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箱根の休日 8 〜【箱根ラリック美術館】パリの美しき時代への旅。ジュエリーとスイーツとともに〜

「箱根ラリック美術館」

フランスを代表する
ジュエリー作家・ガラス工芸家

ルネ・ラリックの作品を集めた
美術館です。


その所蔵品の数なんと1500点
(展示されているのは
企画に合わせた200点あまりだそう。)


その他の見どころにも溢れた場所のため
時間がたつのをすっかり忘れてしまいました。

(気づけば5時間!滞在していた模様。)


さっそくその煌めくポイントを
ご紹介してまいります。

・香水瓶から噴水まで!1500点の珠玉のコレクション


ラリックの人生を辿る形で
ジュエリー、香水瓶、室内装飾
鑑賞できるようになっている館内。


ここで少しラリックの歩みを
おさらいしたいと思います。

1860年、
フランス・シャンパーニュ地方に
生まれたルネ・ラリック。


16歳の時に
宝飾職人に弟子入りをします。

20歳の時からカルティエなど
一流宝飾品ブランドから仕事の依頼を受けるように。


そして、1900年のパリ万博で
制作したジュエリーが脚光を浴びます。


その後、香水商のコティと出逢い
香水瓶を手がけ始め
ガラス工芸家の道を歩むように。


壁を飾るパネル、シャンデリア、
噴水、豪華列車と

室内装飾の分野でも
人気を集めるようになるのです。


これらの作品すべてが
フランスの美しき時代「ベル・エポック」の象徴。


それをこれほどまでに豊かに堪能できるのは
日本ではこの場所だけではないでしょうか。




・まるでモネの庭!睡蓮浮かぶ池と太鼓橋


館内の「サロン・ド・サラ」

19世紀後半に活躍したフランスの大女優
サラ・ベルナールに捧げられたお部屋です。

(ラリックの名が世に知れ渡った一因には
アルフォンス・ミュシャと同じく、
このサラ・ベルナールの目に留まったことがあるよう。)


その窓の外には
フランス・ジヴェルニーにある
クロード・モネの庭にような

睡蓮と太鼓橋の綺麗な
景色が広がるのです。

6月末、
ちょうど睡蓮が咲き始めておりました。
(秋ごろまでみられるようです。)

鴨が泳ぐ姿も愛らしくて。

館内二階からも
見下ろすことができます。

余談ではありますが、このお部屋には
サラ・ベルナールの彫刻作品も
展示されています。

そのお姿はミュシャの絵画で拝見してきましたが
作品をみるのは初めて。

芸術家としての才能もあることには
驚かされてしまいました。



・豪華列車でフランス旅気分!優雅なティータイム

作品の一つに
⁡「豪華列車」があることを先ほども
紹介いたしましたが

実はその「オリエント急行」内で
限定のケーキセットをいただけるのです。


実際にパリと南フランスを結ぶルートで
活躍していた

「1929年製 
PULLMAN 1ère CLASSE 
No.4158」。


ラリックの室内装飾を愉しみながら
優雅なティータイムを過ごすことができます。

156枚の
ガラスパネル《彫刻と葡萄》に

ラリックの娘さんがデザインした
パネル《花束》

チューリップのような
ランプシェード。


作品に囲まれいただく
スイーツの美味しかったこと。

(この時はクレームブリュレでした。)

また、箱根の山道を運んだ裏話も聞くことができ
とても貴重な経験となりました。

「特別展示オリエント急行の魅力 
永遠の煌めき ラリックの室内装飾」


11:0013:0015:00(40分間)
当日現地にて予約ができます。⁡

貸切などで利用できない日もあるようですので
事前に公式サイトにて確認されることを
おすすめいたします。




・ラリックの想い出の味を堪能!セミビュッフェスタイルのレストラン


2023年3月に
リニューアルオープンした併設の

「箱根エモア・テラス
(Hakone Emoa Terrace)by 温故知新」

ビュッフェスタイルの
カジュアルフレンチとなっております。

(ビュッフェでないお食事メニュー、
カフェメニューもございます。
また美術館に入館せずとも、利用できます。)


メインを一つ選び
デリとスイーツはビュッフェ
となっているランチのコースを今回は選びました。


そのメインの一つが
「骨付き鶏もも肉の
コンフィーソースシャンパーニュ」

150年来のラリック家伝来のレシピ
「コック・オ・シャンパーニュ」から
着想を得た一品です。


またビュッフェでは
箱根の地場のお野菜をたっぷりいただける
バーニャカウダがとても美味しかったです。

(と言いながら、お写真はデザートですみません。)




今回は、箱根にあります
「箱根ラリック美術館」をご紹介いたしました。


作品も素晴らしく、

お食事やスイーツも美味しくて、
お庭も素敵。

時間に余裕をもって足を運ばれると
いっそう贅沢なひと時を過ごせるかと想います。

写真・文=Mana(まな)



現在開催中の展覧会はこちらです。

「美しき時代と異彩のジュエリー」
会期:2023年4月29日~11月26日

箱根ラリック美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186番地1
営業時間:
 ミュージアム 9:00~16:00(入館は15:30まで)
 レストラン   11:00~17:00

休館日:第3木曜日(8月無休、展示替のため臨時休館あり)
https://www.lalique-museum.com


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