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人にどう思われるかではなく自分はどう思うか


若い頃から海外に出たい、その気持ちは人一倍強かったと思う。
それなのに、嫁いだ家がまるで鎖国しているかのような家で。笑

海外旅行に行くことも禁止されて、自分が鳥籠の中の鳥のようにさえ思えた。
そんな毎日だったけれど、いつか自由の身になったら海外に行こう。それは50代になるか、60代になるかわからないけれど、自由になれる日を夢見て、楽しみに待とう、そう思っていた矢先、35歳の時に重度のリウマチになって、歩くことも困難になって。

この生活を続けていたら、人生最後の日の後悔する。それだけは、はっきりわかって、離婚を決意し、晴れて自由の身になれたけど、その時はすでに遅し。
からだの自由は失っていたのです。やっと海外に行けるようになったのに。。涙

そんな時に知り合いから紹介された整形外科の先生は、人工関節のスペシャリストの先生。手術に踏み切れなかった私ですが、その先生に診てていただいた時に言われたひと言に心が動き、その場で手術の予約をしました。

その先生の言葉は「あなたはまだ若いから、このままだともったいない。これから歩けるようになって、たくさん世界を見て、たくさん感動をしてほしい」と。
私が海外に行きたいなんてひと言も言っていなかったのに、まるで私が一番欲しい言葉を先生は知っていたかのようで驚いた。

先生は海外旅行が趣味で、世界中からホームステイで学生さんを預かったり、
人工関節の手術をした患者さんたちを連れては、毎年、ツアーで行けないようなところを一緒に旅をされていました。先生は、長年、足が痛くて旅行を我慢してきた患者さんたちに世界を見せてあげたいという思いが強くて。ただ「あなたは若いから、自分で行ってください」と言われましたが。笑

そして人工関節を入れた40歳になって、当時、次男が留学していたフランスに行くことができた時、パリの街並みを見た瞬間、全身、鳥肌が立つほどの、涙が溢れ出るほどの感動で胸がいっぱいになって。

それから息子がフランスいる間は、1年に一度か二度行くようになって、自分で泊まるところも、スケジュールも決めて、のんびり暮らすように旅をしました。

その時に思ったことは、日本よりも、なんて気持ちがリラックスできるんだろう〜
人工関節を入れても長くは歩けない私は、車椅子を使うのですが、海外での人の対応が日本と全然違うのです。一番嬉しいことは、誰からも視線を感じないこと。
とくにフランスの人は、段差で困ったりしたときは、一瞬で2,3人の人たちが集まってきて、手伝ってくれるのです。お礼を言おうと思ったら、もうすぐにいなくなっていて。笑。

日本は残念ながら、車椅子を使うと、すごく視線を感じます。私、有名人になったかな?って思うほど。。笑
そのときにふと思ったことは、日本にも優しい人はたくさんいてくださいますが、小さい頃からの教育で、みんな一緒を求められて育って、少しでも人と違うことには、寛大ではないように育てられてきたのかもしれない。それは私自身もそうだったと思う。自分がわかりやすいマイノリティーの立場になって、見えてきたこともたくさんあって、正直、少数派は日本で生きづらいなって思う。

HSS型HSPでINFJの私は、敏感に周りの人の感情を読み取れてしまうところがあるから、余計に日本は生きづらさを感じるのかもしれない。
みんな違ってみんな素晴らしい。あなたはどうしたい? あなたはどう思う?
どう見られるか、どう思われるかよりも、自分はどうしたいのか、その気持ちに
フォーカスできる海外だと、心も身体も緩んでいくんですよね。あぁ〜息がたくさん吸える・笑。そんな感覚にもなります。

リラックスしようと思うと、日本だと家の中だけになるかな。
海外に定期的に出たくなるのは、どこへ行っても自分の心と体が一致できるからかも。それは意識しなくても、自然とできるのです。

一番わかりやすいのが、現地に着いて飛行機を降りるときに、ふわっと緩むのです。あぁ〜これから人目を気にせず旅行ができる。そして帰国するとき、現地の空港なのに、日本行きのこれから乗る飛行機のゲート前に着くと、そこから緊張が始まるのです。日本の人が多いからかな〜。海外であってもそこはもう日本。笑

海外暮らしが長った人からも、同じようなことをよく聞きます。子育ても、のびのび育てられたとか、周りの目を気にしなくても良かったから、海外は暮らしやすかったとか。日本はしんどいわ、とINFJの三女の妹も、そんなことをよく言います。

HSPの人もINFJの人も、もしかして海外の方が生きやすいのかも。私のまわりだけかもしれないけど。。

ちょうど12年前の5月にこんなことを書いていた。
この思いはずっと自分の中にあるんだと思います。


気持ちがいい シャルルドゴール空港


フランスに来ると
自分らしく生きることを大切にしたいといつも思います。
そして、気持ちが軽くなります。

いい意味で、自分は自分

人にどう思われるかで行動するのでなく
自分はどうしたいのかに気持ちを集中することのできる国なような気がします。
無駄にエネルギーを分散しなくてすむから、シンプルな思考になれますしね(^_^)

若いころに来ていれば、
もう少し上手な生き方ができたかもしれません (笑)


maman♡


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