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「トップランナーによる人生の特別講義・その①」松重豊さん、枡野俊明さん。

今夜の記事では、昨夜書いた内容の記事の続きを書いて行きたいと思う。


(こちらが昨夜の記事になります。↓↓)



私はきのう東京ビックサイトにて行われた、とあるイベントへひとり行ってきた。

そのイベントとは、Eight Networking EXPO 2023だ。

そのイベントの、ひとつの目玉とも言えるのだろう催し「トップランナーによる人生の特別講義」私がこのイベントに参加したいちばんの目的は、これを観ることだった。

三名の方の生トークライブを見た中で今日は、私が好きな俳優さん、テレビ東京系ドラマ「孤独のグルメ」でおなじみの名バイプレイヤー、松重豊さんのお話しを、記事にして行きたいと思う。



松重豊さん枡野俊明さんの登場、そして「禅」


松重さんのトークは、松重さんともう一人のゲストの方が語り合う、という形で進んで行った。

そのもう一人の方とは………
枡野俊明(ますのしゅんみょう)さんだ。

枡野俊明さんとは、一体どなたか??


曹洞宗徳雄山建功寺住職/庭園デザイナー/多摩美術大学名誉教授。

“世界が尊敬する日本人100人”に選ばれた禅僧・庭園デザイナー。

大学卒業後、大本山總持寺にて修行。
「禅の庭」の創作活動により、国内外で高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。

外務大臣表彰、カナダ総督褒章、ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章など、受賞・受章多数。2006年には『ニューズウィーク』日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。

おもな著書に「禅の庭」シリーズなど。2023年1月には俳優松重豊氏との対談を収録した『あなたの牛を追いなさい』を出版している。

Eight Networking EXPO 2023」公式HPの紹介文より



私は元々「禅」の世界にも興味を持っていた。

「この世のすべてはあるがままの状態で良い」や「自分という存在は一体何なのか?その真実を追求し続ける」という考え、人生哲学的なものが私の中にはいつの間にか生まれていた。

その私の考えが「禅」の世界観と共通しているな、ということに、以前から気が付いていた。

そんな経緯もあって、今回このお二人の対談を、とても興味深く観させていただいた。



講演開始時間になると、Queenの「We will Rock You」のイントロみたいなBGMが流れて、会場の照明が暗くなって、こちらのお二人が登場した。


残念なことに、公演中は写真撮影が禁止だったことから、ご本人の姿を写真に収めることが出来なかったのだけど、会場の雰囲気は、こんな感じだった。↓↓

やっぱり現場の迫力は桁違い


ご本人たちの登場の仕方がもう、アーティストのライブみたいで、私はまず、そこに対していきなり興奮してしまった。

「生ゴローさんだーー♡(ぽっ)」そう思った。

(ゴローさん、とは孤独のグルメで松重さん演じるサラリーマンの役柄の名前です。)



松重さんは、もうテレビのまんま。
とても素敵な方だった。

すら~っとスタイルが良くって、話し口調が滑らかで、飾らないお人柄の方。

枡野さんが話されているときに、そのお話しを聞く姿勢、そして相槌を打つ感じなどにとても丁寧な印象を受けて、また更に私は、松重さんのファン度が増した。

講演中は、こちらのお二人が話されている内容を、一語一句聞き逃したくないなって思って、持参していたメモ帳に、ひたすらにメモを取り続けた。

その内容全部を書き記しておきたい気持ちは山々なのだけど、その中でも特に印象に残ったお話しを二つ、記事には書いておきたいと思う。


「現場に行き、そのときのフィーリングを最も大切にして演じる」



まずひとつ目。

「俳優のお仕事をされる上で、心掛けていることは何ですか?」と言う質問に、松重さんはこう答えていた。

『現場入りする前に、あーしよう、こーしようと考えて行ったことではなくて、実際に現場入りをして、その時に何をどう感じるのか?そこをとても大切にしています。新鮮な気持ちで毎回の撮影に挑むんです。

事前に準備して行ったその状態のまんまに本番で演じるのではつまらないな、と思っていて。

現場に行き、そのときに臨機応変に、フィーリングを最も大切にして、演じるようにしていますね。


う~わ~………

なんか、わかるなあ………

私は思った。



松重さんは俳優さんで、私が日々取り組んでいることは執筆だけど、そのお話しの内容に、共感するものがあった。

私も毎日こうして記事を書き始める前に、なんならもう一日中文章をどう書くか、このことを考え続けているようなところがある。

でも、そうして事前に考えていた内容とは、いざ書き始めてみると、まったく違うことを書いてしまったりするもので。

だからやっぱり、事前に考えているよりも、まずは手を動かしてフィーリングで臨機応変に書く、これを大切にしたいって、改めてそう思った。


肥大化して行く「野心」との付き合い方



そしてもうひとつの質問への松重さん、そして枡野さんの答えもまた印象に残った。

「出世や昇給などに野心が燃えすぎてしまいます。そんな野心との上手な付き合い方はありますか?」という質問。

松重さんの回答。

『良い仕事をしたいとは常に思っていますが、この仕事が自分の全てじゃないって、そう思ってるんです。

生きること、例えば風を頬に受けて気持ちがいいな~って感じたり、部屋の掃除をしてスッキリとした気持ちになって嬉しくなったり、そういったことも、僕は大切にして生きたい。

野心が自分の中の一部なら良いのですが、それが自分の全部になると良くないんじゃないかな〜?って、そう思うんですよね。
仕事だけじゃなくって、その他の色々なことに興味を持つと良いのかな、と。」


ず~ん………

そしてジーン…………

私の目に狂いはなかったな、そう思った。



私も、松重さんと同じように考えている。仕事だけに全力を注ぐのではなくって、誰かを愛したり、日常の中の小さなことに喜びを見出したり、色々なことに興味を持って、視野を広く持って私は生きたいなって思っている。

その松重さんの回答に、枡野さんがこう付け加えていた。

『「稼ぎたい」とか「出世したい」とか、野心を先に置いてしまうから疲れるんです。

そうではなくって、自分の使命を認識しそして全うしてさえいれば、何事も結果は後から必ずついてきます。

「自分は、世の中の為に一体何が出来るだろう?」という問いや、ご自身の原点をどうか忘れないでください。』


ああ………

これも今の私にとってはズンとくるお言葉たちだった。

日々文章を書き続ける「真の意味」を見失わないこと




私は、早く自分が書く文章を収入に繋げ、少しでも夫から経済的に自立をしたいという野心に、一時的に囚われてしまっていた。

でもいちばん見失ってしまってはいけないものは、そもそも、私はなぜこうして日々文章を書き、そして公開しているのか?というその原点なんだ、そう思った。



本を売るためだけに文章を書くんじゃない。

「HSP気質や統合失調症の遺伝子を持ち、生きづらさを抱えている方々の何かに、私が書く本がなれたとしたら嬉しい。」そう考えて文章を書き始めたという、その原点をすっ飛ばしちゃいけないんだよなあ…



と………

ふと気が付けばここまで書いて3000字近く、そしてこんなに遅い時間になってしまった。またまた書きたいことを詰め込んでしまった。

でも、今は充実した気持ちでいっぱい。


ここまで読んでくださってありがとうございました。また明日、おやすみなさい。

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