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ギーは万能オイル、ギーを自宅でつくってみよう
ギーって何?バターとは違うの?
という方がたくさんいらっしゃると思います。
ギーとは、無塩バターから不純物を取り除いたバターオイルです。
たんぱく質と脂質を分離させた、澄ましバターのこと。
アーユルヴェーダでよく使われるオイルで、もっとも純粋な油とされています。
自宅で簡単につくれます
インドではギーは万能な油。マッサージやトリートメントにも使われます。買ってもいいけど高いし、自宅でお手軽に作れますよ。
我が家でも重宝しており、はや十数年。
最近ちょっと作り忘れておりました。
久しぶりに作ってみました。♪
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通常のバターのように料理に使います、何かに塗って食べてもOK。
いろいろな料理に安心して使えるので、作り置きしておくとかなり重宝します。
炒め油として使ったり、焼きたてのパンにぬっても美味しい!
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【用意するもの】
無塩バター
(今回は、四つ葉バター450グラムでつくってます)
スプーン
ガーゼ
保存用のガラス容器
【作り方】
①無塩バターを鍋に入れ、弱火~中火であたため焦がさないように
溶かします。
②バターが溶け表面に白いクリーム状のものが浮いてきますので
この状態で弱火にします。
③表面のクリームの泡をスプーンですくい取ります。
この時鍋をかき回さないようにします。
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あまり出ない時もあります
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焦がさないように火加減を調節、弱すぎにも注意😉
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そろそろ出来上がり 🙂
④黄金色が透き通って、鍋の底が少しだけ焦げつきはじめたら出来上がり。
火を止めます。
焦がし過ぎに注意しましょう。
焦がしても食べられますが、おいしさと風味が無くなる気がします。
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⑤ギーが冷めるのを待って、ガラスの器にガーゼ(適度な大きさに切って
二重くらいにします)でこしながらうつします。
こす作業は、キッチンペーパーでもよいでしょう。
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➅すっかり冷めたらフタをしめて冷蔵庫で保存します。
(冷やすとバターのように固まります)
冷蔵庫に入れて二か月ほどで使い切るようにします。
量が多いと時間がかかります。
バター450グラムだと、火にかけてから色が透き通るまでが20分くらいでしょうか。
こしたカス(カゼインと少量の乳清たんぱく質からなる固形物)は捨ててもよいです・・・食べてももちろん大丈夫です。
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独特の香ばしい香りがあります
色もきれいな黄金色をしていますね
ギーの効果
さて、ギーには様々な健康促進効果があります。ギーは2015年にアメリカの雑誌TIMEで「続・最も健康的な食品50」に選出されていますね。
消化促進
アーユルヴェーダでは、アグニ(消化力)を活性化して正常に保ちます。
非常に消化吸収が良いと言われます。
便秘解消
腸に潤いを与え便通を良くしてくれます。便秘の人は寝る前にホットミルクにギーをスプーン1杯入れて飲むと良いでしょう。
善玉コレステロール増加
ビフィズス菌などの善玉菌を増やす働きがあり免疫機能に働きかけます。
脂肪がたまりにくい
脂肪を分解、燃焼する働きがあるといわれる共役リノール酸が多く含まれます。エネルギーに転換しやすい中鎖脂肪酸も含みます。
抗酸化作用
動脈硬化や老化を防ぐ抗酸化作用があるビタミンA、Eが多く含まれています。
脳機能の低下を抑える
知性と記憶力を高め、認知症やうつといった脳機能の低下によって起きる症状を改善することが期待できます。
心身の健康のバランスを整える
アーユルヴェーダでは、記憶力、知力、精力、を増大させ、毒素や発熱、疲労、不幸などを除去するオイルとして使用されています。
その他 注意点など
バターよりも純度が高いため劣化せず長期保存が可能ですが、
やはり冷蔵庫で保存しておいたほうが良さそうです。
出来上がりのタイミングさえわかれば、失敗することはあません。
何度がチャレンジして是非コツを掴んでみてください。😀
それから、以前グラスフェッドバターを使ってみましたが・・・なぜか四つ葉バターの方がおいしく出来上がると思いました。
お好みでいろいろ試してみてくださいね。
アーユルヴェーダでは、浄化に用いられます。
ネトラバスティといって瞳の浄化に使われますが、ご自宅で作ったギーで自己流でやらない方がよろしいかと思います。
1日の摂取量の目安は大さじ1~2杯程度です。
摂りすぎには注意ですね。おいしいから、つい摂りすぎちゃうので。
ビンから取り出す時には、清潔な乾いたスプーンを使用してくださいね。保存容器もきれいなものを使ってください。
バターコーヒーや、肉・魚・お野菜のソテー、トーストに塗るなど毎日の生活にギーを取り入れて、是非健康増進に役立ててみてください。
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◆参考にした本・資料
「毒を出す食 ためる食」 蓮村誠
「物忘れの9割は食事で治せる」 蓮村誠
「アムリットだより2017年 11・12月号」
お読みいただいてありがとうございます。😀
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