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自分と他人を比較する人の心理

どうしても自分と他人を比較してしまい、劣等感に悩む人は多い。
他人の良さを見ていると素直に喜ぶことができずに、「自分はダメだ」と思ってしまい、落ち込んでしまう。
これは誰もが経験があることだと思う。
どうしたらこの気持ちから解放されるのだろうか…と悩んではいないだろうか。
この「比較」というのは厄介で、無意識のうちに比較してしまう人の心理。
比較すること自体には意味はない。ただ、これが習慣化してしまうと他人の長所しか見えなくなってくる。
自分と他人を比較する人の癖や心理を理解して、自分の癖を見極め、比較しないよう気を付けていきたい。


自分と他人を比較する人の特徴

1.社会的地位を比較する

日本は社会の構造上、「嫉妬」の感情を生みやすい。
これは教育の段階で他人との競争を強いられることから始まるもの。
幼稚園、小学校のころから競争に巻き込まれ、高校や大学受験に影響する。そして、就職活動においても大企業などへの就職競争が始まる。やっとの思いで入社しても、企業の出世競争が始まり、社会的地位が気になり始める。

2.自己肯定感が低い

自己肯定感とは、自分を受け入れることができる感情のこと。
「自分にはできない」と思っていることをうまくやっている人を見ると嫉妬したり、劣等感を感じたりする。
しかし、「自分にはできない」と思ってしまうと本当にできなくなってしまう。自分に暗示をかけてしまう。

本当に「自分にはできない」のだろうか。
 
「できない」という呪文で自分を守ろうとしているだけなのではないだろうか。これによって、自分の中にある可能性を潰していることに気がつかないだろうか。

自尊心(自分を尊いと思う心)が低い人ほど、真面目な人である。
真面目な人は自己分析をしている。しかし、自分の悪いところにフォーカスし過ぎ。

なので、自分の長所を探してみる。
どんな人にも必ず良いところがある。
「良いところを探したって何も始まらないじゃないか」という声も聞こえてきそうだが、まず探す
人のことを気遣える、相手の気持ちをよく考えられる、誠実であるなど。
自分と向き合ってみて、紙に書き出してみる。

3.過去に嫌な思いをした経験があるから人を怖がる

人と比べる人の中には、過去に信頼していた人に裏切られたり、嫌な思いをさせられたりした経験があるので、その恐怖感により他人と比べ、自分の弱さを守ろうとしているのかもしれない。

4.基準の心配をする

誰が決めたかわからない「レール」、だけど多くの人が歩んでいる。
そう見えたり感じたりすると「自分も同じように歩かなくてはならない」と感じてしまうことがある。
「同じレール」を歩めていない自分はダメだと自分にレッテルを貼りたくなりそうですが、そんなことはない。

これは世界が勝手に決めていること。

だから結婚だってしなくたっていい、社会人になれていないからって落ち込む必要なんかない。

大事なのは、自分が幸せだと思えるような「舵」を自分がきること。

すべての「レール」が全て自分にとって幸せとは限らない。

5.嫉妬心が強くて人を妬みやすい

自分と他人を比べてしまう人は嫉妬心が強く、「あの人がやっていることは見ていて羨ましい、自分もあんな風になりたい」と思って他人に嫉妬するようになるやすい。

嫉妬心は誰にでもありますが自分と他人を比べる人は、自分を受け入れられず自己否定する癖があるため、特に嫉妬しやすい。

自分と他人を比較する人の中には抑えきれない嫉妬心が特徴で、誰であっても相手を敵と同一視して人間関係に疲れてしまう人もいる。

6.何かしらの劣等感やコンプレックスを持っている

劣等感を感じている人ほど、他人と自分を比較してしまう傾向がある。
無意識のうちに、自分の悪いところと相手のいいところを比較してしまう。

  • 自分はしっかり仕事をしているのに、これ以上にあの人は良い仕事をしている。

  • 自分には彼女がいないのに、あの人にはいいパートナーがいる。

自分にないものを見つけてそれを相手に当てはめていく。
いつの間にか劣等感という感情が生まれてくる。これが癖になり「他人と比較する人」になってしまう。

7.ただの比較で終わってしまっている

他人と自分を比較する人は結局、他人と自分を比較してしまう。
自分には無理だと諦めの感情が出てきてしまう。
しかし、よくよく考えてみると比較している「人」は私と同じ「人」。何かしらの得意・不得意、身体的特徴など様々なもので構成されている不完全な「人」
そういう存在に対して、ただ比較だけしてできない理由を見繕って終わりするのは時間の無駄。これを「人生の嘘」という。
少しでも敗北感や悔しさが残ってしまうのなら、これをバネにして自分ができることに変えていくことができれば可能性が広がるはず。
ただ、比較するのではなく、その気持ちをどうやってじぶんのために使えるかを考えてみよう。

他人と比較しないようにするコツ

1.「自分の成功」にも目を向ける

自分の成し遂げたことや、乗り越えたことを考えてみる。他人の人生に影響を与えたこともあったはず。それこそあなたの成功。財産。

2.なぜ比較するのか自問自答する

自分が十分ではないと考えているのだろうか?
物事に詳しくない、知識がないことを懸念しているのか?
他人の能力に恐れを感じているのだろうか?

もしそうなら、自分がなぜそのように感じるのか考え直してみよう。
そしてそのような思考にならないように自分を訓練すること。
他人と自分を関連付けているうちは、決して満たされることはない。

3.「モノ以外」の目標を持つ

他人が持っているモノに注目して、これを成功としてしまうと嫉妬や自己否定につながる可能性が高い。
まずは「目標」を持つこと。愛や思いやり・寛大さ・友情のようにモノではないもののために努力してみよう。

4.他人は敵ではなく仲間である。競争をやめる。

誰が何と言おうと人生は競争ではなく、そこに勝者も敗者もいない。
ただ常に感謝すること。周囲の人の存在・施しに感謝すること。
自分自身は感謝を求めず、ただ周りに施すこと。


5.テレビの中のセレブだって「一人の人間」ということを理解する

有名人や成功した人を羨ましく思いつつ、自分では決してなれないとひがんでしまう。でも、あなただってすばらしい人間。どんな有名人であろうと彼らもひとりの人間。
誰だって「ひとりの人間」

6.自分をやる気にさせる比較などない

有名人や知り合いなど、あなたが他人と自分自身を比較するときはそのことが自分に与える影響を想像してみる。比較することで熱心に働くことができたり、自分の限界を超えることができたり、新しいことに挑戦しようとする気持ちが生まれるでしょうか?

7.比較が習慣化してしまったら散歩に行く

環境を変えることと、散歩に出かけることが頭をスッキリさせてくれる。

8.今あるものに感謝

自分が十分でないと感じたときは、幸せを感じるために自分が持っているものを書く。大きなことでも小さなことでも書いてみる。

9.比べるなら「自分自身」

他人ではなく(前提として、他人とは競争する必要がない)、自分自身と対決すること。速く走れるように頑張ったり、詩を書いたり、マッチョに近づけたり。過去の自分より1ミリでも大きく、前に。

10.自分に優しく。失敗しても大丈夫。

常に自分に優しく。絶えず成功する必要なんてない。上手くいかなくても大丈夫。

まとめ

「他人と自分の比較」について書いてきました。
書いてきて他人の存在も大事だけど、自分自身はもっと大事。他人の中に自分を見出すのではなく、自分自身の中の自分を大事にするということを学べた。
できることは、過去の自分より今の自分が周りに何を施せるかを考え行動することだと感じた。

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