ハラスメントが生むエネルギーバンパイア負の連鎖とは？

〈とらちゃんの玉手箱～自由な生き方考察シリーズ〉

ハラスメントが生む
エネルギーバンパイア負の連鎖とは？？

私がカウンセリングの勉強をしようと決めた動機が
まさに今回のテーマに関連しています。

ここでお題です。
「ある地域の職場におけるパワハラ件数が増えると、その地域のいじめによる不登校児も増える」

なんとなくわかるような、わからないような…という感じでしょうか？

これは文科省や厚労省のデータでもなんでもありません。
単なるとらちゃんの予測ですが、でもたぶんそうだと思います。

ここで「エネルギーバンパイア」についてのお話をしますね。

エネルギーバンパイアとは、その名の通り、ある人が、そばにいる人、周囲にいる人の
エネルギーを吸い取ってしまうことです。エネルギーを「氣」と捉えてもいいですね。
分かりやすく言うと、相手の元氣を吸い取っちゃうような、それはそれはハタ迷惑な存在です。
ああ、そんな人…職場や学校にもいますよね？？

でもね、このエネルギーバンパイアってのは、
とらちゃんも、
これを読んでいるあなたも、
誰でもなりうる。
そして、
その被害者にもなりえます。

例えば、ある人が過剰なストレスを抱えて生活していた場合、イライラは募り、
その捌け口として、自分より弱いもの、よくあるパターンとして、子供に当たり散らし、エネルギーを吸い取り、
子供側も行き場のないストレスを募らせていく…。
この例だと、親がエネルギーバンパイアで子供が、その被害者です。
そう、捌け口、攻撃の矛先は必ずと言っていいほど、弱いものに行くという悲しい現実があります。

さらに残念なことに、このエネルギーバンパイアの負の連鎖は私たちの社会のあちこちで散見されます。
上に挙げたお題がまさに、その負の連鎖の最たる例ですので、説明しますね。
ちなみに連鎖の形は、ここでは2パターンあります。※④が2通り考えられます。
パターン1: ①→②→③→④その1
パターン2: ①→②→③→④その2


＜よくあるエネルギーバンパイアの負の連鎖パターン＞

⓵【上司→Aさんのエネルギーをバンパイア】

ある田舎の地方企業で働いている男性Aさんは、上司から半年以上に及ぶパワハラを受けていた。
概して、田舎の会社は企業リテラシーがまだまだ低く、パワハラが日常的に行われていても、コンプライアンスが機能していなかったり、
行政介入が的確に行われていないことが多い。
田舎の企業ではパワハラなどのハラスメントが行われていても
「なーなーな状態」「事なかれ主義」「黙っているのが得策」という風潮がはびこっている。
Aさんは転職も考えたが、Aさんの地域は、極端に求人件数も低く、転職に希望がもてず「職があるだけでも…」と思い、
上司からのパワハラに耐え続けた。

②【Aさん→妻Bさんのエネルギーをバンパイア】

当然ながらAさんのストレスは限界を超えている。
家に帰れば、妻Bさんにも当たりたくなる。妻の行動一つ一つにナンクセをつけてくる。
状況はエスカレートし、いわば「モラルハラスメント(モラハラ)」状態に陥ってくる。
この妻Bさんの方もたまったものではない。夫とは毎晩のように喧嘩をし、ストレスを募らせる。

③【妻Bさん→子供C君のエネルギーをバンパイア】

日常的な夫婦喧嘩は、子供C君にとっては害悪そのもの。心の安全基地であってほしい家庭が戦場になっているのだから。
それに加え、母親(Aさんの妻)はAさんからのモラハラや夫婦喧嘩のストレスの捌け口をC君に向け、攻撃します。
些細なC君の行動、言動にイライラし、不条理な怒り方をする。

④その１【子供C君→学校でD君のエネルギーをバンパイア】

さて、次はC君です。
C君は、どうなるでしょうか？
ここで考えられるパターンは、２つあります。
１つ目は、親にエネルギーを吸い取られたC君、
枯渇したエネルギーを補充するためには…
学校で他の子のエネルギーを取りに行くでしょう。
どうしようもない衝動にかられ、
C君の認識として「自分より弱い」と感じるD君をターゲットにし、いじり、いじめをしてしまう。
D君は学校に行きたくない、不登校気味になるかもしれない。

④その２【家庭＋学校現場ダブルで→C君のエネルギーをバンパイア】

２つ目は、親からダメージを受け、失望し、大人への信頼感をなくした
C君は今風な言葉で言えば「自己肯定感」を著しく下げてしまいます。
とても弱るでしょう。
そして、学校という場所は、
残酷なことに、「弱っている者」がターゲットになります。

そう、
C君はいじめられてしまう可能性があります。　
C君は、家庭でも学校にも居場所がなくなるかもしれません。
不登校になり、家にこもり、家族とも関わろうとしない。

このように
一つのパワハラ事案が発生すると…
上司→Aさんをパワハラ→Aさんが妻Bさんをモラハラ→妻Bさんは子供C君に八つ当たり→子供C君はD君をいじめる→D君、不登校…

もしくは
上司→Aさんをパワハラ→Aさんが妻Bさんをモラハラ→妻Bさんは子供C君に八つ当たり→子供C君は自己肯定感を下げる→ C君学校でいじめられ、不登校…

…という負の連鎖が続いていくことも多いと、
とらちゃんは感じます。

さて、皆さんはどうでしょうか？
この負の連鎖の中にいると感じる方もいるのではないでしょうか？

自由に生きる上で、これほど邪魔くさい連鎖はありません。
エネルギーバンパイアの負の連鎖。
バンパイアですよ。吸血鬼。いやですね。

まずは、自分がこの負の連鎖の中にいるかどうか
自覚があるかないかを点検してみることをおすすめします。

自覚がある！
エネルギー吸われて枯渇している！
自分も誰かのエネルギーを吸い取っているかも！

気づき、内省することから、まず始めてみましょう。
それが自由に生きることへの大きな一歩だとも思うのです。

次回もこのテーマを続けます。

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