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「丁寧な暮らし」のし過ぎはストレスフル

「丁寧な暮らし」って何だろう・・・?

「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(著者・佐光紀子さん)という、
ついつい読みたくなるタイトルの本。


そんなに真剣に家事をしなくても・・・という内容の本でした。


日本男性の家事の分担割合は、先進国中最低の15%
2000年以降は専業主婦の世帯よりも、共稼ぎ世帯が多くなっている。



でも、家事については、いまだに妻が果たす役割が多い。 (-_-;)
とのことですが、私はこの本のメインテーマとは関係のない、
「丁寧な暮らし」信仰、そこにひっかってしまいました。


丁寧な暮らし信仰とは? 

そんなこと知らなった呑気な私。どうやらこういうことらしい。


  • 毎朝、雑巾で隅々まで床を拭くこと

  • ベランダで栽培したプチトマトを朝食のテーブルに出すこと

  • こだわった食材を選び、食事を作ること

  • 靴箱の中の靴をじっくりと磨きあげること

  • 押し入れなど収納術を駆使して、部屋の中には無駄なものが無い。

  • 子どもが帰ってきたらホットケーキを焼いて一緒にティータイム

あ~、雑誌の特集によくあるような・・・ナチュラルな生活ってことか。
季節感、ハンドメイド 心を込めて家事というのがキーワードね。



こんなナチュラル生活っていいなとは思う、部屋がスッキリしててグッド。しかし・・・私がひっかかりを感じる部分は、




丁寧な暮らしの家庭科的なものが苦手、私にとってはネガティブに見える。そして他人目線になってない?😞



家事が趣味レベルに好きな人はいい

「お手製」とか「手づくり」・・・それが苦手な人もいるのです。

私は、子供が幼稚園で使う縫物がかなりイヤだった。
中学・高校で家庭科の授業がある日は特に憂鬱だった。



味噌や梅酒は手づくりしてみたい。だけど実際は・・・。
「四季折々の食材」は良いとして丁寧な調理をする時間はある?



雑巾がけを毎日やれるだろうか?やろうと思えばできるか・・・?
いやきっと挫折する。(-_-;)


部屋に無駄なものが無い家などある?
無駄=趣味のものとか、楽しみのモノだと思うのだけど。



丁寧な暮らしは妄想だ

そう考えていくと丁寧な暮らしは妄想だとわかる。
それができるのは一部の「生活密着型趣味」をもっている人だけ。


だから、私などが「手づくり感」満載な暮らしをしたらどうなるか?
自分が不機嫌になることも目に見える。


頑張り過ぎて疲れる。
だとしたら「丁寧な暮らし」は参考程度にしておくのがいい。




健康面を考えていただけ

私も子供も喘息やひどいアレルギーに苦しんでいました。
体質改善のために、あれこれ試して必死だった時期があります。

健康面を考え自然派志向になっていましたがそれは趣味とは程遠いもの


なるべく質の良い食材を探す。

肌に触れるものはデザイン無視で肌に良いという基準で選ぶ。

ご飯は土鍋でたく(いくつ鍋を割って買い替えたことか・・・😔)

おやつも手づくり。

石鹸や重曹を活用。

ペットボトル飲料は買わずに水筒持参、いつもおにぎりを作っていた。

ああ、あの当時は頑張ってた~。
「丁寧な暮らし」なんて言葉は無かった、ただただ毎日必死だった。




本当に環境に優しいのだろうか


それにしてもここ十数年「エコ」をうたった、にせもの自然派が蔓延っているような気がするのですよ。

ナチュラル
地球に優しい
環境に配慮した
という言葉に私たちは弱い、実際に私は弱かった。


オーガニックやら自然派、環境にやさしいと宣伝しつつ
実際は、全然環境にやさしくないモノだってある。
昨今の環境配慮ブームもどうなのだろう。


もしかして、ブランドものにハマって高級品を買うのも、
丁寧な暮らしに飛びつくのも同じようなことなのでは・・・?



だとしたら「素のフリをした厚化粧メイク」のように
外見だけ重視する空虚さがある。


そうだ、それに「丁寧な暮らし」は単にブーム
実生活には根付いていない、広告や宣伝が作り出したイメージでしかない。


SNSを見れば「他人の丁寧な暮らし」がある。
そこには他人の目線がいっぱい。もちろん、誰だって他人の目を気にする。



ナチュラルな自分を演出したい気持ちもわからなくはない。

だけど・・・


他人目線は疲れるしつまらない


他人目線だときっと疲れる。手間ひまかけるということは大切にしたい。
そこから得られるじんわりとした幸福感は大好き。



だけど人に勝ることを目的にしたオシャレはいらない。
「こう見せたい」という気持ちと「こうありたい」という気持ちは似ているけど違う。


時間も労力も取られたくないから、見栄えはほどほどでOK。
私は家も服も、気持ちが落ち着くとか機能性を重視。



「正しい」家事に縛られないように

何しろ親や学校や社会から刷り込まれた「正しさ」の影響は大きい。
不必要な習慣だと気づけばやめよう。


何より私は、自分が快適に暮らすためよりストレスの少ない生活という
方向でいきたい。「丁寧な暮らしは」し過ぎればストレスフル。


生活に正しさを求めず臨機応変に

快適に、快適に・・・


記事がお役に立てれば嬉しいです。自然こそ私たちのお手本。自然や周りの人を大切にする日本の心を取り戻したい。サポート大歓迎。