ホルモン療法の副作用とエストロゲン⑦推し活でセロトニンを増やそう
一応エストロゲンつながりなので、前回の続きということにします。
ホルモン療法でエストロゲンが減ると同時に減っていくものがいくつかある。セロトニンもその一つ。
「セロトニン」と聞いてどんなことを思い浮かべるだろう?
睡眠?
バナナ?
トリプトファン?
セロトニンは脳セロトニンと腸セロトニンがあり、そのうち9割が腸セロトニン。腸セロトニンは血液脳関門を通れないから脳へはいかない。だけど例外的に脳に行くものがある。それがトリプトファン。そしてそのトリプトファンを含む身近な食べ物。それがバナナ。
ちなみにホルモン療法では脳セロトニンも腸セロトニンもどっちも減ります。すっごいうれしくない。
腸セロトニンは骨を形成します。
食べ物を口にすると、腸からセロトニンが分泌され、腸は蠕動運動を起こします。そしてセロトニンが分泌されると膵臓からインスリンが分泌されます。この二つはワンセットです。
エストロゲンの不足がセロトニンの不足を招くように、セロトニンの不足はインスリンの不足を招きます。
するとどういうことが起きるか。
消化吸収には胆汁、膵液、消化酵素が必要です。
この消化酵素は膵液がなければ作られません。
糖質は体や脳を動かすためのエネルギーとなり、たんぱく質は筋肉や臓器、肌、髪などを作るもととなります。脂質は細胞膜とホルモンの材料に欠かせません。そして、それにはビタミン・ミネラル・酵素が欠かせません。糖質・たんぱく質・脂質をいくらとってもビタミン・ミネラル・酵素がなければエネルギーにも材料にもなれないし、そもそも腸内に未消化物があれば腸内環境が悪化して栄養の消化吸収がうまくいかなくなってしまいます。
腸内環境の悪化の問題点は、大腸からうまく水分が吸収できなくなることです。大腸から吸収する水分には胆汁が含まれています。この胆汁が「呼び水」になり新たな胆汁が作られます。それがうまくいかなくなると、いずれ胆汁も不足し、消化不良を招く原因になります。
腸内環境をととのえるカギは「短鎖脂肪酸」と「セロトニン」。
これをいかに増やすか。
セロトニンの不足は脳の生命維持の部分に影響を及ぼすので、脳を休ませること、自律神経のバランスを回復させることはとても大事です。
なので、生活習慣を見直すことと、質のいい睡眠をとること、腹式呼吸、この三つは必須です。
体を適度に動かすこと、日中日の光を浴びて夜は眠ること、息をしっかり吸って吐けること。脳の血流をよくすること。
首の筋肉のかたさ、肋骨の動きの少なさは自律神経にも関係しているのですが、説明すると長~くなるので今回は省きます。
オキシトシンはセロトニンが増えると一緒に増えていきます。
オキシトシンを増やすのにいくつか方法があります。
そのうちの一つが「推し活」。
まあ、「推し活」に限らず、何か自分が楽しくて夢中になれることがあると、セロトニンもオキシトシンも自然と増えて、ついでにエストロゲンも増えて一石三鳥…、かもしれません(笑)。
<閑話休題>
推し活当日の友人の肌ツヤのよさ。
思わず「いつもより肌5割増しでキレイじゃね?」と思ったのは内緒です。
私の場合は…、
めっちゃ腸に効いたという、
実に色気壊滅状態な結果になりました( ノД`)