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#日本の休日【休日シリーズⅧ】

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#箱根

箱根の休日 10 〜【貴賓館(きひんかん)】月見の館にて、美味しいお蕎麦としとやかな芸術鑑賞を〜

本日ご紹介するのは 箱根・小涌園にあります 「蕎麦 貴賓館(きひんかん)」です。 大正ロマン溢れる雰囲気の中 美味しいお蕎麦と しとやかな美術鑑賞とを 一緒に愉しむことができました。 いただいたお蕎麦や 鑑賞した作品をご紹介する前に まずはその歴史から。 大正7年(1918年) 「藤田観光」創業一家の 藤田平太郎男爵の別荘として 建てられます。 その後、旅館を経て、 お蕎麦屋さんに。 現在は 「国登録有形文化財建造物」にも 指定されています。 主室の名は 「月

箱根の休日 9 〜【成川美術館】日本画と芦ノ湖と和菓子と。うふふな旅のひと時を〜

箱根・芦ノ湖畔に立つ 「成川美術館(なるかわびじゅつかん)」。 その日本画に 芦ノ湖を一望できる庭園に 箱根スイーツコレクションに 上質な旅の時間を 紡いでいただいたようでした。 さっそく館内の様子をお伝え... とその前にまずは成川美術館の概要から。 1988年(昭和63年)開館。 実業家・成川實(なるかわみのる)氏の 収集された「現代日本画」が所蔵品の中心です。 山本 丘人(やまもと きゅうじん)、 平山郁夫(ひらやまいくお)、 堀文子(ほり ふみこ)、 岡信

箱根の休日 8 〜【箱根ラリック美術館】パリの美しき時代への旅。ジュエリーとスイーツとともに〜

「箱根ラリック美術館」。 フランスを代表する ジュエリー作家・ガラス工芸家 ルネ・ラリックの作品を集めた 美術館です。 その所蔵品の数なんと1500点! (展示されているのは 企画に合わせた200点あまりだそう。) その他の見どころにも溢れた場所のため 時間がたつのをすっかり忘れてしまいました。 (気づけば5時間!滞在していた模様。) さっそくその煌めくポイントを ご紹介してまいります。 ・香水瓶から噴水まで!1500点の珠玉のコレクション ラリックの人生を辿る

箱根の休日 7 〜【ガラスの森美術館】きらめく至宝と音色と景色に心躍るひと時を〜

クリスマスの近づく頃 この場所がいっそう輝きを増す との噂を耳にし 訪れた 「箱根ガラスの森美術館」。 そのきらめく みどころ三つを 今回はご紹介いたします。 ・美しき伝統の輝き イタリアの工芸品 「ヴェネチアン・グラス」専門の こちらの美術館。 水の都・ヴェネチアで 大切に守られてきた 匠の技を存分に味わうことができるのです。 その正確な起源は未だ不明なものの 7世紀にはガラス工房があったとされる ヴェネチア。 15世紀〜18世紀にかけては ヨーロッパ貴族のハー

箱根の休日 6 〜【箱根美術館】紅葉と苔の「美の競演」に息をのみました〜

秋と冬の狭間。 「箱根美術館」の庭園 「神仙郷(しんせんきょう)」が ひときわ美しく 輝き出すのです。 (MOA美術館(箱根美術館の姉妹美術館) 公式YouTubeチャンネルのこちらの動画 ぜひご覧ください。美しいです。) その様子を 本日はご紹介してまいります。 まずは 「箱根美術館」と「神仙郷」の 歴史からご説明を。 庭園の中に美術館を建てたい。 その夢を抱いたのが 箱根美術館の創設者 岡田茂吉(おかだもきち)氏でした。 選んだのは 箱根・強羅(ごうら)の

箱根の休日 5 〜【強羅公園】エレガントな秋ばらと紅葉の狭間でアフタヌーンティーを〜

箱根強羅公園 (はこねごうらこうえん)。 1914年(大正3年)に開園した 日本初のフランス式庭園です。 四季折々の草花に 彩られたこちら。 とくに秋は、 薔薇(ばら)と紅葉の コラボレーションが 素晴らしいのです。 さっそくご紹介してまいります。 今回ご案内するのは 公園の上半分。 (地図上では、下半分。) 全体で26,500㎡ある公園ですので こちらだけでも十分愉しめるのです。 ケーブルカー「公園上」駅を下車し 歩いてすぐにある「西門」から入ります。 素敵

【芸術の街・箱根】おすすめの美術館8つをご紹介いたします!

アート好きにはたまらない 箱根の街。 今回は、おすすめの 美術館8つをご紹介したいと思います。 1.ポーラ美術館✴︎印象派の名作揃いの おしゃれなアートスポット! 2002年、開館。 箱根の森にとけこむこちらの美術館には 約10,000点のコレクションが。 その中心が、西洋美術です。 とりわけ、印象派の名作が揃うことで 有名でしょうか。 ピエール・オーギュスト・ルノワール 《レースの帽子の少女》 クロード・モネ 《睡蓮》 ポール・セザンヌ 《ラム酒の瓶のある静物

箱根の休日 4 〜【なだ万雅殿】日本料理:麗しき伝統と世界のエッセンスを味わう夕べを〜

1830年創業の (間もなく創業200年)の 老舗日本料理屋さん、 「なだ万」。 リゾート地に唯一ある 「箱根 なだ万雅殿(なだまんがーでん)」を 訪れました。 場所は、ホテル 「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」の館内。 村野藤吾(むらのとうご)氏の建築と 芦ノ湖を堪能できる空間が広がります。 その雅さに浸っていると、 さっそくお料理が 運ばれてまいりました。 『葉月 桐懐石』の始まりです。 (八月のメニューとなります。) さっそくご紹介して まいります。 
・旬菜

箱根の休日3〜【星の王子さまミュージアム】大人が魅了される3つのポイント〜

不朽の名作 『星の王子さま』/著・サン=テグジュペリ。 可愛らしい本という 子どもの頃の印象とはうらはらに 大人になり読み返すと そのメッセージが心に響くのですよね。 この世界観がそのままに表現された 「星の王子さまミュージアム」。 今回は、 魅了された3つのポイントを お伝えしてまいります。 ・旅の気分を味わえる「街並み」星の王子さまミュージアムの 門をくぐるとあらわれる 本格的なヨーロッパの街並み。 まるで、フランスの小さな街を 訪れているかのような気分を

箱根の休日 2 〜【岡田美術館】日本画の殿堂で秋のお花見を〜

2013年秋、 温泉地として有名な 小涌谷にオープンしたのが 「岡田美術館」です。 殿堂と呼ぶにふさわしい 450点が展示された美術館。 現在開催中なのが 『花鳥風月 名画で見る日本の四季 琳派・浮世絵から御舟・一村まで』 2022年3月6日(日)~2022年12月18日(日) でした。 これが麗しくて! 5階建ての3階に その企画展が。 円山応挙の 初秋のモチーフ、綿の弾けた実と 愛らしい子犬の描かれた 《子犬に綿図》 酒井抱一 《月に秋草図屏風》や 鈴木其

箱根の休日 1〜【ポーラ美術館】珠玉の作品と出逢いました〜

箱根にあります ポーラ美術館へ行ってまいりました。 現在開催中の 『ポーラ美術館開館20周年記念展  モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に』 とっても素晴らしかったのです! まず出迎えてくれるのは ポーラ美術館の顔ともいえる ピエール・オーギュスト・ルノワール 《レースの帽子の少女》。 ルノワール作品で 一際美しい「青」が 少女の瞳の色となっております。 クロード・モネの 睡蓮がモチーフとなった作品は二つも。 水面の麗しい 《睡蓮》も 橋の美しい