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身体を感じて「こころ」を満たす

先週4日間の研修会に参加しました。
コロナ禍の3年間。対面の研修会はなくオンラインばかり。
久しぶりに沢山の初対面の方と同じ部屋で4日も過ごす。。。

コロナ前の私にはとって、差ほどストレスだとは気付かなかったシチュエーションでしたが、コロナ明けの今「新しい場」「新しい人達」との出会いは楽しみもあるけれど、自分のこころをすり減らして頑張っていたんだと気付く。

「では会場の皆さんを見渡してみましょう」
何気なく聞いていた先生からの指示。
だけれども、首と肩に一気に緊張が走り、ロボットみたいにギクシャクと、身体ごとでないと振り向けない自分の身体に驚く。
頭の中のイメージでは、スムーズに振り返り、目のあった人とにっこり会釈をかわす。。。そんな余裕のある「こころ」と「動き」になるはずが。

研修会では沢山の出会いがありました。
自分の中のリソース(心地よい物や良い体験、こころの拠り所のような物や人など)を探すワーク。

私は『光』が苦手です。
自然の光も私にとってはまるで「閃光」のように感じ、眩しくて目が開けていられなくなります。
ワークで一緒になった小顔で眼鏡の可愛い彼女のリソースは『光』
『光』を浴びるとぱっと開放的で自由でのびのびとした感覚になると語ってくれた彼女の顔は清々しく、見ている私もつられて笑顔になりました。

私は『匂い』が苦手です。
生臭い匂いを嗅ぐと涙と嗚咽が出そうになり、息もしていられない程に。
ワークで一緒になったほんわか優しい声と雰囲気のステキな彼女のリソースは『匂い』
『匂い』は「生活」「生命」。そこに生きている、そこに生きていた「証」それを感じると安心するのだと、ほっとした暖かい表情で語ってくれた彼女に尊さを感じる。

自分が苦手だと思っていたことが、彼女達との出会いで色づいて、「それもなかなか良いもんだ」と何だかすっと身体に染みこんで、硬かったところが柔らかくなっていくような不思議な感覚。

出会いと学びの日々を過ごした最終日。
私にとってのリソースを振り返る。

研修初日、振り返ることすら恐ろしかった会場が、最終日には安心して見渡すことが出来るようになっていた。

ふと、飾られているお花に目が留まる。
アシスタントさんが私達参加者の為に設えてくれたお花。
よくよく見ると一カ所ではなく、会場の至る所にお花が飾られていた!!

初日、こころが不安でいっぱいだった私には「見えていなかった」お花。
でも確かに、初日からお花はそこに「あった」

グループでの研修全体の振り返り。
そんな発見を伝えたくて話し始めた私だったけれど
「私達の為に・・・。」
上手く話せなくなった。
何とかこらえようとしても次々にこぼれ落ちていく涙。涙。。。

その花には人の『こころ』や『思いやり』が込められている。
まだ見ぬ「わたし」に想いを馳せて。
選んでもらったお花。
いけてもらったそのお花。
私にとってリソースとは「人からの想いを感じた瞬間」だった。

感謝と一緒に涙がこぼれた。
嬉しさと一緒に涙がこぼれた。
「あぁ私はここに居ていいんだ!」

長い研修を終えて友達の待っている東京駅に向かうJR。
「実は、私も土居さんが泣いてるのにもらい泣きして泣きそうでした」
打ち明けてくれた彼女の優しさが愛おしく、また染みる。
涙もろい私。また込み上げてきた涙を必死で堪えた。

気付けば、すり減った「こころ」が満タンに満たされていた4日間の研修会。
学びは「今」はじまったばかり。
仲間と一緒に学べる喜びを噛みしめる。
身体で感じる。体験から学ぶ楽しさ。

まだ見ぬあなたに思いを馳せて。
まだ見ぬあなたのリソースとの出会いを楽しみに。。。


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