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心を晴れやかにしてくれる。 【花文字作家・牧さん】インタビュー

こんにちは。間宮まさかずです。

noteを始めるにあたって、私が挑戦してみたいと思っていたことの1つ。
それがインタビュー企画です。

私が普段交流している方の中には、素敵だなぁ、皆さんにも知って欲しいなぁ、と感じる活動をされている方がたくさんいます。
このインタビュー企画は、私が好きになった方たちにお話を聞かせて頂きながら、その活動をご紹介していく内容にしていきたいと思っています。

カフェでお話を聞いているような気持ちで、お気軽に楽しんで頂けると嬉しいです。

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第1回目となる今回、お話しさせて頂いたのは、日本花文字の会・公認作家の牧さんです👏👏👏

牧さんの花文字作品。
吉事を表す「慶」の文字も
花文字で描くとさらに華やかに。

花文字って?


花文字という言葉を初めて耳にする方もおられるかもしれません。

花文字とは、龍や花、鳥など風水において縁起のいい絵柄と文字を組み合わせて描いたもので、「花絵文字」や「吉祥文字」などとも呼ばれています。

自分や家族の名前、お商売をされている方はお店や会社の名前などを花文字で描き、幸せや商売繁盛を願う。そんな「福招き」の意味も込められたアート作品です。

牧さんのプロフィール


東京都在住の花文字作家であり、講師。(日本花文字の会 公認)
中学生の息子さんとハムスターが大好きなお母さん。
小学校の学習支援やオンライン塾など、教育に関わるお仕事で幅広くご活躍されています。
牧さんのinstagramは
こちら


花文字との出会い

──牧さんが花文字作家になるまでの
経緯を教えて頂けますか?

牧さん:
花文字に出会う以前から、私は書道に親しんできました。書道の先生をしている親戚もいたので、幼い頃に教えてもらう事もありましたが、きちんと教室に通い始めたのは小学生になってからで、そこから大学の頃になるまでずっと習っていました。そのまま学生時代に師範の免許も取得しちゃうくらい、好んで取り組んでいましたね。

その後社会人になり、子育てをしながら、塾の講師や学童支援員など教育に携わる仕事をしていたんですが、子どもたちとずっと接しているとたまに疲れちゃうこともあって(笑)そこで、静かな時間を求めて、いつか習ってみたいと思っていた花文字の体験教室に参加してみたんです。

筆を手に取り最初に描いた文字は、「叶」の文字。そこでこの「十」の縦線を「竹」の絵で表現した時、ものすごく気持ち良かったんですよね。筆を押さえる力加減で色んな竹の節が表現出来たり、書道で筆を引っ張るのとはまた少し違う感覚で、花文字を描くのを楽しんでいる自分に気付きました。さらに、「書道をやっていた人はやっぱり腕が良いね」という褒め上手な先生の後押しもあって(笑)、そのまま花文字講師の免許を取得に至りました。

ちなみにこの「竹」の絵は、今の私のアイコンである「牧」の文字にも使っています。

──その一筆が今の活動に繋がっていると思うと感慨深いですね。

牧さん:
そうですよね。それに、私にとって花文字はセラピーみたいなものなんです。たまに仕事や子育てで疲れた時も、筆を手にして描いている時間は静かに自分と向き合える。私に必要な大切な時間です。

出来上がった作品がこんなに華やかなら、
気分も上を向きそうです。

牧さん:
花文字講師の道を選んだのは、「優れるな、異なれ」という考え方が私の中にあったのも影響しているかもしれません。書道の世界は既に師範代の方がたくさんおられるし、たとえ師範の免許を取得したとしても、次は師範になりたい人を教える為の免許、その次は、、と言う風に終わらない昇級システムのようなものがあって(笑)

そんな中、好きだった書道の世界で他の講師の方との差別化を図るには?と考えた時に、私が見つけた答えが花文字でした。書道に比べると花文字はまだ講師の方も少ないので、巡ってくるチャンスも多いのではないかなとも考えていました。

──なるほど!戦う競技を選ぶという視点も
大切にされていたんですね。

色味や背景が変わると
がらっと雰囲気が変わります。

オンラインでのつながりから拡がっていく活動

──最近は、花文字のワークショップも
されているそうですね。
詳しく教えて頂けますか?

牧さん:
昨年から、西早稲田にあるカフェで定期的にワークショップを開催させてもらっています。カフェの一角をお借りして、花文字を描いている所を実際にお客さんに見て頂いたり、体験レッスンを楽しんで頂くというイベントですね。

また、今年のお正月には、浅草のカレー屋さんでも新春花文字イベントを開催させて頂きました。外からガラス越しに店内が見えるので、窓際のテーブルで花文字の実演をさせてもらって、浅草寺の参拝者の方が興味を持って見て下さいましたね。

作品作りの過程を誰かに見て頂く機会はあまり無いので、私にとってもお客さんにとっても刺激のある時間になっていると思います。関心を持って声をかけて下さるお客さんもいるので、とても嬉しいですね。先日も、たまたまワークショップを見ておられた方が、お店の玄関に飾る為に店舗名を花文字で描いて欲しいとご依頼して下さいました。ワークショップが新しいご縁の生まれるきっかけにもなっています。有難い事ですね。

──素敵なお話です。
ワークショップを開くきっかけは
どのような感じだったんでしょうか?

牧さん:
私が参加しているオンラインサロンでの人とのつながりがきっかけになりました。既にサロン内で花文字の活動の事や私の人となりを知って下さっている方のお店でのイベント開催なので、話も早かったですね。そのような人脈が無ければ、もしワークショップをやりたいと思ったとしても、カフェなどに直接営業をしに行って私の活動を知って頂く必要があるので、オンラインサロンに入っていなかったらこんなに精力的に活動は出来ていなかったと思います。

また、以前の私はSNSをほとんど利用していなかったんですが、1年程からInstagramで作品を投稿するようになりました。これも、仲良くなったサロンメンバーのおかげなんですが、頂いたアドバイスをもとにより多くの人の目に届いやすいように工夫をしながら発信を楽しんでいます。

最近は、そんな私の活動や発信のおかげもあってか、江東区のカルチャーセンターでの教室を持つ事も出来ました。今は月に1回、そちらで吉祥花文字の体験会を開催させて頂いています。

これからどんな風につながりが広がっていくのか、私自身もとても楽しみです。

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あとがき

花文字というものを、私は牧さんの活動を目にするまで知らなかったのですが、自分の名前を花文字で描いてもらった時、何とも晴れやかな気持ちになったのを覚えています。店舗名や、お子さんの命名の書を花文字で描いてもらう人がいるというのも納得です。

また、一見書道にも似た伝統的な世界でありながらも、Instagramを活用されていたり、オンラインコミュニティでの人のつながりが活動の後押しになっていたりと、牧さんのご活躍から時代の流れが感じられるような気がしてとても勉強になりました。

これからも牧さんのご活躍がとても楽しみです。
牧さん、素敵なお話をどうもありがとうございました!

また、喋りましょうね。

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