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幸福は淋しい。ささやかなものほど、途方もない【ママリ編集部の夏休み課題】本日の一冊📖 vol.31

こんにちは!ママリ編集部・シンママみほです。

ママリ編集部メンバーで、8月から1か月間、夏休みの課題を個人で設定し、毎日投稿に挑戦します!✨

期間は8月1日~8月31日です。
シンママみほは「本日のおすすめの一冊」を31日間、毎日アップしていきます。皆さんにとって、お気に入りの一冊があるかも?
ぜひぜひのぞいて見てくださいね。

『幽明』

本日の一冊は、『幽明』です!

夏休みの課題…毎日投稿も本日で終了です。早かったような、長かったような…。最後の一冊、何を紹介しようかいろいろ考えたのですが、思い浮かばず…。手前味噌ですが拙著をご紹介させていただきます。汗

こちらは20代の時に出版したもので、時代小説の短編集です。

「あかり」:幼い頃に最愛の母を亡くし、深い喪失感を抱えたまま生きてきた武士が、ある日決闘を申し込まれ…。
「無明」:幕末…「ええじゃないか騒動」の最中、討幕運動に奔走する武士。出会った一人の女が抱えている暗い真実に気づき…。
「光明」:平安の動乱の中、一人の盗賊女が出会った人外の者。「3日以内に死ねば来世は貴人に生まれ変わる」ことを約束されます。現世か来世か…女が選んだのは?
「言葉屋」:時は江戸時代。言葉を売る商売をしている「言葉屋」。自らの言葉で運命を狂わせてしまう。
「幽明」:前世の記憶に取り憑かれ、生死を彷徨っていた青年。前世の自分が激しい恋情を寄せていたのは、「死」そのものでした。

上記の5つの短編が入っています。
ほとんどが大学時代に書いたものを手直しし、出版しました。

タイトルの「幸福は淋しい」は、「あかり」に出てくる一節。
深い喪失感を抱えて生きていた主人公にとって、「幸福」を実感できる瞬間は、一縷(いちる)の風をつかまえるようにはかないものでした。

「時代小説」の雰囲気を借りていますが、どれもとても抽象的で内面的な内容です。危うさや揺れ動く心情は、思春期や学生時代だからこそ書けたものなのかなと思います。

娘がもう少し大きくなったら「ママの本読む!」と言ってくれているので、楽しみにしています。笑

ここまで、お付き合いいただいた皆さん、本当にありがとうございました!

『幽明』
著者八束穗国(著)
出版社文芸社
税込価格:1,100円

オーディオドラマ「あかり」も!


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