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【展覧会】 DOUBLE FANTASY -John & Yoko展 の記録。

ダブル・ファンタジー展に行ってきました。

この展覧会は、もともと2018年〜ジョン・レノンの故郷であるイギリスのリバプール博物館で開催された後、今回、オノ・ヨーコさんの故郷である東京へやってきたのだそうです。

しかも、開催期間はジョン・レノンの80回目の誕生日である2020年10月9日からオノ・ヨーコさんの誕生日の2021年2月18日までの開催とか。

なんか洒落てます。

場所は「ソニーミュージック六本木ミュージアム」。大人でしっとりした雰囲気の展覧会でした。

ちなみに写真撮影OKの展覧会でした。

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1. ジョンとヨーコ が出会うまで。

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二人の各々の歩みから展覧会はスタートします。

ジョンが右、ヨーコが左の壁に対象的に展示してあるのですが、各々の写真を撮ると、ガラスケースに反射して胸の部分にお互いの顔が映るんです。

反対側にあるんだから、そりゃそうだろ、ってなるかもしれませんが、わたしはここに「あーいいなぁ」と思ってしまいました。

出会う前から、お互いの胸の中に密かに眠っていた感。

考えすぎでしょうか?

では続いてみていきます。

ヨーコの作品をみていると、後ろのお姉さんが「コホンコホン」と咳き込むので、振り返ると、そこには紳士のお姿が。

「?」と思いながらまた見ていたら、今度はわたしが前にいた女性に怪訝な視線を投げかけられました。

なんのことかというと、これもヨーコの作品の1つ。

音の作品ですね。ヨーコの咳する音が「コホンコホン」と流れています。

いまのこの時期なので、ココに来るとみんながきょろきょろしているのがおもしろくて、ちょっと離れたところから人間観察してしまいました(性悪)。

ちなみにここに飾ってあったヨーコの写真が激カッコよくて好きでした。

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そして次はいよいよ、二人が出会った「インディカ・ギャラリー」のお話へ。

ここでジョンの人生を変える「YES」に出会うわけです。

インディカ・ギャラリーを再現した展示の近くにジョンとヨーコが出演したTVショーの映像が流れていました。

浅い知識で、このインディカ・ギャラリーで二人は劇的に恋に落ちたのかと思っていたのですが、ジョンは最初展示を見始めたときは懐疑的だったのですね。でもはしごの先にあった「YES」を見て、

それなら「YES」だ。と思った、と。

一方のヨーコも作品として展示した「リンゴ」をジョンがかじってしまったので、そのときの印象はあまりよくなった、とか。

でもこの会話のやりたりしたら、もう心に♡が芽生えますよね、と思いました。

「釘を打つための絵」にて。

「釘を打っていい?」(展示会前のサラの絵に)

「5シリング払っていただければ」(やんわりお断り)

「では、ボクは想像の5シリングを払うから、想像の釘を打っていい?」

ジョーーーーーーーーーン!!

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2.二人が出会って結婚するまで。

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二人が出会ってからの最初の展示がこの2つのメガネ。ジョンのメガネとヨーコのサングラスです。

わたしは今回この展示がいちばん好きでした。

2つのメガネはお互いを映しているけど、まだ近づいていない。この距離感が二人が出会ってからつきあうまでの関係性を表しているように見えました。

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約1年半くらいかけて2人は少しずつ距離を縮めていったようですが、ある日を境に突き抜けていくんですね。

ここからの2人のアクセル全開感がすごい!

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ふたりが共同制作した「TWO VIRGINS」は当時かなりセンセーショナルな作品だったことでしょう。(今でもかなりのインパクト)その時代にリアルに体験して、その先制パンチを受けてみたかったなと思いました。

3.結婚してからの二人。

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結婚してからの二人のメッセージの強さは、さらにパワーアップしていきます。

かなり騒がれて、よいことばかりではなかったはずですが、それを逆手にとって、平和パフォーマンスをしよう!となる思考がカッコいい。

ここでは、「ベッドイン」のときに使われたギターやポスターが展示してありました。

あまりにも有名なパフォーマンスなので、自分から遠い歴史上の出来事のような感覚があったのですが、実物の展示を見たらかなり胸に迫ってくるものがありました。

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平和活動の1つとして、各国の首相にむけて送った「Acorn Peace(平和のどんぐり)」。この情熱と発想と行動力には考えさせられました。

そこからの二人は紆余曲折あり、、別居していた時期の展示などもありました。

一見別居はよくないことのように受け取られがちですが、二人はこの期間でジョン&ヨーコとして同化していた日々から、「ジョン・レノン」と「オノ・ヨーコ」に戻った、と感じました。

各々の時間を経て、二人のアーティストの新しい愛の形が見えたのかもしれません。

そして、Starting overへとつづきます。

4.ジョンとヨーコの再出発。

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ここからのジョンとヨーコは次のフェーズへと移っていきます。

ショーンの誕生です。

このときジョンは子育てに専念、いまでいう「主夫」ですね。

日本は最近でこそ、主夫や夫の子育てが騒がれるようになりましたが、ジョンはそれを46年前にやっていたんですよね。

ここに流れてたジョンとショーンが海で一緒に遊ぶ姿の映像がなんとも平和で、穏やかで、愛らしくて、見ていてじわーっとこみ上げてくるものがありました。

スーパースターがやっと安らぎと平和を手に入れたような安堵感。よかった、と。

そしてこの部屋の最後はジョンとヨーコの「イマジン」の映像が流れるミニシアターがありました。

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ジョンが歌い終わって、
二人で目を見合わせて、
ちょっと間があって、
同じタイミングでキスをする、
素敵でした。

ここのミニシアターを出ると、もうそこにジョンはいません。

最後の最後に、ヨーコ、ショーン、前妻のシンシア、ジュリアンの4人が交互にジョンについて語る映像が印象的でした。

時系列で展示してあるので、どうしても最後は胸にずしんとくるものが残ります。

ジョンの人生とは、ヨーコの人生とは、そんな思いを巡らしていると最後にジョンとヨーコのメッセージがありました。

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「YOU ARE HERE」

そうでした、自分の人生とは、を考えるのを忘れていました。

この展示を見て、ジョン&ヨーコから感じ取ったことを自分はどう活かすのか、どう行動していくのか、改めて考え直すきっかけとなった展覧会でした。

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