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幸せのつなぎ目。広がる幸せ。

私は心理士ですが、社会福祉士の資格も持っています。
これまでソーシャルワーカーの先輩達からも沢山のことを学んできました。

ソーシャルワーカーさんは社会福祉士の仕事を持って、「人と人」「人と制度」「人と場」をつなぎ合わせていく人達です。

臨床心理士の視点はどちらかと言うと個人の中に中に。
過去から未来に向かって掘り下げていくアセスメントをしていくイメージ。
社会福祉士の視点は個人から周りへ周りへ。
環境との結び目を見てアセスメントを広げていくイメージ。

先輩方の広い視点のお話から、点が線となり、線が面となって広がっていく。。。
そんなソーシャルワーカーに私もなりたいなぁ。と、憧れた。

この週末は社会福祉士会の『基礎研修Ⅲ』の最終回。
基礎研修はⅠからⅢまで。3年間かけてソーシャルワークについて学んでいく講座。コロナ禍での受講だったわたし達は、ⅠとⅡはオンライン。Ⅲの途中から対面での受講となりました。
基礎研修には課題やレポートも課されます。
事前課題や事後課題。忙しい毎日の中、何度「もう無理だ」と思ったことか。

最終回の講義は『人材育成』について。
いつものように講義の後のグループワーク。
基礎研仲間一人ひとりの発言の背景にある「大切にしている想い」がじんわり心に染みこんでいく体験に。

「お世話になっているからと遠慮してしまうご家族が、気になることや心配な点を話してもらえるような親しみ易い雰囲気を大切にしたい」と優しい笑顔で語ってくれた彼女の想い。その想いから愛と優しさが溢れてくる。。。

言葉に出来ないクライエントさんの想いがどこにあるのか。常に相手のことを考えて、その想いを汲んで行動して。それでも違っているかもしれないと、また相手のことを思いやり考えて…。理解しようと努力し続けるクライエント想いの彼の愛と優しさが溢れてくる。。。

ソーシャルワーカーさん達は、「つなぎ上手」で「つながり上手」

この3年間積み重ねてきたこの場の安心で安全な温かい雰囲気の中。
そんな中で『こころ』に感じた言葉が自然とこぼれ落ちていく。

ワークの途中
「わたし達が育っていく為に、こんな場が大切なんだろうなって、『今』感じました」
核心を見つけた!と言わんばかりの彼女の穏やかで強い表情にはっとした。

最近のわたし。
研修会は講師やスタッフなど主催する側での参加が多かった。
そんな中、基礎研修では確かにイチ参加者として、内容に没頭できていた。
『今』を感じ『学び』に集中する。
そんな場と仲間と出会えた『基礎研修』

共に学んだ仲間とスタッフや講師のおかげ様。
わたしも3年前より成長出来ているのかもしれない。

参加者でグループLINEが作られている。
「真っ直ぐ前を見据えて進んでいく」
そんな雰囲気で先見の明のあるメンバーが作ってくれたコミュニティ。
そしてそのコミュニティを
「『地域、日本、世界、社会』の中に暮らすを常に意識して考えていく」
そんな雰囲気のあるまた別のメンバーが広げたり深めたりしてくれた。

最終回の後、
「ハードルが高くて必死だったけれどもみなさんのサポートのおかげで頑張れました」
と、感謝を綴ってくれたメンバー。
彼女からは、例え働いている分野は違えど、ジェネラリストであるソーシャルワーカーの根本にあるクライエントへの気持ちは変わりないことを教わった。

大人になると、価値観の近い人と共に学ぶ機会はあっても、価値観の違う人と一緒に学ぶ機会が少なくなっていくように思う。
しかしこの価値観の違いを乗り越えた先に『成長』がり、多様性を認め合う世の中で、対人援助に関わる全ての人に大切なことではないかと感じている。

憧れの先輩達が、ソーシャルワークについて語ってくれて私を育ててくれたように、私もいつか後に続くワーカーさんのお役にも立つことが出来るよう、認定社会福祉士がとれたらいいなと始めた基礎研修(認定社会福祉士をとる為には3年間の基礎研修の受講が必要)だったけれども、体験したから見えてきた世界が、そこに遠くまで広がっていた。

「つなぎ上手でつながり上手」
「育て上手で育てられ上手」
そんなソーシャルワーカーさんをつなぎ目に、幸せがどんどんどんどん繋がって、網の目のようにどんどんどんどん広がって。

誰も取りこぼさない世の中に。
誰もが幸せを感じられる世の中に。
子ども達とわたし達の未来が続いていきますように。

仲間ができたら百人力だ!
皆さんもどうぞゆるやかで心地よい輪の中へ!

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