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大学1・2年生から始める就活の教科書

こんにちは!マナベル就活部です!
今回は、大学1・2年生向けに就活の基本的なお話をお伝えします。

そもそも就活とは何か。

簡単に言えば、自分が将来何をして働きたいか考え、世の中にある企業から志望企業を選択し、企業の選考を受け、内定を獲得するまでの活動です。

就活はいつから始まるのか。

本選考自体は、日系大手が4年生の春、外資系企業が3年の夏くらい始まります。
そのため、日系大手を受けるのであれば最低3年夏から、外資系難関企業を受けるのであれば、最低でも2年冬から準備を行う必要があるといわれています。
そもそも前提として、就職活動の開始は早ければ早い方が良いです。
そして就活は「勝手に始まる」ものではなく、「始める」ものです。
特に「大学3年になってから考えよう」等と考えていては、手遅れになりますので注意してください。
就活は自ら始めないと進みませんし、終わりません。
今すぐ就活に対しての意識を持つようにしましょう。

就活の流れとは

1. 大学1年生から考える就活の全体像

図1

早稲田大学キャリアセンター資料より引用

上記は早稲田大学のキャリアセンターが公表している就活フローになります。
就活フローをご覧いただくと分かるように、就活が本格化するのは大学3年生以降です。
ただし、3年生以降の選考のためには、大学1・2年生から将来を考えて学修と経験を積む必要があります。
ここで言う学修と経験とは以下のようなものです。

学修・・・授業、ゼミ活動、研究など
経験・・・留学やインターンシップ、サークル活動など

特に大切なことは、1・2年生時に幅広い経験や深い思考を通じて人間性を磨くことです。大学生は自らの努力と意思決定によって様々な経験をすることが可能です。主体的に自ら経験を得る学生とそうでない学生は、3年時の就活時に大きな差が生まれているのです。
よくある話として、3年時に「ESに書く内容がない。」というような学生は主体的に行動してこなかった学生です。3年時に焦ってESで書くような内容を作りに行っても遅いです。
1・2年次から自己分析を重ねながら、自らの意思で主体的に学修と経験を深めておきましょう。

2. 大学3年生以降の就活

大学3年生以降の就活のイベントとしては具体的には下記の順序で進んでいきます。
①合同説明会(大学3年生の4月頃~3月頃)
・東京ビックサイトのような大きな会場に、多くの企業がブースを設け説明会を開きます
・一日に5社~10社程度の企業の話を聞くことが可能です。
・基本的に合同説明会に参加することで就活を始める学生が多いです。
②企業説明会(大学3年生の4月頃~4年生の4月頃)
・合同説明会と違い1社のみの話を聞く説明会です。
・だいたい1回につき1時間~3時間程度のものが多いです。
・業界研究や社風を知る目的で、就活初期の学生が参加します。
③夏期インターン(大学3年生の6月エントリー開始、7月選考、8月参加)
・グループワークなどを通じ、企業がどのようなことをしているのか、体験するものです。
・選考がない夏期インターンの場合、②の企業説明会と大きくは変わりません。
・選考がある場合、夏期インターンに参加することで本選考を有利に進めることが可能です。
・外資系企業の場合、夏期インターンで厳しく評価を付けており、そのまま内定が決まることがあります。
④冬期インターン(大学3年生12月エントリー、1月選考、2月参加)
・ほとんどの企業で選考を行い、参加の可否が決まります。
・内容としては、夏期インターンに近いですが、より実践的な企業理解ができるようなグループワーク・社員懇談会等があります。
・冬期インターンまでに志望業界の理解を深めている人がほとんどです。
・外資系企業は冬インターン迄で、多くの採用を決めることもあり、学生たちも必死にアピールを行います。
⑤本選考 ES出願(大学3年生3月~)
・学生の時に頑張った事や志望動機を300文字~500文字程度にまとめ企業に提出します。
・多くの企業では3月1日からエントリーシートの提出が始まります。
・インターン選考で落ちても、本選考を受けることができますが、ここで落ちると次の選考に進むことはできません。文字通り本番の選考です。
・外資系企業の場合、インターンで内定が決まることが多いためこの限りではありません。
⑥本選考 適性検査(大学3年生3月~)
・学力試験と性格診断のことです。es提出と同時の場合が多いです。
・学力は偏差値で測定され、基本的には中学受験レベルの内容で「国語の語彙」「算数」「論理力」「英語力」等が問われます。
・性格診断は心理テストのような要領で、性格の特徴が診断されます。多くの企業では性格を4種類に分類を行い、企業ごとに獲得人材の種類選別しています。(Aタイプ:40%、Bタイプ:30%、Cタイプ:20%、Dタイプ:10%等)
⑦本選考 グループディスカッション
・企業によって実施する場合としない場合があります。
・4名~8名程度で、テーマに沿って議論を行い、結論を導き出します。
・議論に臨む姿勢で、「人間性」「頭の良さ」「チームワーク」等を見られます。
・「外国人観光客の集客率を高めるために、東京都ができる施策を考案せよ」「中小食品メーカーが大手食品メーカーに勝つためにできる戦略を導き出せ」といった抽象度が高い、ビジネス発想を用いるテーマが用いられます。
⑧本選考 面接
・企業の担当者から、学生の時に頑張った事や企業への志望動機を聞かれます。
・社員2人と学生3人などのグループ面接や、それぞれ1対1の個人面接があります。
・企業にもよりますが、3回~5回程度の面接が行われます。
⑨内定
・最終面接を突破すると内定が決まります。
・内定時期は人それぞれですが、日系大手企業は4年生の6月1日から内定を出すことが多いです。外資系企業は3年冬に内定を出すことがあります。

就活では何から始めるべきなのか

上記で記載したように就活は長期戦です。そして多くの準備が必要不可欠です。そのため優先度の意識をもって取り組むことが大切です。
まず就活においてやるべきことは優先度順に
①自己分析②業界研究③選考対策の3つです。
自己分析や業界研究がおろそかな学生の多くは、就活が終わりかけの4年生になって「自分が何をやりたいか分からない」と言い出したり、行きたいと思った会社を見つけた時には選考が終了している状況になっています。
特に大切な事は、①②を早期に鍛え、就活基礎力を身に着ける事です。
1・2年生時には①②を念頭において行動してください。
次に詳細を説明していきます。

自己分析とは

自己分析とは「過去の自分を知り、これからの自分を考える作業」です。
自分がどんなことに取り組み、どんな価値観を大切にしてきたのかを振り返り、これからの生き方を考えます。「なぜサークル活動を頑張ったのか」「なぜ研究を頑張ったのか」「なぜその企業で働きたいのか」等、過去と未来の意思決定の理由を言葉にします。
つまり、自分がどんな人間であり、どんなことして生きていきたいかを考えることです。
面接では、「これまでの人生」「これから何をしたいか」を徹底的に聞かれ、企業との相性が見られています。
そのため、学生自身が深く自己分析をできていなければ、面接官に人間性をアピールすることができないのです。
自己分析がおろそかな人は内定を取ることが非常に困難です。
自己分析を行う癖をつけ、言語化することを意識しましょう。
お勧めの対策本を公開しますので是非チェックしてみてください。

※自己分析に役立つお勧め図書

具体的な自己分析のやり方を知りたい人はこちら!


業界研究とは

世の中にどんな会社や業界があり、どのような事業をしているのか研究することです。
自動車業界を例に説明します。
自動車業界にはトヨタや日産がある!というようなざっくりとしたものではなく、
・どんな会社があるか
(トヨタ、マツダ、日産、ホンダ、デンソー、テスラ等)
・各社の事業上の特徴
(アメリカで人気、東南アジアで人気等)
・どのくらいの売り上げ規模か
(トヨタは30兆円、ホンダは15兆円の売上等)
・どんな外部環境の課題があるか
(GAFAの参入、電気自動車、水素自動車の展望等)
・どんな人材が求められているのか
(グローバル人材・IT人材等)
・トレンドワード
(CASE、ウーブンシティ、コネクテッドカー等)
など詳細を深く理解しておくことです。
業界研究の具体な方法は、以下の8点です。
(1)合同説明会
(2)企業単独の説明会
(3)人材会社や企業が行う座談会
(4)OB訪問
(5)内定者訪問
(6)業界研究サイト・本を読む
(7)社会人の先輩や知人から話を聞く
(8)日頃からニュースを見て、知らない単語や情報を疑問点を調べておく

目的に応じてこれらの方法を使い分けることをお勧めします。
ここでは詳細を省きますが大学1・2年生は(7)(8)を特に意識することが大切です。
理由は後述します。

※業界研究に役立つお勧め図書

選考対策とは

選考対策では以下の4点が必要です。
①es対策
②適性検査対策
③GD対策
④面接対策
しかし、大学1・2年生時ではこれらに時間をかける必要がありません。
これらの選考対策に時間をかけすぎて、「人間力」を鍛える経験がない学生も少なくありません。
志望企業にもよりますが、選考対策は大学3年春からでも間に合いますので、行動量を増やして、熱量をもって何かに取り組む経験が必要です。
詳細は後述します。

※お勧めの適性検査対策本

1・2年生がやるべき就活準備

自己分析企業研究を始めてください。
「まだ就活は先だし、しばらく遊んでいても良いかな」と思っている人は今すぐ考え直してください。そのようなマインドだと、いつの間にか時間を過ごし、出遅れてしまいます。
大学1・2年時にやるべき自己分析と企業研究は、3年生や4年生が行っているものとは異なりますので留意してください。自己分析と企業研究を行う上で、以下2つを行うことを意識してください。

(1)体験の絶対量を増やす
就職活動では、「学生時代に頑張った事」を必ず聞かれます。
そのためには学生時代に熱中した事や困難な状況に対して挑戦した経験が必要になります。そして何故それに注力したのか、どうやって困難に打ち勝ったのか等、思考の深さを問われます。
それらに対応するためには、まず自分の興味感心事に対してチャレンジをする姿勢を1年時から身に着けていく必要があります。
1年生から何かの目標や意識をもって取り組んできた学生と、3年生になって就活のために準備を始めた学生では圧倒的に差が生まれています。
2年生はすぐに意識して取り組む必要があります。
大学3年生などは「就活のためのエピソード」を作ろうとしがちですが、これは失敗につながります。「就活のためのエピソード」はみんな似たような内容になり、企業側としても面白みがありません。

重視されているのは「自分の頭で考えて挑戦した学生かどうか」です。

そのため、大学1・2年時には、授業やサークル、アルバイト、何でも構いませんが、何かに注力して行動を起こしましょう。
行動を起こしてみて、やりがいがないならば、やめて良いです。
やりがいを感じることができるコトを見つけるまで行動し続けてください。その上で何が楽しいのか、なぜ努力を続けられるのか、言語化する癖をつけてください。
これらを言葉で理解することで、思考の深さを鍛えることが可能です。
就活で企業が見ていることは、実績よりも人としての本質です。
ぜひ大学1年時には、多くの人と会い、多くの挑戦を行うことを意識してください。

(2)社会人と話す機会を得る

大学生だと、授業やアルバイト、インターン等で社会人と出会う機会を作ることができます。ぜひ自ら社会人と話せる機会を得る努力をしてください。
できるだけ多くの企業の社会人と知り合うことができれば、世の中にどんな職業があってどのような事業を行っているのか想像しやすくなります。
1年時にこういった経験を意識することで3年生以降の業界研究に大きく役立ちます。
また大学1年生のうちに社会人と話す際のマナーや社会人と話すことに慣れておくことで、今後の就活に大きくアドバンテージになります。
また社会人と話す機会が多いと、「働く事」へのイメージも持ちやすいです。
皆さんはこれまでお客さんとして人生を過ごしてきたと思いますが、社会人になることでサービスを提供する側に回るのです。
当然ですが、「働く」という事は、「価値を提供した対価として報酬(給料)をいただく事」です。責任が伴います。
高校生時にアルバイト経験がない人は、ぜひ働く経験を得ることで、社会経験を積みましょう。

(3)世の中の事象に興味を持つ
皆さんは、毎日ニュースを見ていますか?今の社会で何が起こっているか、興味をもっていますか?
企業は外部環境の変化に適応しながら、経営を行っています。当然ビジネスパーソンは社会の動向にアンテナを立てながら働きますし、当たり前の習慣です。世の中の事象に興味をもっていない人の方が珍しいです。
一方で皆さんは毎日ニュースを見る習慣をもっていますか?
エンタメやスポーツ欄しか見ていない、なんてことはないですよね?
ぜひ大学生1・2年生から世の中の出来事を自分事としてとらえながら生活をしてください。
この習慣がない人は、社会人から見て「学生気分が抜けていない」と判断されます。
優秀な学生は等しく、世の中の事象に興味を持っています。
例えば、
「米中関係が悪化することでどんな悪影響が日本に及ぶか」
「5Gが当たり前の世界になったら、どの産業伸びて、生活がどう変わるか」
「なぜMe tooやBlack Lives Matterの運動が盛んになったのか」
これらの事象に対して自分の意見をもっていますか?
単語の意味も知らないという人がいれば、相当危ないです。
「知っている」だけではダメです。必ず「意見を持つ」ようにしてください。意見を持つために、状況を理解し、思考することが大切です。
この習慣をもつ1・2年生は必ず就活を優位に進めることができます。

まとめ

本記事をご覧いただき、就活のイメージが少しだけでもつかめましたか?
就活はまだ遠い話と思いがちですが、必ず来る人生の一大イベントです。
少しでも早く考えることが大切です。
「でも相談できる先輩がいない…」という人はオープンチャットに参加してみてください!
現役早慶生や卒業生の先輩が皆さんの相談に何でも答えます。
少しでも皆さんの就活や大学生活を応援できたらうれしいです。




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