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【BOOK REVIEW】都心周縁コミュニティの再生術 −既成市街地への臨床学的アプローチ
URBAN BOOK REVIEWは、都市計画・まちづくり分野における書籍や論文などを対象に、概要のまとめと、私のメモを抽出し、簡潔にまとめていく。
今回は、2021年12月に発行された、「都心周縁コミュニティの再生術ー既成市街地への臨床学的アプローチ」をレビューする。
1. OVER VIEW本書では、都市拡大期のインナーシティ問題に対する、都市成熟・脱成長期における都心周辺部の再生手法とし
人間を中心とした都市再開発エリアの再編「Aker Brygge Renewal - OSLO Fyold City Project -」
ノルウェー・オスロのウォーターフロント再開発「Fyold City Project」は、1982年に閉鎖された造船所・エンジニアリング会社跡地約26haに住宅・商業・オフィスを再開発した「Aker Brygge(アーケルブリッケ)」プロジェクトから始まった。1986年に第1フェーズの開発が竣工し、1998年に第4フェーズを終え、全プロジェクトが完了。Jan Gehl著「Cities for Peo
もっとみるパブリックスペースにテクノロジーの波が!「Play(遊び)」を切り口にした英国発プロジェクトPlayable City Tokyoとは<後編:トークイベント編>
「Play(=遊び)」をキーワードに、オープンイノベーションによりテクノロジーを用いて、人と人、人と都市を新しい関係でつなごうとする英国発のプロジェクトPlayable City。テクノロジーを単に作品やエンターテイメントに用いるのではなく、実際のまちやパブリックスペースを対象にしているところが特徴です。
前編ではPlayable Cityのプロジェクトを紹介しました。2015年から日本でもPl
パブリックスペースにテクノロジーの波が!「Play(=遊び)」を切り口にした英国発プロジェクトPlayable City Tokyoとは<前編:プロジェクト紹介>
テクノロジーと聞くと少し遠い世界に感じる方も多いかもしれません。Playable Cityは、「Play(遊び)」をキーワードに、オープンイノベーションにより人と人、人と都市の新たな関係を生み出すクリエイティブなアイディアを創出する英国発のプロジェクトです。その特徴はテクノロジーを単に作品やエンターテイメントに用いるのではなく、実際のまちやパブリックスペースを対象に、都市で生活するさまざまな人々が
もっとみるまちなかに憩いの空間を!松山「みんなのひろば」約1年半の社会実験から見えてきたもの
最近、全国各地で行われている公共空間活用に関する社会実験。まちなかをもっと使いやすくする様々な取り組みが見られます。街で過ごす時間を楽しく居心地をよくすることで、その地域に対する愛着を育む。そして街に関わることが人々の生活をより豊かにし、その街自身も持続的に素敵な街になっていく、そんな将来像を目標としているのではないでしょうか。
愛媛県松山市は、2014年11月1日から、まちなかに増える空き店舗
スペイン・バルセロナのパブリックスペース ダイジェスト7選!
スペイン・バルセロナには、パブリックスペースを楽しく、上手に使いこなす工夫やアイディアがいっぱい。そんな、バルセロナで見つけた、パブリックスペースの見どころを、ダイジェストでご紹介します。
歩道を彩るフラワーショップの路面販売(新市街)拡張市街の公共空間は、整然と街路が区画され、交差点は四つ角に大きな隅切りがされています。この一角の歩道に面するフラワーショップの前には、お店の前の歩道上で路面販売
「ツーキニスト」 Statistics2008 @ Tokyo Minto
欧米諸都市で広がる自転車政策。こうしたなか、自転車専用道、シェアサイクルといった新しいキーワードが、都市の公共空間に変化をもたらしている。 東京でも、都心回帰の推進、健康志向の高まり、自転車の趣味・スポーツ化などを背景に、いわゆるツーキニスト=自転車通勤者が目立つようになってきた。このツーキニストの増加傾向は、東京都港区のパーソントリップ(人の移動)からも読み取れる。
ツーキニストはど