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箱根の休日 6 〜【箱根美術館】紅葉と苔の「美の競演」に息をのみました〜

秋と冬の狭間。


「箱根美術館」の庭園
「神仙郷(しんせんきょう)」

ひときわ美しく
輝き出すのです。

(MOA美術館(箱根美術館の姉妹美術館)
公式YouTubeチャンネルのこちらの動画
ぜひご覧ください。美しいです。)


その様子を
本日はご紹介してまいります。



まずは
「箱根美術館」「神仙郷」
歴史からご説明を。


庭園の中に美術館を建てたい。

その夢を抱いたのが
箱根美術館の創設者
岡田茂吉(おかだもきち)氏でした。

選んだのは
箱根・強羅(ごうら)の地。

大正時代につくられた
日本庭園と西洋庭園などが
合わさった「強羅公園」の

「日本庭園」部分を
整備することを決めたのです。

1944年(昭和19年)のこと。

(ちなみに、その西洋庭園は現在
「強羅公園」として公開されております。
↓その詳細はこちらに。)


28年の歳月をかけ、

箱根の景色と
庭園の調和を愉しめる
「石楽園」

苔と紅葉の美を競わせた
「苔庭」

美術館へと人々を誘う
「竹庭」

をつくり

「箱根美術館本館・別館」や
お茶室
「真和亭(しんわてい)」

といった建物をその中に
配置していきます。

岡田氏の平和を願う想いの込められた
「地上天国」がここに完成したのです。


2021年(令和3年)には
国の名勝に指定されました。



それでは
「神仙郷」
順に巡ってまいりたいと思います。

石楽園

岩石と渓流の織りなすこちらのお庭。

見上げれば
雅な美術館本館を、

見下ろせば
優美な風景を望むことができます。



苔庭

晩秋から初冬にかけて

燃ゆるように
輝き出すこちら。


⁡主役は
130種の苔と
220本の紅葉です。

この美の競演が

まばゆい炎を
上げているように

感じずには
いられませんでした。



竹庭

美術館へと続く道を彩る
こちらは

おしとやかな佇まい。



箱根美術館本館

コレクションの中心は「焼き物」です。

訪れた時には
「箱根美術館 開館70周年 特別展示
所蔵 茶の湯の道具」
(2022年9月30日〜12月7日)

が開催されていました。

見入ってしまうお道具と

「色絵龍田川文四方茶碗(いろえたつたがわもんよほうちゃわん)」


二階からの景色が
たまりませんでした。

大文字焼きの「大文字」に、
相模湾まで一望できます。




真和亭(しんわてい)

苔庭を眺めながら
お抹茶をいただけるこちらのお茶室。


うっとりする眺めと
絶品の和菓子を堪能できます。

この時のお菓子は
小田原「菜の花」さんの
『栗きんとん』でした。

栗とお砂糖だけでできた
こだわりの一粒は
あまりに美味しく

おみやげにして
しまったほど。

(併設のミュージアムショップ
「光琳堂」さんでも
箱根湯本などにある「菜の花」さんの
店舗でも購入できます。)


またお抹茶は
自然農法産のもの

そしてお茶碗は
先ほど館内で拝見した

「色絵龍田川文四方茶碗
(いろえたつたがわもんよほうちゃわん)」

の絵柄のものでした。

これはとっても嬉しい
サプライズ。

⁡色づく紅葉を
愛でながらの一服は

想像以上に贅沢な時間。



⁡この季節は
少々待ち時間がございますが

並んででも味わいたい
ひと時でした。



⁡ということで今回は
「箱根美術館」を

その庭園「神仙郷」を中心に
ご紹介いたしました。

ぜひ「強羅公園」とともに

ゆったりとした箱根での
旅のお時間をお過ごしくださいませ。


(2022年11月16日撮影)

写真・文=Mana(まな)

箱根美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
開館時間:4月ー11月 9:30〜16:30/12月ー3月 9:30〜16:00(最終入館は閉館30分前。)
休館日:木曜日(祝日、11月は開館)、年末年始
https://www.moaart.or.jp/hakone/⁡

真和亭(しんわてい)
開席時間:10:00〜15:30
(箱根美術館の入館券が必要となります。)⁡⁡⁡

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