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「どうして学校に行くの?」と子どもに聞かれたら…②

▶︎▶︎「どうして学校に行くの?」と子どもに聞かれたら…①の続きです

「どうして学校に行くの?」という問いを受け、自分の考えを述べる前に娘と対話をしてみることにしました。

まず、娘の置かれている環境について聞くと、学校では仲のよい友達もいて、楽しい授業もある。給食もおいしいし、勉強も嫌いじゃない…。

ん…?一体、なんの不満が…。

一瞬、途方に暮れそうになりましたが、よくよく聞くとこんなことを言っていました。

「学校は嫌いじゃないし、授業も楽しいよ。でも、自分の好きな時に勉強したい。土曜や日曜だって、別にお休みじゃなくてもいい。少しずつの時間でも、自分で選んで勉強がしたい」

「学ぶこと」を求めていた娘


娘の言い分は、「どうして学校に行くのか」という問いに対して、ちょっと矛盾しているような…論点がズレているようにも思いましたが、そこに見えてきたのは主に2つのことでした。

1つは「決められた時間に縛られたくない」ということ、2つ目は「自分で学びを選びたい」ということでした。

どちらも、学校に対する消極的な理由ではなく、むしろ「学ぶこと」を積極的に求めているがゆえの発言でした。

娘が理想とする「学校」は、どちらかというと「大学」のようなシステムに近く、公立のカリキュラムでは実現困難かもしれません。が、それはさて置き、こうした話ができたことで、娘の真意を知ることができたのが、とてもよかったです。

子どもが本当に学びたいこと


もしかしたら、娘だけではなく、「学校に行きたくない」の裏側に、こうした理由が隠れていることがあるのかもしれません。

「学校に行きたくない」と聞くと、ネガティブなイメージや消極的な理由を思い浮かべてしまうことがありますが、実は子どもは子どもなりに学びに対する意欲や理想がある…そんなことに気がつきました。

私立小中学校の中には、学年割りや時間割がなく、生徒たちで一日の学びを話し合って決める…といった学校もあると聞いたことがあります。

さまざまな理由で不登校になってしまい、フリースクールに通う子もいるでしょう。自宅や図書館で勉強する子もいます。かのエジソンだって、学校に行かずに母親が勉強を教えていたと言いますよね。

環境や考え方、感じ方は人それぞれですし、正解はありません。ですが、単純に「学校嫌い」「勉強嫌い」と決めつけてしまう前に、子どもが本当は何を学びたいと思っているのか、「学びたい」と思っている気持ちにフォーカスし、話し合える大人でありたいと思いました。



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