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シンガポールの黄色いリサイクル箱。循環ファッションを目指すCloopの明るい取り組み

こんにちは。シンガポールのわん吉です。
先日、街中にある黄色い大きな箱に、いらなくなった服を寄付してきました。

黄色い大きな箱は布類のリサイクルボックス

ポップでかわいいこの箱は、循環型ファッション企業の Cloop が設置したTextile Recycling Bin。シンガポールのショッピングモールや団地内など、あちこちに設置されています。

ここで受け付けているのは、服、バッグ、靴、アクセサリー、ベルト、帽子、きれいな下着、ぬいぐるみ、リネン、枕など。きれいで乾いた状態のものを自分で袋に詰めてから、黄色いTextile Recycling Binにポンと入れます。

団地内にあったTextile Recycling Bin


シンガポールの循環型ファッション事業、「Cloop(クループ)」

Textile Recycling Binを提供しているCloop(クループ)は、Jasmine TuanさんとTan Yin Lingさんが共同創業者を務める、シンガポールの循環型ファッション事業です。

Cloopのインスタグラムより

シンガポール環境局の統計では、2022年に25万4000トンの服や布が破棄され、そのうちリサイクルされたのはたった2%(5000トン) という数字も。アパレルの過剰消費と過剰廃棄の現実が見えてきます。

Cloopはこうした問題を解決するために、私たちが着て楽しんだ後のファッションや布製品を持続可能な商品に代えて、ファッションの循環(ループ)を目指しています。

クループの掲げる Cloop Cycle の図  https://cloop.sg/about/ より


誰でも寄付できるようにリサイクルビンを設置

そもそもの発端は、リサイクルにはビンや紙やプラスチックなどがあるのに、どうして布はないのかな?という素朴な疑問だったそうです。

Cloopでは、いらなくなった布類を誰でも寄付できるように、ISO認証のリサイクルパートナーと協力して、シンガポール国内にリサイクルビンを設置しました。回収した布類はマレーシアの分別工場で50種類以上に丁寧に分類され、リセール、リユース、アップサイクル、リサイクルへと、役立てられていきます。


着なくなった服は次の人へ。楽しいファッションイベントを開催

今どきのファッション事業だなと思うのは、シンガポール国内でちょくちょく開催されているCloopの週末イベント、ファッションスワップ(Fashion Swap)とオープンワードローブ(Open Wardrobe)。

ファッションスワップは持ち寄りのファッションアイテムを交換しあう場。そしてオープンワードローブは無人のファッション販売所です。ラックにかけられた服を自由に選んで、QRコード決済で支払って持ち帰る仕組み。

 Cloopのオープンワードローブ
支払いはQRコード決済で

どちらのイベントもシンガポール国内のあちこちで開催されていて、SNSでの告知もレポートもおしゃれで楽しそうです。

楽しく活動して、地球や社会のためになる。社会貢献だけでなく、ちゃんと事業のカタチにする。シンガポールでのそんな取り組みにあっぱれと思うわん吉なのでした。

オフィスビルの中にも。こんな明るいボックスがあったらいらない服を入れたくなっちゃいます

最後までお読みいただいて、ありがとうございました!




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