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雨の日のタクシーはまるでポケモンのように。

雨の1日。
私の朝8時集合はまれなできごとで、雨の朝をすっかりなめていた。

もちろん、ある程度予測はしていた。朝の本気の満員電車に乗れるわけないので急行は使わず、目的地までなるべく混んだ電車に乗らずに済む方法をじっくり計画。

目的地からは離れているけど家から電車を乗り継ぎやすい三軒茶屋からタクシーに乗ることに決めた。大きな道を通らないで行けそうだから、混むことはそんなにないだろう。そこまでの電車はぎゅうぎゅうだったけれども。

密着の電車から解放されて、さあタクシーと意気込んで気づく。
三軒茶屋駅にはタクシー乗り場がない。

あらま。

でも大きな道沿いだし、道ばたでタクシーを止めればいい。と思ったら。

なるほどねぇ。雨の朝の東京だもの。
空車のタクシーがスイッとやってくるなんて夢物語だった。
大体は人が乗っていて、人が乗ってないと思ったら回送。

みなさん、アプリでタクシー呼んでるんだな。
賢い人々が、目の前で回送タクシーに乗り込んでゆく。
ぼんやり立ってる私のために都合よくタクシーが来る確率は低い低い。

結局集合から10分ほど遅れて現場にたどり着くと、他の人たちもタクシーが捕まらなかった話でひと盛り上がりした。

帰りにみんなでタクシーを呼んでもらった際にも「30分ほどかかりそうです」とまだまだタクシー混雑は続いていた。
ケータイの地図を見ると、ポケモンのように近くにいるタクシーが見えるのに、誰もアプリに登録しておらず、登録するには諸々入力せねばならず。

みんなで輪になってケータイを覗いて「すぐそこにいるの、見えるのにねぇ」って笑いながら、雨の寒さに震えた。

こんなことは滅多いないけれど、でもまたいつの日かのためにタクシーのアプリを導入しよう。地図上に動くタクシーを、指一本で軽々と捕まえられる大人に私はなりたい。



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