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タイムスリップしちゃう?「平安時代」を描いた神作品3選

こんにちは!ママリ編集部・シンママみほです。

今、大河ドラマで話題の『光る君へ』…。平安時代を舞台に、吉高由里子さんが演じる「紫式部」。知的で好奇心旺盛な表情がとても新鮮ですよね。

わが家でも「紫式部」の伝記が好きな娘と一緒に毎週録画して見ています!
平安時代の貴族の装束や風俗はとても興味深いですよね。美しい十二単や風情を感じさせる和歌…。どこか惹かれてしまう趣きがあります。

そんな平安時代…わたしも娘と同じように子どものころから興味を持っていました。そこで今回は「平安時代」を描いたおすすめ作品を3つご紹介します!


『なんて素敵にジャパネスク』作:氷室冴子

平安時代にハマったきっかけは、コバルト文庫を代表するヒット作『なんて素敵にジャパネスク』でした。

高校時代に友人がコバルト文庫を貸してくれて、夢中になって読んでいました。もはや半分くらい教科書に…(笑)同じく「ジャパネスク」で古典好きになったという方も多いのではないでしょうか。

名門貴族の家に生まれながら、権力に縛られず自由に自分を表現する「瑠璃姫」はとても魅力的でした。

他にも瑠璃姫を側で支えている「筒井筒の仲」の高彬や東宮の鷹男など、個性的なキャラクターに夢中になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「ジャパネスク」をきっかけに平安時代に興味を持ち、自分で平安時代について調べたり本を読んだりするのもまたいい勉強になりますよね。娘がもう少し大きくなったらおすすめしたい作品です。

『陰陽師』著者: 岡野玲子 / 夢枕獏

平安時代といえば「陰陽師」の存在が外せませんよね。
陰陽五行思想に基づき、占術や祈祷を行なっていた陰陽師。それだけではなく、政治的な立場にも介入していました。『光る君へ』でもユースケ・サンタマリア演じる陰陽師・安倍晴明が、政(まつりごと)に密接に関わってくる様子がうかがえますね。

そんな「陰陽師」の中でも名声高い「安倍晴明(あべのせいめい)」。その安倍晴明を主人公に描いた漫画『陰陽師』は、ストーリーもさることながら岡野玲子さんの絵もとても素晴らしい作品です。

現代ではビルやネオンの明かりで夜も明るく、「闇」を感じる機会も減っているように感じます。しかし、平安時代の「闇」は深く、人々の心の奥底にある願望や恐怖、死に対する恐れなどさまざまなことを想像させたのではないでしょうか。

『陰陽師』ではそんな平安時代の「闇」の持つ雰囲気をとても繊細に描いており、その神秘的な世界観に夢中になって読んだ記憶があります。

ちょっと怖いな…とか、どきどきしてしまう描写もありますが、こちらも娘が大きくなったらおすすめしたい作品です。

『偸盗(ちゅうとう)』作:芥川龍之介

高校時代に芥川にハマり小説を読みあさっていた私…。芥川の作品の中でも特に好きなのが、この『偸盗(ちゅうとう)』でした。

「偸盗(ちゅうとう)」とは字の通り「盗む」ことを意味します。このお話は動乱の平安時代、盗みを働く「盗賊」たちを主人公に描いています。

一人の盗賊の女をめぐる兄弟の対立や恋愛の要素も濃く、ドラマチックな物語の展開や世界観にどんどん引き込まれる作品です。

そして、私が特に心惹かれたのが言葉のうつくしさでした。平安時代に使われていたであろう言葉の漢字や響きなどもさることながら、芥川の描く繊細な描写もとてもうつくしく心惹かれたのを覚えています。

平安時代にタイムスリップ

平安貴族の生活はみやびで奥ゆかしく、どこか儚く…憧れてしまうものもあります。

一方、政治的な要素も強く、個人の人生を考えると不自由も多かった時代…。恋愛も現代のように自由にできたわけではありませんよね。また、動乱や病などにおびえ、貧富の差もありました。

単純に平安時代に思いを馳せられるのは、今の自分がそこにいないからであって、実際、平安時代にタイムスリップしたらどうなってしまうのだろう…なんて考えることもあります。

『光る君へ』を見て平安時代に興味を持たれた方はぜひ、本日おすすめした3作品を読んでみてくださいね。

他にもおすすめの平安時代を描いた作品がありましたら、ぜひコメントで教えてください。




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