む。
2006 中国北京に移住し、中国でのビジネス経験を積む。 
2010  日中合弁会社「北京新海櫻科技有限公司」を設立し、マーケティングリ サーチ事業、人材育成事業等に取り組む。
2019  日本に移住し、BOCO事務所を設立。法人向けのサポート事業を開始。以降、日本に基盤を置き、アジア中心の国際連携事業を展開。
2020 「LinkUP合同会社」設立。日本に基盤を置いて、アジア中心の国際連携事業を初め、法人向けと個人向けにサポート事業を展開。

ーーコーチングという言葉を最近よく耳にします。

 29年間日本との関わりがあり、中国と日本の違いを知っています。過去の経験を活かし、アドバイスを様々な経営者に行ってきました。しかし、アドバイスした内容がその時は良いと相手に思われても、実際に動くのはごくわずかな人で、これまでのコンサルタント事業に疑問を抱いていました。迷っているのに提案をしても、結果的に相手を混乱させてしまいます。相手が迷ってしまうのはどうしてなのか?それは自分がどういう人なのか?どんな性格や特徴を持っているのか?自分で自分の事をしっかりと認識していないからだと思うのです。まずは自分のことを客観的に認識したうえで、経験に基づいたアドバイスを行うのが私のコーチングです。このような過程を踏むことで、アドバイスを積極的に受け入れやすくなると思うのです。

ーー自分を客観的に認識するということは難しいですよね...

 一般社団法人シンシキシキライフプロファイリング協会が提供するデータを活用しています。統計学と心理学的な視点から、自分の生まれつきの深層心理、性格や特徴を分析し数値化できるのです。ですが、数値を見るだけでは内容の理解に苦しみます。そこで、分析結果の読み解きをサポートし、相手の現状、やりたいことを自分で理解します。そして、やるべきことを提案し、どうしてするべきなのかを納得してもらえるような心のサポートをしています。

ーー自分自身を知る自己分析を通してのコーチングですね。コーチングへの思いや事業を通して実現したいことは何ですか?
 
 人の悩みを解決するきっかけになりたいです。中国と日本で生活をしたことから様々な人とのつながりを持っています。そのつながりを、私に関わって頂いた人に新たにつなぐ窓口となり、つながりから幸せを感じるまちづくりに貢献したいです。

ーー人のつながりからうまれる”まちづくり”ですか?
 
 個人に寄り添うコーチングを通して、ひとり一人を笑顔に、幸せになってもらいたいです。会社や社会をより良くしようと思うとき、何か大きなことを変えることが必要だと思いがちです。ですが、まずは自分、そして自分の周りにいる人を幸せにできないと、どうしてより大きな組織をより良くすることができるでしょうか?日本に住む中国人ではなく、同じアジアの人としてアジア全体をより良くしたいです。

ーー人と人がつながり幸せになることを目指されているのですね。尹さんがこれから目指すことを改めて教えてください。

 在日中国人のためのコミュニティをこれからつくります。日本の法律の仕組みやビジネスマナーは中国とは異なり困ることがあります。他にも日本での困り事が解決できるようなセミナーの開催を考えています。参加する人はお互いにやりたいことが異なります。ですが、そのような人が自分にできることをお互いに知り、信頼しあえば、やりたいことをお互いにサポートしあえる関係が築けるのです。私は、中国と日本の両方を知る日中の架け橋として様々な”人をつなげ、幸せに”したい。それが社名の”Link UP”に込めた思いです。人と人がつながり、笑顔に、元気に、勇気をもって新たなことに挑戦し、幸せを感じられる人が増えることで、まちが良くなるでしょう。人の悩みを解決する、人とのつながりのきっかけの一つに私がなることで、幸せをまち、社会に、アジアに広げていきたいです。


ーインタビューを終えてー

 より良い未来を、社会を変えるためにはどうすればいいのか?考えてもわからないことがありました。ですが、まずは自分が笑顔で幸せであることを大事にしていこうと思います。私自身も周囲の人を笑顔にできるよう、自分を大切にし、様々な人と社会を学びを通してつながっていきたいです。インタビューにご協力頂いた尹海淑さん、誠にありがとうございました!

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「Color Full カラ・フル~私が描く未来の色々~」に込められた願い
 自分のやりたいことができる=「自分が自分の色で輝ける」人がいっぱいいる未来を創るサポートをしたい!そんな思いでこの記事を書いています。自分が描きたい未来を創ろうとする人との出会いが、皆様の「やってみよう」という思いにつながれば誠に幸いです。

前回の記事のご案内
アートから社会を見つめなおす:田村綾海さん 【Color Full カラ・フル ~私が描く未来の色々~ #2】はこちら

編集者
「まなびたいわ」事務局スタッフ岸野奏。
Green Innovator Academy1期生。

「まなびたいわ」とは?
学生・社会人問わず、多様なバックグラウンドを持つ人々との「対話」や「ディスカッション」を通して、自身の「ありたい姿」「なりたい自分」に気づき、それを仲間(和)で実現させるコミュニティです。

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